あれっ ここはどこだ?
帰る方向に見えているはずの池間島が見えない。
普通なら南の奥に伊良部島が見えて、近くに
池間島と宮古島が見える。
360度見渡しても島が見えない。
「黄砂だ。」
以前ならコンパスを見ながら帰ってきたが、
今は航海計器の発達により
衛星航法装置 GPSが自船位置と行先を教えてくれる。
モンゴルのゴビ砂漠や華北の黄土地帯では
春先に強風で大量の砂が吹き上げられる。
太陽は輝きを失い、空の色が黄色っぽくなる。
それを黄砂と呼んでいる。
黄砂は上空の偏西風に乗って、日本に飛来する。
ここ沖縄付近では、秋から梅雨時期にかけて
黄砂現象がみられるが、4月が圧倒的に多い。
昔、麦を作っていたころは黄砂による
被害があったそうだ。
八重山では、霧のことを「イン・ギリ(海霧)」
と呼び、黄砂のことを「ヤマギリ(山霧)」
と区別していたという。
黄砂だけならいいけれど、一緒にPM2.5もやってくるのは
やめてほしい。
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