観光で何回も沖縄を訪れて、定年後は沖縄に移住する人が
増えている。一般にIターンなどと呼ばれているが
Uターンした人のことはあまり知られていない。
沖縄住みたいと思った理由を聞いてきると
「ノンビリとした暮らし」
「出会う人が親切だった。」「物価が安い」などなど・・・
移住者の成功本は数多く出版されているのに、夢やぶれて
戻った人の本などあまり聞いたことがない。
どちらの人の方が多いかと聞かれれば、私のしる限り
戻った人の方が多いと思う。
沖縄の暮らしで「物価が安い」とよく聞く。
これはとんでもない誤解だ。沖縄の賃金が最低賃金だから、
物価も安いと思うのだろう。スーパーで売られている品物の
ほとんどが本土から輸送されてきたもの。
輸送コストがかかっているので本土より高いと考えた方がいい。
アパートの家賃はとんでもない値段がする。
沖縄のガソリンが日本一安いなんて、値段を見れば一目瞭然。
確かにガソリン税は特別措置で安いのに、1ℓ 130円もする。
「ノンビリしている」
これは時間に非常にルーズということも含まれる。
「親切だった。」
それ当たり前、旅行者に不親切にする人などほとんどいない。
もし住むことを考えているのなら街のあるとこで、
隣近所に気を使わないようなところがいい。
田舎などに住めばそれはそれでよいところもあるが、
所詮はよそ者、すべてオープンにみられていることに気付く
だろう。噂話にまじって、変なところで返事をすれば、
それだけで大変なことになることもある。
沖縄の暮らしを本当に理解してからできればしばらく暮らしを
体験してからの方がいい。
