うんたま森のキジムナー

カメラ小僧

バックの中にはいつもカメラが入っている。
つい最近、一眼レフのデジタルカメラを
手に入れていつも持ち歩いている。
観光にこられる方もほとんどがカメラを
持っているだろう。カメラを持ち歩くことに
違和感はないけれど、ビーチで肩から
カメラをぶらさげてブラブラしていると、
時に冷たい視線を背中に感じることがある。

ビーチにはこちらの都合に関係なく、きわどい
水着を着たお姉ぇさんたちの姿もある。
「カメラ小僧に間違われますよ」と誰かに言われた。
なんじゃ、その小僧と言うのは?
ねずみ小僧と呼ばれたことはないが、いたずら小僧
とはよく言われた。カメラ小僧とは何者ぞ?
「盗撮・・・?」海外旅行のパンフレットの
注意書きに「写真を撮るときは、相手の了解を得て
撮りましょう」May I ・・・(メイアイ・・・)
と親切に書かれてあるのがあった。それは時と場合で
アングルの中に入る人すべてに聞いて回れといって
いるわけではない。写真ひとつ撮るのにも難しい
宮古になった。

カメラマンの常識として「撮った者勝ち」という
考え方がある。いい意味も悪い意味も含めて。
私も多少、度は越えているかも知れない。
立ち入り禁止の札をくぐりぬけて高いところに
登ることもあるし、きれいな花が庭先に咲いていれば
不法侵入してカメラを構えることもある。今、撮りたい
写真は民家の赤瓦で、場所もアングルも決めてあるが
どうしても隣の家の屋根に上らなければならない。
隣の家の了解を得ようと何度か訪ねているが毎回
留守なので、今はその屋根に上る方法を模索している。
こうなりゃ、手ぬぐいで頭からほっかぶりして
無断で上るとするかな。

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