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あしあとのこし

現在のことも、過去のことも、未来への夢も、いろんなことをとりあえず並べてみちゃおうと思っています。

幻の美術館 ~松本・上高地への旅5「バスに乗って上高地へ」~

2016-12-10 | 旅行


天然の 絵の具箱 


期間限定 

神様が 全部ひっくり返して

白いベールを被せて行った



いつになったら ベールが消える?

お日さま 空のじゃんけん 勝ったら消える


負けた雲さん

ベールを持って 退散すると 約束したよ



そしたら 錦の絵画 見れるのに



山の神様 どっちに味方 するかしら?


* * *



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上高地へ向かう日は、
晴れというわけにはいきませんでしたが、
雨に降られなかったことが不幸中の幸いでした。

バスは昔の波多村あたりでしょうか、
アルピコ交通の上高地線とほぼ並んで走って行きます。


上高地線ねぇ・・・
以前は島々線って呼んでいたので、ピンときません(笑)
それにあの頃は会社名も松本電鉄でしたから・・・。

民家のすぐ横に線路が通っているのを見ていると、
まるで鎌倉を走る江ノ電のようです。





リンゴ畑もすぐ近くに見えたりします。
この辺りはリンゴの産地でもありますからね。

最近のリンゴの木は、
背が低いそうです。

高齢化などで脚立を使わなくても良いように、
品種改良したりしているようです。

どこも大変ですねぇ。





バスは暫くこのような民家の間を走っていきます。
道は緩やかに登坂のような感じです。





次第に木々が増えて来ました。
そしていくらか紅葉しているようです。





バスはいよいよ山間に入ってきました。
窓が開けられないので、
風景写真はずっとガラス越しの撮影です。





のように民家が少し見えました。
バスは次第に山の中へと進んでいきます。





矢印の先には道の駅風穴の里があるようですが、
このバスは寄らずに先へ進みます。





この辺りの風穴とは、
山の地下水により生まれた冷風の出ていることころに横穴を掘って、
石積みした室(むろ)を風穴(ふうけつ)と呼んでいるそうです。


室内は年間を通じ5℃から8℃を保ち、
天然の冷蔵庫として地元で古くから使われているようです。

明治時代は、
蚕卵紙(さんらんし)の保管、貯蔵が行われていたそうですが、
現在は、お酒や稲核菜の漬物の貯蔵庫として使われているとのことです。

以前、南会津にある中山風穴に行ったことがありますが、
そこは本当に天然というか、
山の斜面にいくつかの隙間や穴があって、
そこから冷たい風が出ていました。

この土地では、
その原理を利用して貯蔵庫を作ったのでしょう。





美しいダム湖が見えてきました。
この水が電気になるとはねぇ・・・。
ダムのある風景っていいですねぇ・・・。





何かと話題になっております東京電力ですが、
これが梓川に建設された水力発電の奈川渡(ながわど)ダムですね。

写真には撮れなかったのですが、
奈川渡ダムの他に下流には水殿(みどの)ダム、
稲核(いねこき)ダム
があって、そこも通ってきました。

この三つのダムは安曇三ダムと呼ばれ、
いずれもアーチ式コンクリートダムで長野県の中では一番大きなダムだそうです。

昔はこの水力発電で首都圏の電力も足りていた時代だったのですよね。
何でもかんでも人力を電気に替えて頼るようになったことは、
果たして良かったのかどうか時々考えてしまいます。
と言いつつ、今もパソコンに向かって電気を使っているのですけどね(笑)





