墨字屋Keisen <筆文字ぎふと>

西濱 溪泉の
ほっこり嬉しい 筆文字アートの贈り物

めぐりあえた奇跡に萬歳

2005年12月28日 | ご挨拶

私は、
とにかく
機械おんちな人で、
私の人生に、デジタルもんはいらん。
と考えていたお嬢ちゃん。やってん。おおおじょ・・って(^^ゞ

何十年も前の話やねんけど、
わたしね図面を清書するお仕事しててん。
絶対、天職や~って思って、綺麗に綺麗に手書きしててん。
まーそりゃ見事なできばえの図面でね・・・って
誰もしらんからどうにでも書けちゃうのね♪

いやほんまに素晴らしかってんって。
だって1本のシャーペンで1cmと0.5mmと0.7mmの線を
書き分けてたんよ・・・・・
まぁ当時は皆してたわけですが・・。(どないやねん汗)

ところが・・・ある朝目覚めて。TVつけたら・・・燃えろよ~燃えろーよ。って
うちの会社燃えてる画像が放送されちゃっててん。あひゃ♪

首。

あああぁぁあっぁ。(涙)

直ぐ、職安で紹介してもろた会社に面接に行ってん。

ほな事務員さんみたいな人に案内されたのが・・・
病院で・・?

社長さん入院してはってん。
病室で面接って・・・あかんわ・・もうあかん。

取り合えずmisaちゃんスマイル攻めで。
入社!

しばらくして・・・社長さん・・逝っちゃってん。
で、

首。     ガーーーン。

この頃から、世の中、図面もデジタルの時代に突入!
CADという図面を書いてくれるパソコンみたいなん(なんつう表現力(>_<))
そりゃ簡単に修正や線の細さなんかバリバリにかきあげるCAD君。
ちっ。太刀打ちできへん。手書きトレーサー要らん時代に突入。

もうわたしもおわりや・・・。
でも立ち直り早かったよ~♪

ほんで・・看板屋さんに弟子入りしてん。平筆もって。ゴシック体やら明朝やら
舞台美術のでかいでかい看板を師匠について書きに走り回っててん。
忙しかったから唯一スマートやった時代やね。・・・・・ほんまかいな。

・・・:・・・・・。
師匠。でかい看板描ける機械、買いはってん。
あんたには・・・長年やってきた
手書き文字のプライドはないんかぁ・・・・・!ぷんぷん。

マシーンは、そりゃ、きれいに、かけるのしかも短時間で・・・。(どよーーーん。)

首?。      かよ。

そうやで・・・わたしの人生、デジタルによって
ぐちゃぐちゃやん。

パソコンなんて、絶対せーへんで!
(あの頃はワープロやったな)

私の人生!意地でも手書きにこだわってやるねんから・・・・。と。

で、その頃ちょうど私病気になってん♪
で、お医者さんに仕事は辞めておうちでおとなしくするよう言われてん。

看板やの師匠に、退職をうちあけると・・・

「そうかぁ」ってうれしそうやったなぁ。(T.T)
私を首にするのんきっと辛くって言い出せなかったんやろなぁ
ええ人やったからなぁ・・めっちゃせこいし。。あれ?


平筆で、あんなに上手く字書けたんだから・・・
(ううう上手くって・・まったく どこまでずうずうしいのか)
面相筆だって・・大丈夫や・・・。

そういえば、小学校の時ずっと教室通ってたしね
(無理矢理通わされていたという方が正しい。)
高校も書道クラブもやったしね。

さぁ。ここから・・始まってン。書道。

どこの教室行っても先生の字が気にいらんねん。
4つくらい教室変えてん・・・。
人はそれを
勝手 我がまま・・もしくわ・・・飽き性・・という。
その時の私には
なんの魅力もなかった。書道なんて。

でね。すっごい魅力的な字を書く書道の先輩に思い切って電話してみてん。
その人の所に通うにはちょっと遠かってん。
もちろん4つも書道会、てんてんとしたことは内緒にしておいた。あはは。。
けどこのブログでばれたなx。

