安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

仕事をするということ

2011年04月07日 | 月刊ブログ
 桜が満開になりました。
 春、到来です!
 月曜日は、長崎校の入学式、明日は佐世保校の入学式です。また、若いエネルギーがこの学校に満ち溢れる季節になりました。

 つい、先日のこと、甥っ子は中学の入学式を前日に控え、真新しい制服を胸に当ててみると、あれ、ネームの刺繍の色が違うことに気がつきました。ネームはその中学校が、学年がわかるように学年別に色分けしているのですが、その刺繍の色は2年生の青色になっていました。
 驚いた母親は、購入しネームを入れてくれた制服店に電話を入れましたが、もうすでに閉店間際の時間。それに、3年間の成長を見越して少し大きめのものを購入して、袖口だけを補正してもらっていたので、なおさら困りました。電話を受けた本店の若いスタッフの応対は、人ごとのように、誠意が感じられなかったそうです。ただ新しいものを届ければいいかのように。
 お店の人にとっては、何十人何百人の中の一人であっても、その制服を求めた人は、わが子の入学を楽しみにしているたった一人の人なのです。せっかくの心待ちにしている入学式が、台無しになってしまいます。
 
 私は、その店の支店にいる友人にそのことを急遽相談しました。友人は、本当に申し訳なかったと、善後策をあれこれ提案してくれ、入学式のときに新品の制服を気持ちよく着て、入学式に行ってほしいと、ただそれだけを願って労を尽くしてくれました。
 その友人は、自分の考え方だけれどと前置きをしてこのように語ってくれました。「制服を着るということは、この学校に入学できるといううれしい気持ちの象徴です。届いた制服の箱を開けたときの感動感激を、私は届けたい。」そして、今回のことを「入学式の前で本当によかった。まだ挽回できる。」とも。
 私は、その友人が、長年制服の販売の仕事を続けてきた自分の仕事への誇りを感じることができました。
 だから、自分ができることを精一杯尽くしてくれたのです。自分は今携わっている制服の販売という仕事に対する自分なりの考え方を日々の業務で一貫して行っているが、その考え方が違っている人には、いくら話してもわかってもらえないとも言っていました。
 自分の仕事に対する責任、役割、をしっかり自覚している人としていない人の違いが、お客様にいやな思いをさせるか、満足してもらえるかの分かれ道になるのでしょう。
 
 新入社員としてのスタートをきるこの4月。
 卒業した学生たちにも、一人前の社会人として、自分の仕事に自信をもって人生を歩んでくれることを期待したいです。
 
 
 東日本大地震では、多くの方が犠牲になりました。深い悲しみの中、復興に向けて日本全体が動き出しています。
 その救済活動で一番乗りした自衛官や、福島原発で給水活動をした東京消防庁、地元の自治体職員の方々など、さまざまな方面で公務員の方が動いていました。自分の仕事に使命感と誇りをもって取り組んでいる姿に感動を覚えます。

 仕事をするということはこういうことなんだと、考えさせられた出来事でした。

photo by mizutani

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。