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花山季記

花・山歩・季節

秋葉山

2019年05月13日 | 山歩 - 甲信越




第三十一番観音と飯士山




新潟の湯沢、街の西の大峰山から南の秋葉山一帯にかけて大峰百観音があります。

旧神立村の宝珠庵の住職中村無外が提唱して設置されたものです。

西国三十三観音、坂東三十三観音、秩父三十四観音のうち、秋葉山には坂東三十三観音があります。


越後湯沢駅から七谷切の秋葉山の登り口に向かいます。

行く手の左に秋葉山が見えますが、ちょっと予想以上の小ささです。

拍子抜けというか、少しがっかりという気もします。

地図を頼りに簡単に登り口は見つかりました。



新緑の中を上がって行きます。



さっそく、第一番観音が現れました。



青空と新緑 - 気持ちいいです。






そして、あちこちにユキグニミツバツツジの赤紫色の花が見られます。



新緑の道が続き ・・・






時折、展望の開ける場所もあります。



第十三番観音



イワウチワ



ムシカリ






ユキグニミツバツツジ




楽々と山頂に着きました。



石祠が鎮座しています。

秋葉神社でしょうか、故に秋葉山ということなのでしょうか?

周囲は杉木立で囲まれていて展望はありません。

しかし、山頂直下に送電鉄塔があり、そこからは少し展望が開けます。

ただ、場所によっては鉄塔や送電線が邪魔をします。



巻機山方面



金城山・イワキ頭方面



荒沢山 / 茂倉山方面




山頂から北に向かって尾根を下って行きます。

新緑の道の雰囲気は変わらず、同じように観音さまが現れます。



そして、時折展望の開ける場所があります。 (クリックで拡大)



大源太山方面



大きな松の木が並び、その下に石祠がありました。



祠の前は細長い明るい広場のようになっています。



広場の端からの眺め - 奥に連なるのは、巻機山~大源太山~茂倉岳 (クリックで拡大)



湯沢の街

さらに下って行きます。



第二十七・二十八番観音



ユキグニミツバツツジ



イカリソウ



タムシバ



飯士山



最後までユキグニミツバツツジ



新緑の道から薄暗い杉林の中の道となると社、そして鳥居がありました。

そこから少し下ると再び明るい道となり、スミレが姿を現しました。









オオタチツボスミレ



スミレ(マンジュリカ)

そして、最後は新幹線のトンネルの出口の下に下り立ちました。

しかし、三十二番と三十三番の観音さまには会えませんでした。

帰宅して調べたら、不明だった三十三番観音はかの宝珠庵にあるという事がわかりました。

西国の三十三番観音、秩父の三十四番観音も同じく宝珠庵にあるということです。

秩父だけ三十四なのは、三つ合わせてちょうど百にするために特別に一つ追加されたためです。

尚、三十三という数字は、観音さまは人々を救うために三十三通りに姿を変える、ということからきています。

京都の三十三間堂もこの三十三に由来しているわけです。

しかし、依然として三十二番は不明のままです。

ハイキングコースは尾根の西寄りに下りるのですが、宝珠庵は尾根の東の麓にあります。

ですから、かつての巡礼道はハイキングコースと違い西側に下っていたと思われます。

それで見当たらなかったのだと思いますが、見落としたというのも否定はできません。

何はともあれ、小さな山で短いコースでしたが結構楽しめました。

新緑、花たち、展望、そして、観音さまたち、と内容が濃かったです。




まだ、時間があったので、湯沢の街中に戻り、不動滝を見に行きました。



まだ雪が残っていて全体を見ることができませんでした。

しかし、不動滝から下流にある滝沢公園にかけて様々な花を見ることができました。



カタクリ






エンレイソウ






ニリンソウ



オオタチツボスミレ






スミレサイシン



キクザキイチゲ



エゾエンゴサク



ミヤマキケマン


若い頃から湯沢には何回も来ていますが、街中を歩いたのは初めてです。

長岡行の夜行の時代は駅で仮眠して、バスやタクシーで登山口に向かいました。

新幹線の時代になっても、バスや在来線に乗り換えるだけでした。

歩いてみて、改めてここは温泉地なのだと認識しました(名前が湯沢です)。

若い時の印象が強く残っているためでしょうか、大きな旅館・ホテルがあるのも驚き(?)でした。

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