紙張りを始める!
可動翼は 絹張りと紙張りの重ね張りで
絹張りを終えたので 紙張りを始める
絹は DOPEで目を全て埋めていますと言うか
DOPEを 3回ほど上から塗った状態にします
紙を重ね張りをしますので
完全に目が埋まって無くても良い
紙張り手順
1) 紙を張る面に 水で霧吹きをする
2) 軽く引っ張りながら 紙のしわを無くする
引っ張り易い
3) 紙の端からアセトン又は万能シンナーのみで留めていく
片側から順番に留めていく
仮留めをする
アセトン又はシンナーにより 絹に塗られたDOPEが
溶けて紙に染み込み接着状態になる
これは仮つ付けです
塗装下地はDOPE を2~3回塗り、タルク処理をするが
仕上げ削りの余裕を考えるとDOPE を4~6回塗ると、タルク処理削り時に下の紙まで削ることない
4) 紙のしわの修正部分は アセトン又はシンナーを
もう一度塗ると 溶けて剥がれますので修整出来ます
溶剤作業には専用防護マスク等必ず着用して下さい
5) 紙の仮固定が済んだら 余分な紙をカットします
ツナギ重ねは 3mm程度が 一般的な合わせですが
外観として見えませんので広くなっても問題有りません
6) もし紙が破れた〔切れた〕時は 重なる大きさで 手で切った物をDOPEで
上から貼って下さい 手で切った紙の繊維がギザギザで目立たない
〔下の絹を切らない限り 強度的には大きな影響は出ません〕
可動翼の絹部分の紙張り終える
紙張りは 大きくても 小さくても 同じ手順です
全体の紙仮付けが終わってから DOPEにて最終の塗装下地を
行います
その都度、DOPE 処理を行うかはご自由です
追記
この重ね紙張りは可動翼も全塗装を行う場合です
絹張りのみの場合は絹の表面をDOPEとタルク仕上げをする必要が
有りますので仕上げ作業が面倒です〔ペーパー仕上げで絹を切ってしまう場合が有ります〕
紙張りを重ねる事によりペーパー仕上げが楽に出来ます〔紙部を削っても絹面は切れない〕
また 絹張りによる波が出にくく成ります
絹張りの特徴である中抜き波を出したい場合は 絹張りのみの方が良いでしょう
又 主翼色と色が合えば 色付きの絹で張る場合も有ります
参考追記
中抜け部(可動翼)を絹張りにするか その上から紙を張るかは
外観の出来の好みです
重量感を出す場合は 紙を重ね張りにする場合が多いです
紙張りのみの可動翼は 10クラスでも 行った事は有りません
強度的に持たないと思われますので 製作機体により考慮してください