45日間のインド滞在を終え、おかげさまで先月、無事日本に帰国しました。
今回のインドは、
これまでの苦労がようやく実っていろんなところから声をかけられ、
滞在中は息つく暇のない毎日でした。
国際会議にも2回招待され、
アムラワティ市では、ドイツ、デンマーク、日本からも私たちの他に4名の方と、
プネ市郊外のシルールではオーストラリア、南アフリカの人たちと一緒に壇上に上がりました。
特に、アムラワティ市で行われた会議は、
プレ会議を含めて4日間にわたる大規模なものでした。
マハラシュトラ州知事や大臣、
インド各地の大学から学長や教授の方々が出席していました。
この会議は全国から功績のある人達を表彰する場でもあって、
代表の田島も名前入りの立派なプレートを頂きました。
プレ会議で行ったワークショップでは、
前半をパワーポイントを使ってNPOのことを紹介し、
後半はラミネーターやLEDのシステムについて話しました。
国際会議のパネルディスカッションでは
田島がパネリストとして壇上にあがり、
「ラミネーターさえあれば誰でもソーラーパネルを作れる、
それを貧しい村の人たちの仕事にできる、
LEDランプにつなげればどこでも使うことができる」
という私たちのプロジェクトの主旨を話しました。
壇上から降りるなりたくさんの人に囲まれ、
特に学校関係の方々から「ぜひ私の市や大学に来て教えてほしい」といわれ、
その反響の大きさに驚いています。
(アムラワティ大学からもぜひということで、
会議の最終日、夜行列車の出発前の合間をぬって
急きょ学生たちにプレゼンテーションをしました。)
いま、パートナーである現地NGOニャン・プラボディニの人たちとは
「このプロジェクトはガンジーのチャルカー(糸紡ぎ)の運動の様だ」と話しています。
一方で工場製のメガソーラーがつくられている時代に、
村人の手で4Wの小さなソーラーパネルをつくり
6Vのバッテリーに充電して小さなLEDをつける という運動は、
まるで、イギリスの近代紡績工場とインド人の手で綿花をつむぐ姿の対比と重なります。
これが一つの運動になれば、農村にLEDランプを点灯するだけでなく、
インド社会全体の教育水準の底上げにもなるということに気づきました。
私たちが今やっていることはマハラシュトラ州だけでなく、
インド全体に広がる大きな運動になるのではないかと予感しています。
NPOを作ってから、インド人の見る目が本当に変わったことを実感しています。
日本でもインドでも「ぜひ、協力したい。やれることはないか。」
と声をかけられることが多くなりました。
「太陽と水と緑の3つのプロジェクト」はどれも簡単なものではなく、
同時に進めるのは大変だけど、
これを関連付けたからこそいろんなものが見えてきたと思っています。
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