おそらく、島に住むほとんどの人が選挙を嫌う。
出来ることならかかわりたくないというのが、本音だろ。
しかし、血縁社会が色濃い島の暮らしでは、
そうもいっていられない。
誰かが立候補するとまるでインフルエンザのように
感染していくようにパンデミックがおこる。
昔のようにお金が飛び交うようなことはなくなった。
個別訪問や告示前運動もない。あくまで表向きは・・・
市内に住む人口の約10%が本土からの移住者や
島外からきている人と言われている。
実際にはそれほど多くはない。
島の選挙は誰が誰に投票するのかある程度の読みが
出来るが、どれだけ浮動票を集めるかに力を入れるだろう。
長らく住んでいると、選挙に巻き込まれない方法も
身についてくる。
告示されれば、すぐに期日前投票に行くこと。
選挙当日まで行かなければ、「選挙に行かれましたか?」
と聞かれる。あってはならないことなのに、投票に行った
か行っていないのかまるで知っているようだ。
今回の選挙でも、夜に恫喝するような電話が
かかってきた。今時、ディスプレイに電話番号が出ることを
知らない人なんていないだろう。
選挙という言葉を聞くたびに嫌な思いをする。
