船で入っていける。その潮の干満の目安となる
のが「インガマシー」インガマとは方言で犬のこと
シーとは岩を意味する。早い話が「犬の形に
見える岩」と呼ばれている。
インガマシーが、頭まで全部海に隠れていれば、
船でどこまでも入っていける。首まで出だすと
「そろそろ潮が引いてきた、中にいる船はひきあげ
なさい」と教えてくれる。オジィのオジィ、その又
オジィの時代から、インガマシーは与那覇湾の
水深の目安となってきた。
時代は流れ、船が近代化して目安となる基準こそ変わって
きているが、現在でもインガマシーは与那覇湾の水深を
見る基準となっている。過去には与那覇湾から水揚げ
される、魚介類や海草などで年間の総水揚げ量が
一億円を超えたこともあるそうだ。そして
「ザン」(ジュゴン)の生息地で豊かな海であった。
今は、この地のジュゴンは絶滅して、漁をしている人も
ごくわずか、モズクの養殖やアーサーの養殖、そして
タイワンガザミなどが捕れる。
昔から変わらないのは、与那覇湾に沈む夕日の美しさ
くらいなものだろう。島内観光の途中にでも
よってみてください。階段状に整備されていて、
ノンビリと海を眺めるには良いところ。
近くにある橋は日本最古のものとして保存されているが、
この与那覇湾に一本伸びる桟橋も最古のものだと言われている。
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