goo blog サービス終了のお知らせ 

木下寄席 きおろしよせ

生で落語を聴く会

蜃気楼龍玉 怪談牡丹灯籠三夜連続

2018-08-24 13:25:57 | 2018日記
夏の演目で怪談噺は数々聴いたが、ここに蜃気楼龍玉師匠の三夜連続の口演を特記したい。
国立劇場で8月12/13/14日の三夜で行われた。
第一夜 お露の香箱 供蔵の裏切り
第二夜 お国の不義 お峰殺し
第三夜 新三郎殺しの下手人 お峰の前世

6話のうち5話がネタ下ろし。連続口演で一連の牡丹灯籠の流れが分かった。そうだったのかの連続です。
幽霊が持ってきた百両、幽霊に取り殺されたとばかり思い込んでいた新三郎。お国の正体。
落語だからこそ、語って演って欲しい。そう思っていたが、長い噺で上演は無理と思っていた。
落語作家本田久作氏が龍玉師匠にあてて書いたからこそ、供蔵が浮き上がってきた。
龍玉師匠の努力が実を結び、三夜まで客が減ることがなかった。お客の期待度が分かろう。
「悪」演らせたら、この人と言われているが、池袋で聴いた「夏泥」の面白かったこと。
いろいろな面を見せてくれると、大いに期待する師匠です。
残念にも本田氏脚色の「真景累ヶ淵」を聴いていないことです。再演されることを切に望みます。

8/22 新版三人集~納涼五夜

2018-08-22 23:51:25 | 2018日記
五夜連続の二つ目の落語会が赤坂会館でありました。
今夜は其の三夜目です。
一 春風亭一蔵「お菊の皿」マクラのサイゼリヤ愛が熱い。
一 入船亭小辰「がまの油・一眼国」香具師つながりでしょうか。
仲入
一 柳家市弥「豊志賀の死」真景累ヶ淵より。夏場結構聞いた噺ではあるが、二つ目が1時間かけて演った心意気は嬉しいものだ。

8/21 瀧川鯉昇・柳家喬太郎二人会

2018-08-21 23:57:22 | 2018日記
「古典こもり 其の十三」
会場は池袋の東京芸術劇場プレイハウス。近日演芸場に来るため、今日は油そばではなく、JR駅構内のカレーを食べた。
夏野菜のキーマカレーは野菜たっぷりで美味しい。いつもは列が出来ているが、間が良く直ぐに食べられた。
神田辺りの行列のカレー屋はサラリーマンの昼食にしては高い。男でも残すじゃがいも2個つけは、理由が分からない。
会場のキャパは830位、二階席やテラス席があったりしますが、割と見易い。
一 開口一番前座 瀧川あまぐり「新聞記事」
一 瀧川鯉昇「質屋庫」
一 柳家喬太郎「牡丹灯籠 お峰殺し」
仲入
一 柳家喬太郎「世辞桜子褒厄誉」
一 瀧川鯉昇「千早ふる モンゴル編」
鯉昇師匠は十八番の二席。喬太郎師匠は古典の印象が薄かったが、今日は「お峰殺し」は熱演です。

8/19 三遊亭遊雀の勉強会

2018-08-20 00:37:43 | 2018日記
前売りなしの当日券のみです。はじめての会なので様子が分からず、早めに行きました。
5時15分には着きましたが34番の整理券でした。先着50名です。満員でした。
一 三遊亭遊雀 歌舞伎座で役者の練習風景を見た話。ご挨拶代わりのトーク
一 瀧川鯉津「犬の目」
一 三遊亭遊雀「お化け長屋」可笑しいったらなかった。襖を「開けないで」には大笑いです。
仲入
一 三遊亭遊雀「船徳」登場人物が役柄を心得ている。そして、鮮明なのだ。
二席ともよく高座に掛かる噺です。それなのに、こんなに笑う。個性が全開です。
はじめて聴いた師匠です。落語芸術協会の師匠方には聴いていない人が多い。
積極的に聴いていかないと、木下寄席を充実した落語会に出来ない。反省しきりです。
聴き終わってから、直ぐに聴きたくなる師匠です。次回は12月17日がらくごカフェでの勉強会です。

