小耳はミーハー

小耳にはさんだことへの印象批評

「特技」は好き?

2006-03-25 20:57:03 | ドラマ
その人が何を得手とし、不得手とするか。
そこには明確な基準はない。履歴書にある「特技」の欄が語るべきことは、実は何もない。
仮にあなたに「特技」の欄が与えられたとして、その空欄の中に何を書くだろうか。
「英会話」「スポーツ」「SEX」「カラオケ」何でもいい。書いてみてほしい。
だが、それらを裏付けているものは何か。「英会話」であれば、TOEICなどのスコア?、「スポーツ」であれば優勝経験?「SEX」であれば恋人の「良かったよ」の一言?「カラオケ」であれば採点機能のはじき出した点数?
いや、そのどれしも、基本的には相対評価だ。
TOEICも他の人間との比較で800点が高いのか低いのかが決まるし、スポーツも相手に勝つから優勝できる、SEXも1人しか知らない人間は相手が上手いのか下手なのか判断はできない、カラオケもしかりだ、、、。

では、人間の得手不得手とは、相対評価の中で定められるものなのか。
私は、断じて釈然としない。
では、ある誰かが、彼が彼女が一つのカテゴライズされていない分野においてとてつもない才能を持っていた場合、その才能は如何にして判断されるというのか。
人の優しさは相対評価できるか、人の残酷さは相対評価していいものか、人の情熱はどうだ?

世の中は人間が恙無く生きるには、未熟である。
しかし、それは人間が生きていくためには、決して成熟してはいけないからだ。
この乖離を、この甘さを、少し思う。



「助手席」は好き?

2006-03-01 00:58:22 | ドラマ
なんだそれ?
ちょいモテオヤジが助手席に乗せたい女性No.1に上原多香子を選んだそうな。
ついに、これで「ちょいモテオヤジ」という言葉そのものが虚像であることが証明されてしまった。残念。もーちょっと頑張ればよかったのに。
結局、ちょいモテオヤジたち(そーいう人たちが実際にいる前提)も、彼らの言う「小僧」たちが好きな女と変わらない女が好きなのだ。だって、上原多香子って23歳だよ、スピードでデビューしたときは14歳だよ。
日本人総ロリコン説は、邪馬台国の時代からあるとされているけど、そこをやせ我慢するのが、仮に「ちょいモテオヤジ」という存在に意義があるとすれば、そこをやせ我慢するのが勝負どころだろっ、という気がするのよ。

つまり、「ちょいモテオヤジ」とは、決して女が憧れる言葉でなく、男が憧れるものであり、そこに「対 小僧」という男同士での対立構造を持ち込んでしまったことで、女という軸をもってして俯瞰したとき、そこには明らかに自家撞着がある。

結局のところ、冒頭のニュースを見た世の女性たちは「あー、男は結局若くて清楚な女が好きなのね」という感想を抱くだけで、森高千里の「私がオバサンになっても」を永遠に理解できない男性性を露呈してしまうだけなのだ。
恥ずかしいニュースだったね。

「私がちょいモテになっても」なんて唄を、レオンの編集長かジローラモ辺りがリリースするくらいにならないと、この自家撞着は解消しないかもね。