バスはさらに山の中へ進み、
それにつれて川と紅葉のコントラストが美しいです。





右を見たり、左を見たり、
周りの自然の美しさに感動するばかり・・・

時々晴れ間が見えてきたりして、
青空と山の色とで、
この先の上高地への期待が高まります。





本来バスは上高地バスセンターまで行くのですが、
私たちは大正池で下車してホテルまで歩くことにしました。


そして、
バスから降りた瞬間目にした透明度の高い水。
ひんやりと澄み切った空気。

お天気がイマイチで生憎山々は見えませんでしたが、
それでも感動できる風景。

これが私の上高地への第一歩でした。





上高地という名前は、
本来「神垣内(かみこうち)」という漢字表記だったそうです。

なんとなくわかるような気がします。
それが後に現在の「上高地」と書くのが一般的になったようです。

因みに上高地とは、
長野県西部の飛騨山脈南部の梓川上流の景勝地で標高約1,500m。
中部山岳国立公園の一部であり、国の文化財に指定されています。

そして一応松本市なのですね。





大正池の特徴と言うと、
池の中から突き出た木の枝ですね。

子供の頃に来た時の記憶では、
もっとたくさんの木が突き出ていたと思うのですが・・・。





大正池についての案内板です。
晴れた日だと、
こんなにも美しい山々が見えるのですね。





ところがこの日は残念ながら、
雲に邪魔されてしまって山が見えませんでした。

時々雲の合間から青空が見えるのですけどねぇ・・・

そして上着なしでは寒く、手も冷たかったです。





この大正池は、
大正4(1915)年6月6日の焼岳の大噴火によって
梓川が堰き止められてできた池で、

昭和初期以来は、
発電用の貯水池として利用されているそうです。






ところが、
焼岳からの土砂や、
梓川上流から流れ込む土砂によって、

だんだん池が小さくなってしまい、
枯れ木も倒れて残り僅かになってしまっているようです。





その為年に1回、
流れ込んだ土砂をさらう作業をしているそうです。
陰の努力があるのですね。

写真ではわかりませんが、
この橋の近くではヤマメが泳いでいたのですよ。
その姿が橋の上からでも見えるのです。

それと友人に教えてもらって初めて知ったのですが、
梅花藻(ばいかも)という水草も見られました。


これは清流にしか育たないそうです。
花は終わってしまっていましたが、
白い小さな花が咲くそうです。





焼岳の案内板もありました。

焼岳は標高2,455mで、今なお噴気活動を続ける活火山だそうです。

約2,300年前のマグマ噴火により現在の形になったそうで、
このようなドーム形の火山を鐘状火山(トロイデ)と言うそうです。

比較的最近では、
昭和37(1962)年6月に水蒸気爆発があり、
泥流が大正池まで押し出してきたそうです。





後ろの風景と案内板の写真と比べてみてください。

本当なら目の前にど~んと焼岳が見えるはずなんですけどね(^-^;
この時は雲の中ですわ(笑)





少し歩くと、すぐ河原に出ました。

目の前に雲が押し迫ってきて雄大な大自然を感じます。





誰が積んだのかしらねぇ?

あの石の向こうには・・・





ゆったりと流れる梓川。
何度も言いたくなるほど透き通った美しい川の水。

そして、この頃はちょうどお昼時間でした。
河川敷では、お弁当を食べている人たちが大勢おりました。





私たちのお昼ですか?

うふふ、それがサプライズでして・・・

友人がおにぎりを作って来てくれていましてね(*^^)v
手作りの粕漬と卵焼きなどのおかず付き。

この時まで、な~んにも言わなかったのですよ。
急にお昼にしようかぁ・・・と言って、
手提げ袋の中から魔法のように出てきたのです。

もう感激しちゃいました。
この風景の中での手作りランチは最高でしたよ~。

友人に感謝です。
私って幸せ者だぁ~~~。





食事を終えて少し身体も温まったところで、
そろそろ腰を上げ田代池に向かって散策を続けます。

今度は水辺を少し離れて
カラマツやクマザサが生えている道を歩きます。





これ、わかりますか?

サルノコシカケだそうです。

癌に効くとか漢方などで名前は聞いておりましたが、
実物を見るのは初めてです。

階段状に生えているのが面白い。
本当に猿が腰かけそうです(笑)





おぉっ!

で? 次は熊ですか!
日付を見ると、ほんの数日前のことですわぁ。

その横には、
「上高地5つのルール」という貼り紙がありますが、

上高地の美しい自然をいつまでも残していくために、
これはとても大切なことだと思いましたので、
ここにも記載しておきたいと思います。



上高地5つのルール

1.採らない。
植物や昆虫などの生きものを採らないでください。

2.与えない。
野生動物にエサを与えないでください。

3.持ち込まない。
ペットや外来生物を持ち込まないでください。

4.捨てない。
ゴミはすべてお持ち帰りください。

5.踏み込まない。
歩道を外れて歩かないでください。



この5つは、
どれも決して難しいルールではないのですよね。

だけど、一つでも、一人でも守らなかったら・・・?

将来どうなってしまうかは、すぐに理解できることばかりでした。

大切なことは、一人ひとりの意識なのですね。

その意識の有無が、
最終的な結果に大きく差をつけるということですね。

個々の意識が貴重なものを後世まで伝えていくというのは、
上高地に限らず、いろんなところでも言えることだなぁと感じました。


熊については、
後にホテルの人からいろいろ伺ったのですが、
そのお話しは、また後にいたしましょう。



そして!