8/19 ザ・菊之丞

2018-08-19 00:52:07 | 2018日記
古今亭菊之丞独演会 第15回ザ・菊之丞のゲストは三三師匠です。
一 開口一番前座 古今亭まめ菊「たらちね」
一 古今亭菊之丞「お見立て」筋もいいが、間といい、滑稽に仕上がっていた。
仲入
一 柳家三三「加賀の千代」トリを立てる軽めの噺だが、面白い。さすがです。
一 古今亭菊之丞「豊志賀の死」圓朝の真景累ヶ淵より。冒頭少し豊志賀の妹のことにふれたが、はじめてのお客にはわかりずらかったろう。
「豊志賀の死」より「お見立て」の方が面白い。怪談だから、照明もかなり落としたが、怪談らしさが出ない。不思議。

8/15 元祖大阪名物あほの会

2018-08-19 00:36:09 | 2018日記
青春18きっぷを利用して天満天神繁昌亭にいった。
地下鉄南森町で下車3分くらい、商店街を歩くと直ぐに分かった。
大きさは池袋演芸場に似ている。寄席らしい作りだ。
夜席は第131回「あほの会」
一 桂三若「やかん」
一 林家笑丸「軒付け」
一 笑福亭由瓶「餅食い」
一 露の都「ハルちゃん」
一 桂雀太「千両みかん」
中入
一 桂きん枝「狸賽」
一 笑福亭仁福「へっつい幽霊」
はじめての落語家の方ばかりです。楽しい時間を過ごせました。
大阪で観光に行ったら、必ず寄って欲しい場所です。

8/12 蜃気楼龍玉怪談牡丹灯籠

2018-08-12 22:50:04 | 2018日記
三夜連続口演の第一夜です。夏場によく演じられる牡丹灯籠ですが、聴くほどに疑問もわきます。その疑問を解きほぐしてくれます。
第一夜 六話中五話がネタ下ろしである。
蜃気楼龍玉「お露の香箱」
仲入
蜃気楼龍玉「供蔵の裏切り」
百両の謎が明かされた。
落語作家本田久作さんとのコラボ企画です。龍玉師匠の個性に合わせて脚色されました。
供蔵が裏切った後、新三郎の家に行って泥だらけの手の謎は?
香箱の蓋は?
新幡随院の良石和尚の予言は?
切れ場のよさに、明日が待ち遠しい。

8/5 白鳥ジャパン Vol.2

2018-08-07 00:10:31 | 2018日記
三遊亭白鳥独演会 
真夏のお客様参加と人情噺、池袋三本立て
会場は池袋駅西口の東京芸術劇場シアターウエストです。
お客様参加に若干の不安はあった。席が前だったから。
このくらいなら参加してもいいか、程度だから参加してあげたい。
師匠の独演会ははじめてです。
一 三遊亭白鳥「最後のフライト」
一 三遊亭白鳥「鉄砲のお熊」
仲入
一 三遊亭白鳥「真夏の僕の夢」
三作とも大作です。
新作落語を高座にかける落語家は多いが、この師匠の新作落語は舞台のようだ。
壮大な風景と人情と、ちりばめられた伏線は刑事ドラマのような緻密さだ。


8/5 黒門亭

2018-08-06 23:48:43 | 2018日記
久々の黒門亭です。会員共々出かけた。
一 開口一番前座 春風亭朝七「初天神」前座なの?堂に入って落ち着いた語り口です。
一 林家はな平「お菊の皿」
一 柳家我太楼「権助魚」
仲入
一 ものまね 丸山おさむ 団塊世代向き。昭和を感じる楽しさ。マイクが命?
一 古今亭菊志ん「三枚起請」寄席で見ていたように、勢いのある語り口、笑いをとれる師匠だ。
黒門亭は通りがかりの人が入る場所ではない。わかりずらい場所だ。
落語好きが集まっているでしょうが、そんな堅苦しさはなく気楽です。

