千本釈迦堂の大根焚き
12月8日は仏陀が悟りを開いた日である。この日に千本釈迦堂では大根焚きが授与される。昨年はうっかり忘れていて午後1時半頃に駆け付けたら、大根焚きの券が売り切れていて大根焚きにありつけなかった苦い思い出がある。
バスを上七軒で降りると、大根焚きの授与が始まる10時を少し過ぎた頃であったにもかかわらず、たくさんの人が千本釈迦堂に向けて歩いており、山門をくぐると大根焚きを求める人たちの行列が続いていた。
千円で券を買い、列の後ろに並び、15分位で大根焚きにありつくことができた。
お椀の中には厚さ2センチくらいの輪切りの大根が三つと油揚げが入っており、中にまでいい味がしみ込んでいる。
客の中には自宅から容器を持参して、それに入れてもらっている人もいる。
大根焚きを授与された人たちは皆テントの中の椅子で食べているが、団体客は本堂の中で食べることができるようだ。
本堂の横では「手づくり市」が開かれており、趣味で作ったであろう物を広げて売っていた。
大根焚きをふるまうところの脇には梵字の書かれた丸い大根が売られていた。
帰途に着いたのは11時過ぎであったが、大根炊きを求める人達の行列は表の通りにまで出て、更に後ろが見えないくらい遠くにまで続いていた。早く出てきてよかった。