過去に宮古島を襲った、最大瞬間風速70mを
超えるコラ台風やサラ台風にも耐え抜いた
赤瓦の家も残っている。自然の猛威にも耐え
抜いた住宅地も過疎の高齢化にはかなわず、
ご近所は、じぃいちゃん、ばぁちゃんばかり。
100歳を超えている人だって珍しくはない。
ここ数日、大潮の日の前後は道路が渋滞するほど
車が駐車してあり、車からは黒い服を着た人が
たくさん歩いている。潮の満ち引きが関係して
いるのかどうかはわからないが夜、昼の寒暖の
差が大きい日が大潮に重なると、
アメリカ(あの世)へ旅立つ人が多く。
まるで渡し船に乗る順番を待っているかのように、
次から次へと旅立っていくのだ。
沖縄は台風の通り道にあたり「台風銀座」と
呼ばれているが、我が家の通りは、誰が言いはじめた
のか、葬式銀座と呼ばれるほど、暦通りに葬式が
後をたたない。新聞の葬式欄には「天寿をまっとう
しました」と書かれているくらいだから
葬式をしている家の前を通っても、さほど暗い
雰囲気は漂っていないけれど自然の猛威に耐え抜いた
家も主を失い、雑草に囲まれた中にひっそりと
さびれていく家が増えていっているのを見るのは
さびしいものだ。
通りの辻でユンタク(世間話し)をしている顔見
知りのオバァやオジィが少しずつ消えていく・・・
さけられない現実だなぁ~
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