みんなの力

　3月は卒業式の季節。例年より暖かな日差しの中、一つの区切りをつけて、新しいラウンドへと進んでいく季節でもあります。
　今日は、ＩＢＡの卒業式でした。一年の中で一番緊張する行事でもあります。私たち学校側も気を引き締めて式に臨みました。
　ＩＢＡでは、卒業生に対して、その功績をたたえていくつかの表彰をするのですが、その中に特別賞というものを設けています。
　今年はこの特別賞を、情報系の2年生のクラスにあげることになりました。クラス単位で表彰をするのは、珍しいことなのですが、今回はぜひこのクラス全員にあげたかったのです。
　学校では、様々な行事があり、また、当校のようにパソコン室がたくさんあり、開講講座によってパソコンを移動したりする作業が年に何回もあるのですが、一台一台設定をしなおしたりするときに、その作業を手伝ってくれたり、学校行事に率先して準備から運営までやってくれる頼もしいクラスなのです。いつも明るく元気な笑い声の絶えないこのクラスは、学校全体を活気付けてくれました。

　それは、決してひとりではできないことで、みんなの力が一つになって、クラス全体が一体となり大きな功績を生み出していくのです。
　
　なにか物事を行うとき、一人で途方に暮れているとき、そこに一人二人集まってくる…そして協力してくれる人がいて、そのものが完成する。
　
　女性が一人であとは男性ばかりのこのクラスが、それも年齢が違う人もいるのに、まとまる要素は一体なんだったのだろうかと考えたとき、それは、クラスメート同士の信頼ではないかと思いました。
　信頼は人を一つにまとめる力を持っています。そしてみんなの力で、大きな山を動かすことができるのですね。

　また、ものを作り上げていくとき、みんなで知恵と技術を出し合っていけば、一人で作るより、よりよいものができると思います。

　みんなの力…私はこのクラスを見て、このことの大切さ、すばらしさ、そしてここまで相手を信頼することができることに少しうらやましい気持ちさえ抱いてしましました。

　卒業、おめでとう！そして私たちこそがたくさんのことをみんなから学ばせてもらいました。ありがとう！