夜空を見上げると南の空にモヤモヤとした雲のように
見えるのが天の川。
牛乳をこぼしたように見えることから英名をミルキーウェイ。
天の川を立てに横切るように輝く星、上にあるのがこと座のベガで
下で輝くのがワシ座のアルタイル。
向かって左側で輝くのが白鳥座のデネブで三角形に
見えることから「夏の大三角形」と呼んでいる。
天の川をはさむようにこと座のベガが織姫星で対岸の
アルタイルが彦星。
織姫は天帝の娘で彦星は牛飼いの青年。
天帝は真面目でよく働く彦星を気に入って、
娘の織姫と引き合わせた。
織姫と彦星はお互いを好きになり結婚する。
ところが、二人は一緒にいることが楽しくて仕方ない。
織姫も彦星も働かなくなってしまった。
天帝は怒って二人を引き離した。
二人は悲しみのあまり泣き続けた。
見かねた天帝は真面目に働くのならば、
一年に一度だけ会うことを許した。
それが7月7日の七夕の日。
沖縄にも七夕はあるが、沖縄の七夕は織姫も彦星も
天の川もまったく関係ない。
願いを込めた短冊を笹の葉にぶら下げる習慣もない。
なにかと日柄で吉凶を選ぶ沖縄では唯一日柄を
選ばない日が七夕とされている。
沖縄ではそんな七夕のことを「ヒーナシ・タナバタ」と呼んでいる。