沖縄は旧正月に帰省して盛大に祝うと思われている人も
いるようだが、飛行機が満席になるような事はなく、
旧正月に帰省してくる人はほとんどいない。
今でも旧正月を祝うのは、昔からの漁師町である佐良浜
池間 久松、それと船を持って漁をする人達くらいだ。
佐良浜 池間は今でも盛大に旧正月を祝う。
漁師達は休漁し、カラフルな大漁旗を掲げ、漁師と船の守護神と
される「船霊様(フナダマ)」に神酒や海の幸を供えて祈る。
朝一番に祈願した後、船で酒を飲み、そして家に戻って
正月料理を食べ酒を飲む。
各漁師仲間や親類、家元への挨拶もあり宴がくりひろげられる。
昔はどこの家でも旧正月を祝ったそうだが、今は神様に酒を
供えるだけで仕事を休んだり、お祝いをしたりはしない。
漁師町の現役漁師達も数は少なくなり、やがて旧正月を祝う
習慣もなくなってしまうだろう。
以前は旧正月も三が日したそうだが、今は翌日の二日酔いを
除いて、普通の生活に戻る。
普通の正月と旧正月を祝っていたら、新年会を含め、
やがて旧の十六日(あの世の正月)酒を飲む日ばかりになって、
身体を壊してしまいそうだ。
