いないと言われてきた。もともとは大野山林周辺を
中心にカラスが生息していたが、1975年頃からその数は
激減し宮古島のカラスは絶滅したと言われていた。
この十年のあいだに宮古島でもカラスが見られる
ようになって、徐々に増えてきている。
カラスの被害に悩む市町村やカラスの研究をしている
人達が、どうして宮古島にカラスがいないのか?
なぜ激減したのか調査にやってきたが、今だその答えは
出ていない。
カラスは頭がよく、群れをなして生活することで
知られているけれど、宮古島のカラスは
ツガイ(2羽)で行動することが多い。
我が家の裏手は原生林で、越冬するサシバが住み着いている。
このサシバを警戒して、道路を渡ってくることはなかったが、
ここ数日、庭先までやってくるようになった。
数日前には数羽の群れが飛び交っているのを見かけたそうだ。
カラスが一か所を中心に群れをなすときは「カラスの葬式」
と言われ、その近くでカラスが死んでいることが知られている。
ある一説によると、カラス同士の情報交換で、その原因を
探りにきているともいわれている。
都会のカラスのようにゴミを荒したりするわけではないので、
迷惑しているわけではない。
宮古島で生息するカラスは「ハシブトガラス」
「ハシボソ」と比べて少し大きめ。
黒い色と鳴き声から嫌う人もいるようだが、カラスの寿命は
約10年以上、3年目から繁殖に入り、一生同じカラスと
添い遂げるという。
ある意味、人間より立派だな・・・