師範の人ばかりを指導している大先生が、l
伊丹に居ると教えてくれた・・・。

なんと、うちの家の直ぐ近く。こりゃ縁やね♪
なんか良いこと起こりそう。

見学に行ったら。

生徒は皆師範免許持ってるおばさんたち。

大先生がお手本を書いた。

今まで、見たことない・・・字やった。
墨が紙を切っている線・・・
という表現がぴったり。

心臓がどきどきしてきたのを今でもはっきり覚えてる。

このおじぃさんに付いていくで~と・・・心の底から思った。


のが・・・私と書道の始まり・・・。

そして・・・絶対足踏み込まないぞと決めていた。
私の人生を狂わせた
にっくき
天敵、
デジタルもんに足を踏み入れてしまう。
「kingyo-style」っていうHPを立ち上げて・・・

チンぷんカンプンなりにハンドルネーム「kingyoさん」として
楽しい時を5年弱すごし・・・。
もう抜け出せません。

ネットの世界で強烈に個性豊かな、皆さんと知り合ってしもた。
まぁ。
いっぱい、首になったけど。
そのおかげで・・・
みんなと出会えた私がいるわけで!

こんなミラクルな事が待ってるなんて
誰が想像したもんか・・・・ね♪。

そしてブログを開始して
たった半年でたくさんの人に出会えた。
何年かして何人の人とつながりが保てているかは解らないけど。、

ほんとうに会えてよかったって思える・・。
私に刺激を与えてくれる人ばかり・・・・

ほんまに出会えてよかったぁ。

 

 

みなさんここに足を運んでくれてほんまにありがとう。


っと締めくくってみた。・・・・・・

きっと半分以上の人は最後まで読んでないな!
長いねん・・・わたし・・・。(涙)
こんないっそがしい年末にロングロングなご挨拶書いてたらそりゃあかんわ。

来年は・・・短くていい・・もっと更新しよう!(笑)
うそ。

週1で充分や。ありゃ。


30日31日はTOUさんが抽選で当ててきたホテルに泊まりに行きます。
大晦日に帰宅し!蕎麦を食べて
1・2・3日は伊勢に旅行に出かけております・・・。

・・・・・・・・・(^^ゞ。

では素敵な2006年をお迎えください。

「溪泉・穏」misa and 「kingyoーstyle」kingyo。

 


2006七福神カレンダー

2005年12月20日 | KEISEN WORK

少しの間、ネットのプチ絶ちをして。
製作に専念しててん・・・♪。

早ね早起きの私やのに
毎日夜中(明け方)3時4時まで泣きそうになりながらの作業(笑)。

ほんま!今まで「なんとかなるって」とやってきて、
こんなに「なんとかなったやん」と思ったのは初めてです(大笑い)

納品4日前。
今回は間に合わないなぁと、製作リストから外していたカレンダー。
なんか・・・無償に書きたくなり・・・
初カレンダーつくりに選んだ題材は、
ありきたりだけど
七福神♪
ネットで、七福神の由来を検索
沢山の情報を得て・・・・

うひょ~。7人の内、日本の神様一人なん?
と驚きがら七福神検索にのめりこむ(時間ないのに・・あはっ。)

インド人(神)3人
中国人(神)3人・・・
へ~♪あんた達インド人な~ん?

ほぉ~。福禄寿(ふくろくじゅ)・・・鶴をつれて歩いてるって書いてある
着物の柄を鶴にしよ・・・うん。

へ~!だからこの人裸なんや~とか
突き詰めると結構おもろい。この人ら(笑)

オリジナルを強調するために
カレンダーの数字12ヶ月分・・・

筆で手書きする事から始めた
・・・めんどくせ~(おいっ)

絵をかく・・・。
あーだこーだと・・・試行錯誤。
結構可愛いのが書けたじゃん♪と自画自賛(あきれるわ。笑)

ラストに・・・・墨文字を入れる・・・この段階で納品2日前。
墨の字はおてのもん!さっささ~と

・・・いうわけにもいかんかっけどm(_ _)m。

手書き部分は完成!さーて。ここからが問題や。
TOU(旦那)さんに頭下げて頼みこんで・・・・

パソコンに取り込んでもらう・・・・。

「こんなギリギリになって!頼みにくんなぁ~っ。」
と怒鳴りながらも手伝ってくれて・・・(涙)

