スーパーで袋に入った梅が売られていた。その近くには梅干しを漬けるための
シソを含めてセットで売られている。テレビやネットの影響もあって、
家庭で梅干しを漬ける人もいるようだ。
ウチの祖母も毎年、この時期になると決まったように梅干しや
梅酒を漬けていた。梅の産毛を塩で揉んで落として天日干しにするのを
手伝った。今でも梅を漬ける祖母の後ろ姿を覚えている。
スーパーで売られている梅は本土から送られてきている。
ここ沖縄では、ほとんど梅は取れない。
梅干し、一世帯あたりの地域別消費量というのがあり、1位は北海道で1264g、
そして沖縄は1193gで、なんと全国2位である。
梅の本場の和歌山県が含まれる近畿は824g、九州は579g。
沖縄県は梅が取れないのに、なぜこれだけ消費されるのか?
色々な説がある。
暑いので大量の汗をかく。昔は家族親戚総出で畑仕事をしており、
休息時にお茶と梅干しを食べていた。
汗をかいたら塩分の補給もしなければならいことを経験上知っていた。
梅干しの持つクエン酸という成分は疲労回復に効果がある。
また、梅干しは他の漬物に比べて、高温多湿でも腐りにくいという
強さがある。梅はほとんど沖縄では取れないが、梅干しは、
沖縄の気候や風土に的していた。
オバァの梅干しの食べ方は、お茶といっしょに梅干しに
黒砂糖をまぶして食べる。
子供の頃は嫌いだったが、祖母が毎年漬ける梅干しが食べたい。