この後、私たちが突然遭遇したのは・・・




この続きは次回へ・・・。



― Today's sky ―
2016.12.10 朝 @かすみがうら市

「 休みの朝雲ひとつなく・・・ 」



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36 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます(^^)/ (hiroko)
2016-12-11 10:22:31
大好きな上高地行ワクワクしながら拝見しています。
4∼5回は行ってますが何度行ってもまた行きたい所です。
私は何時もツア-で行くんですが、途中の説明も
よく分かりこういう旅も良いなぁ~、
あの梓川の流れと水の音今でも耳に残ってます。

次が楽しみです(^^♪
返信する
Re:おはようございます(^^)/ (夏雪草)
2016-12-11 22:17:50
hirokoさん、こんばんは。

上高地、良いですよね~。
4~5回もいらしてるのですね。
羨ましいです。
上高地のこと、いろいろ知りたくなりますよね。

梓川の美しさと流れる水の音、
あれは一度見たら忘れられませんね。

いつもありがとうございます。
返信する
こんばんは (ひろばあちゃん)
2016-12-11 22:50:59
素敵な写真が沢山で素敵なお友達と良い旅を
されましたね。
上高地~憧れの場所ですが、まだ行ったことが
ありません。
行かれた方が周りに沢山いまして、話には色々
聴いているので梓川とか焼岳とか何度も聞いたことは
あるのですが~。
行ってみたいですわ! 行きたい所が沢山あって
何だか思うだけで終わりそう(><)
何に遭遇されたのかしら~。
次回を楽しみにしています。
返信する
Re:こんばんは (夏雪草)
2016-12-11 23:08:36
ひろばあちゃんさん、こんばんは。

被写体が美しすぎて、
あっちもこっちもカメラを向けたくなります。
ひろばあちゃんさんもいらしたら、きっと同じ心境になってしまうと思いますよ(*^^)v

あ~、ぜひあの場所の空気を吸って、梓川の美しさに触れていただきたいわぁ~。

話が長くてごめんなさいね。
なかなか終わりませんね(笑)

次回は何に会うのでしょうね~
楽しみにお待ちくださいね。

いつもありがとうございます。
返信する
Unknown (あさがお)
2016-12-12 09:45:46
リンゴがなっている その景色 すばらしいと思います。
私の実家は 果物の木がたくさんありました。
柿 びわ 梨 みかん いちじく 桃 ゆず などなど。
でも 宮崎 リンゴは 出来ません。
リンゴがなっている という景色は 夢物語なんですよ。
さるのこしかけ 大きいですね。
小さくて軽い動物が 腰掛けてくれると 面白いのですが。
返信する
松本・上高地への旅5 (ひろし爺1840)
2016-12-12 09:56:54
 !(*^_^*)!夏雪草さん、お早うございま~す!
お越し頂き心温まるコメントを有り難うございました。
今週も寒さに負けずお互いに元気で楽しい日を過ごしましょ~ネ!

@('_')@幻として消えていく紅葉を綺麗な写真として沢山残されましたね。
リンゴの木は此方では見る事が出来ず珍しいショットでした。
居乍らにして楽しませて頂き感謝です!
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!(*^_^*)!今朝は花の少ないこの時期に可憐に咲く花壇の花達を編集して見ましたので、ご休憩の時にでも見て頂ければ嬉しいで~す!
また、ご覧になった感想をコメントして頂くのを楽しみにお待ちしていま~す!
◆それではまたお伺いしま~す!バイ・バ~ィ!!
返信する
懐かしいと美しい (夏ちゃん)
2016-12-12 12:22:03
夏雪草さん、こんにちは。
梓川や大正池、懐かしいところです!
なにしろ、48年も前の娘時代でしたから。
どこをどう歩いたやら定かではない思い出の地ですが、梓川や大正池は記憶にあります。
もう一度辿るのもいいかな~、なんて想いましたよ~
とても素敵な映像で沢山楽しませて頂きました。
次回のお話も、楽しみにしています。

返信する
Unknown (福の神)
2016-12-12 13:42:16
今日は
日増しに朝夕は寒くいよいよ冬到来の感じの昨今です。
懐かしい上高地辺り風景です、再度行っても梓川周辺は良いですね。next楽しみにしてますよ。
返信する
ご無沙汰しています。 (masasumi)
2016-12-12 15:41:51
夏雪草さん、ご無沙汰していました。
お友達になれた頃に怪我をして手術する羽目に、
今はリハビリに励んでいます。
上高地は一度行きましたがとても良い所でお気に入りです。
再度行っく時には時期を見計らってゆっくりして来たいと思います。
寒さも増して冷たくなりますが、
お身体に気を付けてご自愛ください。
返信する
Re:Unknown (夏雪草)
2016-12-12 21:36:47
あさがおさん、こんばんは。

まぁ、そんなにたくさんの果物の木があるのですかぁ?
お花の時期は綺麗でしょうね。
リンゴはやはり寒いところだけなのですかぁ。
あまり上手に撮れていなかったので、
載せるのを迷っていたのですが結果的には良かったです。

さるのこしかけ、ほんとですね~。
リスさんでもいてくれたら良かったのに(笑)

いつもありがとうございます。
返信する

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