うーん♪優しいっ♪      と一応書いておこう。

そしてとりあえず20部ほど印刷・・・

が完成したのが前日夜中1時(せーフ)
ん?
紐で綴じなきゃ・・・・・。
目打ちで、穴あけて・・・せっせと麻紐で綴じる
めんどくせ~眠たいよ~(涙)
きっと時間に余裕もってやってれば・・・楽しい作業なんだろうになぁ・・・。反省。

昨日、このカレンダーも一緒にお店に無事納品完了となりました。

キャ~♪可愛いのんできたと思うのですが。
ひとりよがりで無ければいいんだけどdokidoki。

ネットのお友達に早く見てほしくって・・・・。見てほしくって。
じゃーーーーん。(大げさ)

 

「溪泉・穏」ご覧のみなさん!

溪泉・穏 初チャレンジ
「2006七福神カレンダー」
30cm×10.5cm

送料込み500円でお届け致します(*^.^*)。
「記念にお手元に置いといてあげる~って方」
keisen-on@mail.goo.ne.jp まで。ご連絡を~♪

 


やっぱり「愛」。

2005年12月13日 | ことば

京都の清水寺で毎年行われている
12日「漢字の日」の大書き。
今年の漢字は
8万5千通を超える応募で圧倒的に指示を得た
「愛」
今年起きたさまざまな出来事には
本当に「愛」の見えないものが多かったように思います。

私は「愛」という文字は
照れも手伝ってか、あまり好きじゃなかってんけどね。

年月を積み重ねて行く中、
大事にしなくてはいけない言葉だと、改めて感じます。

愛情をたっぶりを表現するために
墨をたっぷり含ませて

私も、私なりに
お茶目な「愛」・・・・。を書いてみました。
今朝の寒さで書道部屋は冷たい
手がカチカチ。そんな空気のなかで

愛情・・・・・たっぷりすぎてお団子状態の文字・・・
まさに、「愛」の苦手な私風となりました・・・(笑)

そして・・・・・。
大好きだった故おばーちゃんの着物が
反物になって帰ってきましたよ。

義母の手によって蘇りました。

↑は夏用の帯を解いたものです。

黒が透けてセクシーでしょ~♪
きれいやわぁ~。
糸をほどいて・・この寒い中、丁寧に水洗い。
そして・・・・。
綺麗にアイロン仕上げされています。
流石プロです

お母さんありがとう。これも間違いなく「愛」嬉しい。

まだ、たくさん着物が残っています。
少し要領を得ました。
私も少しずつ糸を解いて・・・よみがえらせてみます。

 

水あ・ら・い・・・・・・・・・うーーん。

この冬が終わってからにしよ(笑)

 


生徒達の戌作品完成!

2005年12月09日 | 溪泉書院

溪泉書院年末イベント
子供達の「戌作品」の印刷が少し出来上がりましたがよー。

今年もみんな楽しいそうに書いていました。

優しい素敵な作品に仕上げられたと思います。
なんかちょっとこの子達を誇りに思ってしまう私です。

年々思うのですが・・・。長い間お稽古している子供達は、
きれいな作品を仕上げようとしてしまいます。

ここで学んでいる子達は、沢山の技を持っています。

自分の得意な線を使ってある字体を選んでしまっています。
おもいっきり遊んでくれて構わない作品作りなのだけど

筆技を知らなかった頃のハチャメチャな文字はもう書こうとしません(笑)
すこし残念な気もしますが、
やはり確実に腕が上がってきている証でよね。

①番は 中学1年生の子の作品です。画像では確認しにくいけど。
奇抜な線の書き方で仕上がっていて流石です。

③番は 4年生のとても物静かな女の子の作品なのですが、
墨で文字を書くと、とても大胆で力強く
いつも彼女の雰囲気とのギャップに驚かされています。

⑤番は この日初めて書道を体験した幼稚園児
点画を犬の足跡にしてくれました。良い記念になるだろな。
もっとアバウトな出来を期待していたのですが・・・(笑)
しっかり字になってるので凄いです。

