「ターンム(田芋)」がある。
里芋の一種で、湿地帯や水田で栽培されるため
「水芋」とも呼ばれる。
里芋を買ったつもりが「田芋」だった、
沖縄あるあるだ。
方言でターンム。
西南九州地方、沖縄、奄美地方で栽培されている。
植え付けから収穫まで、約1年かかるそうだ。
季節を問わず植え付けが出来ると言っていた。
ターンムはハレの日にかかせないもので、
盆や正月料理には必ず入っている。
親芋の回りに子芋がつくことから、
子孫繁栄につながる縁起ものとされ、
特に出産祝いには欠かせない料理でもある。
間違って買ってしまっても捨てるわけには
いかず、皮をむいて調理しなければ
ならない。皮にはシュウ酸がふくまれていて、
汁気が手につくと痒みがでる。
ゆでてつぶす食べ方や唐揚げが一般的な調理法。
里芋は煮ころがしにしたり、イカと一緒に
煮たりして食べるのが好きだが、
同じように田芋でやるとまったく違うものになる。
里芋のような食べ方が沖縄にないのは、
おそらく美味しくないからだろう。
