安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

見守ってくれる人

2008年07月03日 | 月刊ブログ
 どんよりとした雲が少しずつ薄くなり晴れ間が多くなって、もうすぐ太陽の季節になります。青い空と白い入道雲が待ち遠しいかぎりです。
 先日、「自分の番、いのちのバトン」という講演を聴きにいきました。
 当佐世保は、4年前、小学生による悲しい事件が起こりました。そのときは市民一同、悲しみに暮れ、なぜこのような事件が起こったのかという大きなショックを受けました。そして、これからは地域を挙げて子どもたちを守っていこうという、市民の共通の思いが生まれたように感じます。毎年6月は「命の月間」として、学校や地域で命についての催事が行われています。
 いのちを見つめる講演会では、講師として、相田みつを美術館館長 相田一人氏が、作家であり書家である、父相田みつを氏の生き様を紹介されながら、命の尊さや家族の大切さをお話になりました。
 特に、出逢いというテーマでは、「あなたにめぐりあえてほんとうによかった。」と思える出逢いが人生にはいくつかあり、人生最大の出逢いは、母と子の出逢いではないかと、話されました。
 子どもは親を選ぶことはできないと言いますが、親は、いつでも子どものことを見ています。親の立場から考えると、子どもに直接手が掛からなくなるとほっとしたことを覚えていますが、でも、大きくなっても、一歩離れたところから、ずっと子どものことを見守っています。すでに高齢になった私の母は、「いくつになっても親は親。子どものことが心配なのよ」と私に言います。心配をかけているつもりはないのですが、そんな母には、頭が下がるばかりです。
 中学や高校になると、親が口を出すと嫌がりがちですが、何かあった?と声をかけられたり、心配しているよ、と言われると、全くそれを否定はしないと思います。何か困ったとき、つまずいたとき、振り返ると「大丈夫よ」と、暖かく見守ってくれる人がいることは、どんなにか心強いでしょう。
 いくつになっても、自分の味方でいてくれる人が、たった一人でもいいからいてくれたら、道から逸れることもないかもしれませんね。その人は、自分の母、両親、兄弟や友人に当たるのかもしれません。
 皆さんが親となったとき、暖かいまなざしで、子どものことを見つめてあげられる人になってほしいと思います。その前に、今は、身近にいる兄弟や友人の味方にまずなってあげてください。
 先日、授業で、「どんな社会人になりたいか」という題で作文を書いてもらったところ、ある女子学生は、「今、親、兄弟、友人と、たくさんの人に支えてもらっているのに気がつきました。これからは、私が、困っている人の支えになりたい。」と綴っていました。
 この佐世保での、命に関わる地道な地域の活動は、少しずつでも実を結んでいるのかもしれないと、うれしい気持ちと同時にほんわか温かい気持ちになりました。
 今度の土曜日、5年前の卒業生の同窓会に招待されました。卒業してからも声をかけてくれる学生たちのことを、ずっと見守っていきたいと、思っています。

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