名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

なぜ生徒は部活を求めるのか

2018-04-08 15:31:08 | 部活動問題
部活動について、最近

教員の多忙化や

部活をやりたくないのに、部活をやらない生徒は怠けた生徒だという価値観に負けてやむを得ず参加し、辛い思いをしたという生徒については

よくクローズアップされるようになりました。

しかし、一方で、部活動をやりたい・楽しい、という生徒の人数も、昔と変わらず無視できるものではありません



昨日、映画ジュマンジを見てきました。

もともとは古い映画のリメイクです。

リメイクと言っても、内容は全然違いますし

それぞれに違った良さがあります。

この記事は映画レビューではないので、細かいことは書きません。

この映画の主人公は、所謂ゲーマーのオタクです。

加えて、主人公の幼なじみが登場します。

その幼なじみは、勉強は出来ないが部活動のアメフトを生きがいにしています。

そして幼なじみは、主人公にレポートのゴーストライターを依頼し、主人公は受諾します。

ところが、それが先生にバレてしまい、部活動参加禁止処分に。

幼なじみは「お前のせいで俺の唯一の得意分野を奪われた!!!」と主人公に激昂します。



実はこれが問題なんじゃね?と昨日映画を見ていてふと思いました。

すなわち

「授業は全然ついていけないけど、部活動には活躍の場があるという生徒がいる」

というのは、そもそも不健全な状態で

「すべての生徒が授業で活躍できる」

というのが健全な状態なのでは
、ということです。

すべての生徒が授業で活躍できれば、必然的に部活動の意義は小さくなり

部活動問題について議論する必要性がなくなるわけです。

その上で、さらにハイレベルなスポーツ指導を受けたい人は

クラブチームなり専属コーチの元にいくなりすれば良いし

行政は、それに補助金を出せば良いのです。



そうすると、やはり自分は、授業をもっとフレキシブルにするべきだ、という結論に行き着きました。

つまり、すべての生徒に、同じ内容の授業を受けさせることを、やめる。

能力別・適性別に授業を受けさせれば良いのです。



昨日見た映画ジュマンジでは、こんな女子生徒も登場します。

体育の授業中、教師に「こんなこと時間の無駄だ」と抗議し、さらに

「私は勉強のために学校に来ている。スポーツなんてやりたい奴だけやれば良い」と追い打ちをかけて、反省部屋行きになるのです。

そのような生徒は、所謂国社数理英多めのカリキュラムを受けさせれば良いし

逆に、先述のアメフト男みたいな生徒には、体育多め+基本的な国数なカリキュラムにしてやればいいのです。



みんなで同じ事をやる、ってそんなに良いことでしょうか?

最近、非合理的なだけなんじゃね、と感じるようになって来ました。


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