不憫な姿

押し入れを物色していたら、オカンの趣味であるパッチワークの
ハギレ入れから着物発掘。
いかにも昔の大胆な絵柄、紫にピンクという派手な色合い！素敵！！
…が、しわくちゃ。縮んでいる。袋（表地と裏地が歪む状態）になってしまっている…。
どう見ても、「絹なのに洗濯機でゴゥンゴゥン洗ってしまいました」結果。
パッチワークの素材として使うつもりで、ハギレにする前に
洗濯したんだろうと思うのですが広げてみたらまだどこもハサミが入ってない。
オカンが帰宅して「これ見つけたんだけど」と見せてみると

「あらほんと！これいいじゃない！！大丈夫大丈夫、アイロンかければ伸びるわよ～」。
どうやら、数年前に駅前広場でやってた骨董市でバーンと目立つように
ハンガーにかかっていたのが目に入り購入したものらしい。

「パッチワークの材料にと思ったんだけど、洗ってそのまま忘れてた☆」
……。目立つように掛かっていたということは、多分そのお店のイチオシでもあったと思うし
たしかにアンティーク着物好きな人なら飛びつきそうな着物。
オカンに見つかってしまったのがこの着物の運の尽き・……
まさか洗濯機で洗われて、何年もカビ臭い押入れの中にしわくちゃのまま放置されようとは
夢にも思わなかったにちがいない。不憫である。
完全にアンティークなのでサイズが小さいのが難点ですが、対丈（おはしょりなしで着る方法）で
なんとか着てみたいのですが…うまく伸ばせるかなぁ。