セントバーナードのキングスウッヅ犬舎雑感

犬種の正しいタイプを求めて46年
世界に通用するセントバーナードの作出と啓蒙

戦いすんで。第一日目

2015年07月22日 16時07分46秒 | ペット

少々長文になりましたので暇な方は、お読みください。

今年初めてのドッグショーの参加をした。

北海道では、夏のシーズンでしかドッグショーが開催されない。

今年は、6月の最初の週に2日連続のショーが開催されたが、主催者にブリードの審査員は、誰かと問い合わせをしたが「今解らないので調べて後で連絡する。」と言ったまま連絡がなく1頭でも多くの出陳犬を欲しがる主催者が殆どの中で締切日になっても連絡がこず、そんな裕福な主催者にお付き合いする必要もあるまいと思うと同時一般常識の欠如そのものでそのような主催者のショーに出陳するほど私は、お人よしではない。

そんな訳で今回の出陳が初出場となった。今年は、何んとかパウルのチャンピオン完成を果たしたいと思いコンディションの調整には、気を使った。その調整がうまくいき今までで一番状態が良い姿で審査に挑むことが出来た。

7月18日よりの3日間初日会場は、北広島市(札幌市の千歳市隣接よりの市広島県から多くの開拓時代移住してきた人の集落が市に昇格した)総合体育館に併設の多目的広場で開催された。横浜からご自分の愛犬マリア(♀パウルの1歳7か月の娘)を連れて参加した福岡健治郎君夫妻とともに3日間ショーを楽しんだ。

初日ハンドラーをお願いした福岡君に「今日は、ポイントが取れる状態であるから取れなければお前のハンドリングが悪いからだからな。」とプレッシャーをかけリングに挑んだ。
審査員は、オーストラリアから来られたロバートバービン氏でオーストラリアのセントバーナードは、純アメリカタイプの犬は、少ないので果たしてパウルのような派手なコートとストップの効いた犬を理解できるのかと一抹の心配はあった。
BOB戦(同一犬種同士の優劣の戦い)は、1頭の出陳しかないので当然BOBであるが午後からのグループ戦は、2グループに分類されているセントバーナードのこの日のグループ出陳犬は、9頭いた。ハンドラーの顔ぶれも殆どが職業ハンドラーで知られている本州からの達人であった。
ハンドリングをしてくれた福岡君は、それらの中にあっても見劣りせず堂々とパウルをハンドリングしてくれた。その職業人たちがお客さんから預かった選りすぐった犬を北海道迄連れてきているのであるから勝てると思って出陳されている犬ばかりである。
この2グループ9頭をズラーと見渡した範囲では、行けると判断した。つまりチャンピオンポイントを獲得できる1席から3席までの中に残れると判断した。一抹の不安は、パウルは、他人がハンドリングをしてリングに出るのは、初めてで陽気な犬であるが非常にナイーブな犬なので福岡君のハンドリングとショーポーズの採り方に順応できるか?であった。然しどうにか型どおりの動きとステイのポーズは、しっかりと採れていた。
その結果は、予想していなかった1席であった。

グループ1席犬でオス犬のトップを争うキング戦では、残念ながら審査員ウェインバートン氏からは、見向きもされず敗退した。

この日の好結果は、パウルを当日きれいに磨き上げてくれた福岡健治郎君の技術力による美的美しさとパウルが持つ構造的な美しさによると思う。
バランスと首抜けの良さは、持って生まれたものである。福岡君が連れてきたメス犬のマリアも首抜けも良くバランスも良い犬である。この日の結果は、2席という立派な結果で初のチャンピオンポイントを獲得できた。父娘で1席2席を獲得できたことはうれしい限りである。
⇐福岡君愛犬マリア1歳7か月

過日ある初心者から
> ナショナル展と全犬種展、どちらで評価される犬が良い犬なのか外崎さんに一度聞いてみたかったです。それぞれで求められる物が少し違う気がします。
と質問が来ていた。

ドッグショー初心者の時に良く疑問に思う質問で言葉の使い方が一寸とぼけているので捕捉するとナショナル展(National Specialty)というのは、一犬種の全国的な組織がある国でそこの本部組織が開催する単犬種展の事を言う言葉で全国的な組織の無い国では、ナショナル展という言葉は使われない。このナショナル展が出来る国は、私の知る限りでは、アメリカとカナダしかないと思う。そこでこのナショナル展を単犬種展と置き換えて全犬種展(All breed show)と単犬種展(Specialty show)どちらで評価される犬が良い犬なのか?と尋ねられると答えは、は、簡単である。

どの犬種もそうであるが犬の良し悪しは、スタンダードに基づいて対象(犬)を評価しスタンダードからの逸脱度が少ない犬が良い犬と評価され逸脱度の多い犬は、悪い犬と評価されるのである。
諸外国に単犬種展という言葉は、無い。意味合いが少々違うがSpecialty show という言葉を使う。これは、1犬種専門の本物を選ぶという意味合いから来ている。そのため審査員も犬種の繁殖を何度も経験した人でないと招請されない。更に自分で該当犬種のチャンピオン犬を作出した事の無い人もspecialty show に招請されない。日本では、そこいらが無節操でアメリカあたりの条件に満たない人でも厚かましくspecialty show の審査員をやってしまっている.出陳者にとっては、はなはだ迷惑な審査員の選択である。

ところが全犬種展は、異犬種同士の犬の比較で個々の犬種の良し悪しも重要であるが審査員の目に留まった好印象の犬を選んでいるといっても過言でない。
犬種ごとのスタンダードは、あってもグループ戦あるいはキング戦やBIS戦のスタンダードは、無い。
乱暴な言い方かもしれないが、審査員が犬を並べておいてカン蹴りのようにカンをけって当たった犬が一番だ。というようなものだ。
私は、ブリード戦が終わってしまうと全犬種展は、お祭りであるのでどの犬種が上がってもおかしくないし自分の犬がこの段階で負けても文句は言わない事にしている。

ここまで述べれば全犬種展と単犬種展(specialty show)の違いが解りどちらで評価された犬が良い犬かは、自ら理解できると思う。
そしてアメリカで毎年開催されているAnnual National Specialty show は、世界最大にして最高権威の単犬種展である。そのためセントバーナードを飼育している人たちにとっては、そこで優勝することは、夢の夢で垂涎の的である。

2日目FCIインターナショナル北海道展については、後日に記述する。

 

 

 



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1 コメント

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お久しぶりです (kawaguchi)
2015-07-23 15:25:49
5年前に、富山のI氏の仔犬をお譲りいただいた川口です。
アニーも10月で5歳になりますが、静岡にて元気に暮らしております。アニーと一緒に北海道の地を踏んでみたいものです。益々のご活躍を期待しております。

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