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KIRAKUjin~ Let's enjoy "Photo" together ~

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☆光と影の魔術師☆

前ボケ・後ボケ

2006-04-23 22:10:22 | デジ一眼+純正レンズ
 写真を撮るときに昔から気を遣うのは『ピント』だ。ピンボケ連発、などど呼ばれると下手の代表みたいである。私が一眼レフを始めた頃はもちろんMF(マニュアルフォーカス)の時代であり、コンパクトカメラ(ジャスピンコニカ)などにやっと市販のAFが売り出された頃であった。しかし一眼レフもAF(オートフォーカス)の研究は1970年代後半から進んできており、ニコンもF2の時代に試作品を開発している。もっとも大砲のようなレンズであり、市販はされなかった。本題ではないので多くは語らないが、ミノルタのαシリーズから、本格的なAF時代が始まったのである。そういえばコニカもミノルタも、カメラメーカーとしてはもう、存在しない。寂しい限りである。
 とにかく人物にせよなんにせよ、基本はファインダーを覗いて中心部分でピントを合わせて、ピントが合った被写体以外は、ボケるのが普通だ。しかしマクロレンズで花などを撮る場合、コンパクトデジカメでスナップ撮影する時とは段違いにピントに対してはシビアになる。ピントの合う厚さ(被写界深度)は文字通りミリ単位なるから、ピントの合う前後に大きなボケを生じることになる。
 被写体より後ろを後ボケ、前を前ボケと呼ぶ。それぞれボケを利用して、色のトーンを楽しんだり、不要な物を隠したり、その他枚挙に暇がないほど、いろいろな活用ができる。マクロの場合合焦させる部分もそうだが、構図を決める際にはあらかじめ、前後で何がボケるのを確認しておく必要がある。
 今回は八重桜だが、花の近くのボケは後のソメイヨシノの幹や枝のボケで、画像の上の方の模様は、被写体と同じ八重桜の花を、すこし手で寄せてグラディエーションを作った。
 すべて後ろボケのように見えるが、前ボケとの融合なのである。

 機材は同じくニッコールVR105mmだ。カメラ側の特性もあるから一概にいえないが、キヤノンの方が線が線描者がしっかりしているようだ。レンズ自体の鮮やかさもはっきりしている。ニコンはどちらかというと、階調表現に優れている。トーンの微妙な動きが繊細だ。優劣をいうのは難しいし、酷だが、VR(手ブレ補正)が4段分で効くし、最新設計ということで、ニコンに軍配が上がる。私をキヤノンからニコンに引き戻すに十分なレンズだ。
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マクロ事始め・・・好きこそものの上手なれ?

2006-04-23 21:41:52 | デジ一眼+純正レンズ
 マクロは近接撮影のこと、被写体は別に花でなくてもよいのだが、春先は自然に花に目がいってしまう。マクロにどうしても興味がわかなかったのは、私自身が花の種類がよくわからなかったこともある。もちろん桜やツツジなどはわかるが、たとえばネイチャーフォトが趣味の方々なら、野草などもこと細かくご存じなものである。
 例えば学生の写真部に在籍していたころ、親友は鉄道写真を専門にしていた。彼はもともと鉄道および鉄道模型が好きで、それが発端でカメラ道に入ったというタイプであった。私などはよくあるくちで、カメラそのものが好きでカメラ道に入った俗物であるからして、せっかく写真部なるものに入部しても、カメラ談議は得意でも、何を撮影したらよいのか、最初はさっぱりわからない状況であった。それでも写真展などがあったので、とりあえず友人に京都に連れていってもらい、金閣など撮影して出展してみたが、面白くもなんともない写真であったことを覚えている。
 前述の鉄道好きの友人であるが、関西の有名な鉄道スポットである、山崎周辺や余部鉄橋など、それも始発のJR(当時は国鉄)の普通列車に乗って、今思えば贅沢な場所に連れて行ってもらったのであるが、当時はよくわからなかった。なにせ鉄道写真というのは時刻表を調べたら、あとは列車の到来をひたすら待つのみである。1時間に1本来てくれたらいい方で、来た列車に向けて、バシャバシャ連写するのである。当時の私の所有するカメラは秒間2コマのワインダー付き、しかしどうしても構図として成り立たないのである。タイミングが早いか、遅いか、どちらかで、一コマ撮りしてもタイミングがずれる。どうしても列車の迫力に負けてしまうのであろう。
 しかしすぐ隣で撮影している鉄道好きの友人が撮影した写真をあとで見せてもらうと、とても同じ場所で撮ったとは思えないほど上手い、のである。気合いの入れ方が違うんだろう、といえばそれまでだが、橋と列車を撮ればその位置で走っていて絵になる構図になっているし、汽車を撮れば縦長で構図を使い、煙の立ちのぼる雰囲気が絶妙であった。
 マクロで花を撮影していて、同じような感覚をつい最近まで感じていた。つまり興味がないのにカメラを向けても、自分で良いと思える写真にならないのである。
 しかし今年の春は、とくに桜が待ち遠しかった。冬が長く寒く思えたぶん、春の到来がとてもうれしい。そういう気持ちで、花を撮ってみたいと最近は思っている。

 機材は同様で、VR Micro 105mmと、D2Hsである。
コメント (2)
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