季節外れの黄砂が舞った今日の日中は、遠景が通常より見通し悪で塵埃にまみれた一日でした。例年黄砂は春三月前後が最も多いのに、初冬の現象は珍しい。 これも異常といえばその通りではあるが、中国大陸の砂漠化が進行している証だろう。 北西の強風が強く北京以西の黄河地帯、ゴビ砂漠にかけての広大な乾燥地帯、草原から吹く風は、きめの細かい埃状の砂が季節風に乗って、黄海、朝鮮半島から九州、四国中国近畿あたりまで広範囲に砂の嵐が舞い降りる。 ひどい場合は車のウインドウが砂かほこりでざらざらになる。外に干した洗濯物は汚れたような結果になる。砂というより ほこりが舞ってやって来るという印象です。
年々頻繁にしかもひどくなる黄砂。 この現象が現れると日本の山紫水明どころの騒ぎではなくる。 黄砂なら、健康被害は多少はあるとしても、生死にかかわるほどではないだろう。 だがしかし、これが中国からの排気ガスがやってくるとなると、死活問題である。 昨年もあったが、あるはずもない地域で光化学スモッグ注意報がしばしば出されたことがある。
中国は全人口が13億人といわれているが、確たる数字かどうか、はなはだ疑問。 人口爆発により、一人っ子政策を摂っているから、仮に夫婦に二人目以降が生まれたら、認知されないことになり、戸籍のない隠し子ということになってしまう。 こういうケースがじつは結構多いらしことは可単に推測が可能だ。そんな子は、大都会に出て、日向に現れぬ仕事に着いたりするしか生きる道がない。 こういった人達が中国には相当数いるということが推察されるから、日本のような正確な人口は解らない。 かりに13億の人口が、日本のようなマイカーブーム到来し、隅々にまで車が行き渡ると仮定すると、実に10億台の車社会となってしまう計算て゜ある。 このままいくと、排気ガスで日本も窒息してしまう。この排気ガスが季節風に乗って、黄砂のように襲ってくることが予想されるからである。
いま、自動車メーカーはこぞって中国へ中国へと草木もなびく。売らんが為の熾烈な競争である。 忘れてはならぬものがある。地球温暖化対策で、脱石油である。 電気自動車、ソーラーカーなどの自然にやさしい車を急がないと、この巨大な市場から地球は圧殺されてしまう。 売るのも結構だが、自社製品のみ売れればそれでいいのか? 余程の対策、余程の人類の未来を考えないと大変なことになるだろう。 日本の十倍以上の市場だからこその警告である。
自動車メーカーに限らない。地球温暖化に関する企業は余程の対策を考えて事にあたってほしいものだ。