しまったような気がする。お客さんと海に出るのは、
仕事であるが、自分たちにとっても遊びの延長だ。
会社に勤められるような性分ではないので、海に
出てダイビングを楽しみに来られるかたと一緒に
遊ぶのが好きだから、こんな生活をしている。
いつのまにか、のんびりと過ごすことを忘れて、
時間に追われるようになってきた。
お客さんの都合さえなければ、別に決まった時間に
帰ってくることもないのに。
決まった時間に出航して、決まった時間に戻ってくる。
これじゃまるで会社に勤めているのと変わらない。
気候もよくなってきたし、もっとノンビリと過ごしても
いいんじゃないかな。「絶対にダイビングしなければ
いけない」なんてことはない。
休暇を楽しまれにこられているのだから、出来るだけ
のんびりと過ごしていただいてかまわない。
1本潜って、残りの時間を昼寝していてもいい。
カラカラ先生と珠ちゃんが、船の前で今日の晩御飯を
仕入れている姿を見て、つくづくそう思った。
場合によっては、晩御飯抜きになるかも知れない。
お金なんて、いつ紙切れになるかわからない。
そんな大げさな話でもないが食べるものくらい自分
たちでなんとかしないと・・・・
釣れた魚を居酒屋に持ち込んで、ビールと肴に変えて
もらう。なんとまぁ、たくましい二人だ。
「ダイバーがお客さんに見せる魚を釣って」と
言われるかたもおられるだろう。
そんな難いこと言わずに、ノンビリと一日を海の上で
過ごしながら、その日の食い扶持があれば
いいじゃないですか。
↑この日、珠はグルクンを大漁!!
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