⑦番は、うちの書院で1番変わったセンスをもった2年生の男の子
これは、犬の顔をイメージしているそうです・・・が。
なんとなく犬の顔に見えてくる・・やんね(^^ゞ

⑨番は 私の書いた8種類の参考お手本を全部書いていまい
どうしても1枚に絞れなかった3年生の子の作品です。
「○ちゃんだけ4つもずるーーーい。」と
かなりみんなからブーイングがでました。
反省です。一人だけ特別というのはいけませんね。はい。

さーあともう少し、印刷をすれば生徒達全員の年賀作品が仕上がります。

明日から自分の作品作りに専念します。
今日とても大きな額を手に入れました。

額縁に傷のあるアウトレット商品なのですが、
カッターナイフでわざと傷を増やして、
こげ茶色にペイントして使用しようと考えてます。

納品まであと1週間ちょっと・・・。
さー!気合いれていきましょ~♪

って1週間でほんとに大丈夫なんだろか・・・かなり
ヤバイですよね(大汗)


無常の風は時を選ばず。

2005年12月06日 | private

 

11月終わり頃から届き始めるのが・・・
喪中葉書です。

年を重ねる毎に、

「祖父」「祖母」が永眠・・・という内容から

「父」「母」が・・・とい文面に移り変わっていきます。

幼馴染の友人、
小学生中学生の頃からの友人となると、
お互いの家に行き来し、
おばちゃんにも可愛がってもらったものです。

「えっ、おじちゃんが?おばちゃんが」と
友人の両親の永眠のお知らせともなると流石に昔を振り返り。
気持ちがめいります。

年賀状とお誕生日の挨拶程度の付き合いになってしまている友に
思わず電話を入れる事もありますよね。

そんな時代がまだ続く中・・・・

今年「夫」がという文字を3度も葉書で知らされる事になり・・・ました。
かなりの衝撃を受けているこの頃です。

常に連絡を取り合っていれば、
少しでも力になれていたかもしれなません、

その中の一つに、
主人の高3時の担任の先生からの
葉書を目にしてしまいました。

送り主は先生の名前では、なく奥様の単名です。

一瞬文章を読む事を拒む自分がいます。

先生との出会いは主人の人生を大きく変えてくれました。
私達夫婦にとっても。

18年前、結婚の報告に、先生のお宅へ伺い
長い付き合いの中であったいろんな出来事を知っている先生が

自分の息子の事の様に喜んでくれました・・・
そして、私達の仲人を心良く引き受けてくれました。

8年間子供を授かることが出来なかった私の
「あかちゃんが、出来ます」

の報告の為、会いに行った時
先生が両手で握ってくれた、私の手。

人間に、天職というものがあるのならば
彼は、教師という天職を全うした人間の一人だと思っています。

そして、先生と高校3年生という大事な時期に担任として出会えた主人は
やっぱり幸せ者だと思い・・・・ます。

「夫が十月に永眠いたしました。」という文字をしっかり読む事と共に
やっぱり「いっぱいありがとう」と早く先生に言いに行きたいです。

結局、私達は、先生の辛い時期を全く知らず、
最後も見とれず・・・。

「元気に豪快に笑ってる先生」しか知らずに・・・・お別れとなりました。

でも、これも、一つの供養の型かもと自分に言い聞かせる事にしました。

 

この葉書を目にして、私達は、親戚の結婚式の為、神戸に向かいました。
先月も結婚式がありました。

子供達は、きれいなドレス姿のおねーちゃん達を見て、

結婚式を見て・・・お母さんたちも教会で「ちゅっ」ってしたのかと
恥ずかしそうに聞いてきます。

「お母さん達は神前だったのでチューは無しやで」と伝えると

「よかったぁ、そんなん見たら おれ恥ずかしいわぁ」

????????なんでやねん!
まだ生まれてないって・・・(爆)

とまぁ。まだまだよく解っていないお年頃の少年達にとって
教会での公開チューは衝撃の様でした(笑)。