うんたま森のキジムナー

ミキ

穀物から酒を造るためには、穀物中のデンプンを分解して、
糖化させなければならない。アジアでは主に麹菌、
ヨーロッパでは麦芽を用いて糖化させている。

この他にも糖化させる方法がある。
それが口噛み酒と言われる作り方。
つまり人間の唾液による糖化で、口の中で米をかみくだき、
唾液よってデンプンを糖化させる。こうして糖化したものを
容器に入れておくと、空気中に漂っている天然酵母が
落ち込んで、やがてブツブツ醗酵し弱いお酒が出来上がる。

口噛み酒は、もっとも原始的な酒の造り方と言われ、
太平洋の広い地域に分布していて沖縄には縄文時代に南方系の
人たちによってつたえられたと言われている。
テレビでもパプアニューギニアの原住民部族がこの酒を
造っているところを見たことがある。

与那国島では大正時代作られていたことがわかっているが、
もっぱら神事に使われていたそうだ。
そのため、口噛み酒をつくるのは、
汚れのない乙女たちで(巫女)始まるまえに身を清め、口の中を
海水ですすいでから行ったと伝えられている。

沖縄のオバァたちが好んで飲む缶飲料で「ミキ」というものがある。
どう味をつたえればよいのか・・・?
オートミールの具のないような?
なんとも甘ったるい不思議な味がする。
はじめて飲んだときは、てっきりコーヒーかと思って一気に飲み
吐き出しそうになった。
この「ミキ」の名前の由来はいくつかあるが、口噛み酒のことを
調べていると「ミキ」と呼ばれていたそうだ。
それを知ってから余計に飲めなくなってしまった。


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