うんたま森のキジムナー

ジュウロクニチ

以前にパイナガマビーチ近くのアパートに住んでいた。
前は県営住宅があり、ウチの駐車場とのあいだにお墓が
いくつかあった。沖縄の墓は本土の墓とは違い、人が
住めるような大きな墓である。
子供達がお墓の上に乗って遊んでいたので、
「バチが当たるよ!」と注意した。
オバァにその話をすると、「プリムヌ(バカ者!)お墓は先祖様が
見守ってくれているから安全サー」と逆に叱られた。
私が子供の頃、墓の上に乗っかっているのを見つかって
坊主からは逃げられたが、祖母に言いつけられ、こっぴどく
怒られたのと大きな違いだ。

今日、旧暦の1月16日は「ジュウロクニチ」と言って、宮古島では、
あの世の正月と言われ家族がお墓の前に集まり、
「ウートートー」と手を合わせ御先祖様を敬い、そして
お墓の前で料理を食べる。お墓の前でピクニック!
バチ当たりな言葉かも知れないがそのような行事を行う。
16日前になるとスーパーでは「16日祭セール」などがあり
島を離れている人達もこの日に島に帰省してくる習慣がある。
那覇―宮古便の飛行機はほとんど取れない状態だ。

しかし、最近では島外から戻ってくる人も年々少なくなり、
お墓の前でオジィとオバア二人っきりという姿を見かける。
それどころか、お墓の持ち主がわからないということも
あるそうだ。

今年は2月7日が旧暦の1月16日。
学校も役所も島の会社も午前中まで。
沖縄ではお墓は身近なもので、本土のように肝試しをするような
恐い場所ではない。
「酔っ払って起きたら墓の前だったよ」なんて話もある。


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