8/4 第28回談吉百席

2018-08-05 00:21:53 | 2018日記
談修師匠の預り弟子となる。
一 立川談吉「青菜」夏らしい噺だ。緑から滴る水滴は日本的な涼やかさだ。落語には珍しい描写がいいね。
一 立川談吉「持参金」孕女を娶るが、金は回るか。
仲入
一 立川談吉「もう半分」わりとさっぱり仕上げていた。おどろおどろでいいと思うが。

8/3 柳家権太楼・桃月庵白酒・三遊亭兼好

2018-08-04 23:49:19 | 2018日記
日暮里サニーホールで特選落語名人会「柳家権太楼・桃月庵白酒・三遊亭兼好」があった。
一 開口一番前座 桃月庵ひしもち「平林」
一 三遊亭兼好「湯屋番」湯屋の客を生き生きと演じて、噺に厚みが出た。
一 桃月庵白酒「臆病源兵衛」テンポ良く、源兵衛の細かなしぐさまで演ってお客は大笑い。
仲入
一 柳家権太楼「茶の湯」人気者の中堅どころに負けじと熱演です。
超満員です。兼好師匠もマクラから飛ばしまくり、笑いが絶えません。サービス精神も旺盛です。
終わってみたら、三席ながらぐったりしました。
三者の熱演に当てられたような。

7/31 余一会 四派競演

2018-07-31 21:15:08 | 2018日記
浅草演芸場余一会の昼席は四派競演の落語会でした。
一 開口一番前座 三遊亭じゅうべえ「つる」
一 桂竹千代「真田小僧」
一 笑福亭竹三「秘伝書」大阪落語新作です。
一 立川吉幸「大安売り」
一 曲芸 鏡味味千代
一 三遊亭兼好「権助魚」圓楽一門での売れっ子です。
一 桂三四郎「桃太郎」
一 三遊亭好太郎「ちりとてちん」
一 工作室 できたくん 発泡スチロール版でのまさしく工作です。紙切りほどの繊細さは望めませんがアイデアで勝負でしょうか。
一 笑福亭鶴光「鼓ヶ滝」
仲入
一 立川左平次「たがや」
一 コント コント青年団
一 立川談笑「金明竹」北の方言でしょうか。本寸法ではやらないぞ魂を見る思いです。
一 桂米助「落語禁止法」怖い噺です。戦前、落語を葬った過去がありますから。機会を見て掘り起こす節操のなさが落語です。そうして生き延びるのです。
一 音曲の藤本芝裕 音曲で言葉わかりがしづらいと思うことがあるが、この人はよく聞き取れる。
一 桂竹丸「石田三成」歴史上の人物の新作を手掛けている。国名を述べる下りに拍手があった。
芸協の落語家を聴く機会が少ない。面白いと聴いていても、売れっ子は寄席にはあまり来ない。ここが落語協会との違いか。
実際に聴くと面白いのだ。売れる売れない関係なく、お客に寄り添うせいだろう。

7/29 龍志・志ん輔二人会

2018-07-31 20:53:20 | 2018日記
国立演芸場の昼席です。
一 開口一番前座 桃月庵ひしもち「転失気」
一 立川龍志「片棒」毎度のことながら、賑やかで軽い調子がいいね。
一 古今亭志ん輔「船徳」若旦那のへたばり具合がかわいい。
仲入
一 古今亭志ん輔「厩火事」
一 立川龍志「らくだ」焼き場の下りまで。
大看板がみっちり語る充実した落語会でした。

7/25 立川談春独演会2018

2018-07-26 00:38:10 | 2018日記
京成曳舟駅1分の曳舟文化ホールでの公演です。
印西から電車一本で便がいいです。このホールで落語の公演ははじめて行きました。
談春師匠は撮影に入るので、また半年くらい高座が無いようです。
俳優としてスケジュールがあるらしい。今回のように、空いたスケジュールで公演を入れて欲しい。
一 立川談春「三方一両損」勢いがあるね。
一 立川談春「小猿七之助」一度だけ聴いたことがあるような噺。立川談志が講談を落語にしたようだ。先がどうなったか気になるところだ。
仲入
一 立川談春「へっつい幽霊」サゲが思っていたのと違ってた。これだから、演者いろいろ聴いてみるものだ。
この師匠の噺は独特な語りで、何度も聞いてみたい噺家のひとりだ。