見出し画像

うんたま森のキジムナー

住屋御嶽伝説

旧市役所の敷地内にある「住屋御嶽」

には語り継がれる伝説がある。

昔、根間の里に母親に早く死なれて、継母に育てられている

七才の男の子がいた。この継母がとても心根の悪い人で、

この子がいなくなればいいと思っていた。

 

ある日、豆を煮ていると、男の子が食べたいと欲しがるので、

継母は「クワズイモの葉で包んであげるから、

洞窟のそばに生えているのを取っておいで」言った。

 

男の子は喜んで取りに行くが、足を滑らせて洞窟の

下に落ちてしまう。運良く途中の葛(カズラ)に引っかかり、

助けを求めて7日7晩泣き通した。

その泣き声は父親にも聞こえていたが、

なんと父親も大変心根の悪い人で泣き声がうるさいと、

葛を切ってしまい、男の子は奈落の底へ落ちてしまった。

 

奈落の底には「ねいりやの国」という死んだ人が

行く国であった。

男の子から事情を聞いたねいりやの神様は男の子を

元の世界へ帰してくれた。

元の世界へ戻った男の子は、住屋山へ行き、

人々から「ねいりやの真主」と

呼ばれる神様になったと伝えられている。

 

これが住屋御嶽に伝わる伝説であるが、住屋御嶽のむかえに

旧平良庁舎がある。

その敷地内にも御嶽があり、その御嶽にも伝説がある。

伝説もよく似ていて、継母に洞窟に突き落とされ

7日7晩泣き叫んでいると神さが現れて助けてもらう。

その後神様になって御嶽に祀られるという話。

 

悪人は継母で、オチは神様になる。

はなしの内容も近いが存在する場所も近い。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

kijimuna
散歩がてら史跡めぐりをしています。
伝承や言い伝え、昔話があっておもしろいです。
コロナで大変なことになっています。
過去最大の感染がひろがっています。
ダイバー
登場人物も設定も結末までも似ていますが、とやかく詮索するのは野暮と言うものでしょう😅 今日の東京は25度に届きませんでした☺ ついこの間まで、連日35度を越えていたのに、😁 コロナ感染は急激に拡大し始めましたね😭 皆様、お大事に❗
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事