弁護人「事件当日、猫通り横の犬通りでケンカがありました。
ケンカの内容は『胸ぐらをつかんでボコボコにどついて投げ飛ばしたです』
弁護人「これは現場に駆けつけた警察官と、野次馬の証言で明らかです。」
弁護人「そして、証人がこの現場を目撃しています。しかし、かなり酔っ払っていたので
今回の殺人事件と混同しているのでしょう。証言内容があやふやです」
弁護人「つまり、証人は殺害現場を目撃したのではなく、犬通りのケンカの現場を
目撃しただけです！」
ミケゾウ「あひゃー！」
裁判長「では、誰が真犯人なのですか？」
弁護人「証人、あなたは小学生のときに町内の少年野球チームに所属して
いましたね。」
ミケゾウ「え、ええ。いちおうピッチャーしてましたけど」
弁護人「犯人は駐車場横に植えられていた柿の木から柿の実をむしり取り、
被害者の頭部に投げつけて殺害した。
これはピッチャーの経験がある人物の犯行。」
弁護人「真犯人はあなたです！」
ミケゾウ「あひゃー！！！！それはちょっと強引すぎるよ！！！」
検事「異議あり！それは推測にすぎない！証拠はあるのか！？」
弁護人「証拠はありません。証拠がないのが証拠です！」
検事「なんだそりゃ？」
弁護人「真犯人は証拠隠滅のために凶器である柿の実を食べたのです！」
検事「なるほど・・・で、では動機は？」
弁護人「それも立証できます。
ミケゾウさん、あなた、実は駐車場に行く前に
キャッツドリームへ立ち寄っているでしょう？」
ミケゾウ「そ、それは・・・」
弁護人「ミケゾウさんは『もふもふテクニック』を購入するために
キャッツドリームに立ち寄った。
しかし、被害者の購入した直後だった。
ソレを知ったミケゾウさんは慌てて店を出て被害者を追った。
これは当日のキャッツドリーム店員の証言で明らかです。」
検事「証人、なぜこのことを証言しなかったのだ？」
ミケゾウ「だ、だって・・・こんな法廷でエロビデオ買いに行ったなんて恥ずかしくて言えませんよ。
傍聴人もたくさんいるし・・・」
弁護人「ミケゾウさんこそ、『もふもふ』を奪い取るために被害者を殺害したのです！」
ミケゾウ「そ、それは違いますよ！人殺しなんかやってません！
確かに『もふもふ』を購入目的でキャッツドリームに行きましたが、
売り切れだとわかり慌てて他のビデオ店に行こうとしたんです！」
弁護人「キャッツドリームから一番近いビデオ店は黒猫館ですが、そこに行こうと
したんですか？」
ミケゾウ「は、はい・・・」
弁護人「しかし、あなたは黒猫館には行っていない！
ちゃんと裏づけは取ってあるんですよ！」
ミケゾウ「いや、だからその途中で殺人現場に遭遇したので・・・」
弁護人「そう！あなたは、タマタマ殺人現場に遭遇したタマオさんに
自分の罪をなすりつけようとしたんです！」
ミケゾウ「違うってば！なんでそうなるんだよ！」
検事「うっ・・・そ、そうだったのか」
ミケゾウ「納得するなよ！！」
裁判長「では弁護人、真犯人はこの証人ということで、
とっとと告発しちゃってください」
ミケゾウ「あひゃ～！！これはえん罪だぁ～！！！」
？？？「ちょっと待った！」
捜査官「おまたせしました！」
裁判長「なんですか？まだ審理中ですぞ！」
捜査官「駐車場に設置されていた防犯カメラのビデオを持ってきました」
裁判長「なんですと！？」
捜査官「では、さっそくビデオの検証をしましょう」
捜査官「今、歩いているのが被害者です。ビデオを早く見たいのでしょう、
袋から『もふもふ』を取り出し、
パッケージの中身を確認しようとしています。
危ないですねぇ、全く前を見ていません。
前方に駐車場の壁があります。その壁の上に注目してください。」
「ご覧の通り、隣の敷地内の柿の木が壁を越えて生えていますね。」
「被害者はパッケージの中身を見るのに夢中で前も見ないで歩いています。
ドスン！
やっぱり壁にぶつかりましたね。
そのショックで柿の実が・・・・・」
ボカッ！
検事「真犯人は柿の木だったのか！」
弁護人「いいのか？こんなオチで・・・・・・」
裁判長「では、被告人に判決を言い渡します。」
無 罪 ！
タマオ「あ、ありがとうございます！」
裁判長「本日はこれにて閉廷します！」
ミケゾウ「あのぉ・・・私はどうなるんでしょうか？」
裁判長「あー、もう帰っていいよ。証言ご苦労さん。」
さ～、帰ってビデオでも見ようっと。
おしまい
このゲーム知らない人は参考にどうぞ
逆転裁判 PV集
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