うんたま森のキジムナー

クジラ

波のない静かな海でポイントに向け船を走らせていると、
突然目の前にクジラが現れた。本土でサクラが開花し始める頃、
宮古島近海にクジラが姿を見せる。
子育てにやってくるそうだ。

宮古島では、沖縄ケラマのようなホエールウォッチングは
やっていない。20年ほど前までは、宮古島と池間島のあいだに
よくクジラが来ていたがその後、ほとんど姿を
見せることはなくなった。

この数年で頭数が増えたのか2~3年前から、船に乗っている
とよく見かける。海の中では、すぐそこにいるかのような
クジラの鳴き声が聞こえてくる。
クジラの鳴き声は、なんとも悲しげな声のようで、
親クジラの声と子クジラの声が交互に呼び合っているような、
ある人はクジラの歌声と表現する。

宮古島に久松という集落がある。
元家が「久貝家」と「松原家」なので久貝。
昔は漁業が盛んな集落であった。久松漁業組合があったほどで、
全盛期にはカツオ漁船やマグロ漁船が数十隻もあり集落内には
カツオ工場やクジラの解体施設まであった。
高齢化が進み、今では近海漁をする小さな船が数隻だけ。
オジィたちにクジラの話を聞くと、ずぅ~っと昔の事を
思い出すように話すのでかなり尾ひれがついた話になる。

「こうして銛を持ってクジラに飛び乗ってガツっとやった
もんさぁ~」そのときばかりは曲がった腰がグッと伸びるから
不思議なもんだ。
それくらい昔は近海までたくさんのクジラがやってきていた
というハ・ナ・シ!


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