
大きな風景の中
ポツンと咲いた小さな花
されど 存在感のある

目映いほどに清楚な白さとは
蓮の花のような白色を言うのだろうか
足もとは 泥に浸かり
決して 清い水とは言えない中から
スクッと背筋を伸ばして 凛と咲く

花開き 美しい姿を見せる頃
大きな葉っぱのフレアーが
深緑色の海になり
足もとの泥を カモフラージュする

ここは今
短い夏にプレゼントされた
花たちの 楽園の園

新たな生命に
夢と希望を膨らませ
それぞれに それぞれの
物語がここにある

早朝の 目覚めも浅く
大きく手足を伸ばして 背伸びする
あなたの気を抜く姿も
画になる 瞬間

遠くぼんやり 映る姿
幼き頃を 思い出し
ちょっぴりセンチメンタル 乙女の心

目に穏やかな
緑の日傘 いくつもさして
色白美人の 日焼け対策念入りに
新妻の その心
夫への恥じらいと 深い愛

幼子抱えた 母と子の
ほのぼの会話が 弾むとき
やわらかな愛 満ち足りて
やさしき慈母像 ここにあり

小さき虫さえも
美しき姿に 吸い寄せられて
共に歓びを分かち合い
心を通わせる

もうすぐ迎える
花の終わりに この姿見て思う
幸せを 自ら競って奪うことはせず
流れのままに身を任せ
浮き沈み 全てを受け入れて
争いせずに 隣人を愛し
たとえ
裏切られ罵倒されるも
恨み残さず 相手を信じ
いつも心に 笑顔を抱いて
真っ白な 心のままに 愛育んで
ただ ひたすらに 美しく咲き続け
花が終われば また暗い泥の中
そして翌年 更なる美しい花に輝きを増し・・・
そんな無欲に咲く 蓮の花のように
生きていけたなら・・・
* * *
― The sky ―
2014.8.22 日没前 @つくば市

「 空の樹氷 」
蓮の花のような白色を言うのだろうか
足もとは 泥に浸かり
決して 清い水とは言えない中から
スクッと背筋を伸ばして 凛と咲く・・・・・
今夜もまたシビレました。
言葉が流れてくるような・・・
撮られた写真をみつめて
夏雪草さんは言葉を生み出すのでしょうか ^^
無欲って
生きるために必要なものが自分に整ってないと
なかなか難しいことですよね。
聞いたことはないけれど、ハスの花は早朝咲くときに「ポン」と音を出すという説もあるけれど、実はそうではないとか。
仏教的な要素も含まれている花。
ちょっと興味深いかも。
昨日、今日と涼しい朝を迎えております。
確実に夏から離れていっているのですね。
夏って、短いですねぇ・・・
いつも、
励みになるコメントをありがとうございます。
“ 言葉が流れてくるような・・・”
そう感じていただけると嬉しいです。
写真を見ながら、情景を思い出しながら、
いろいろでしょうか・・・(^.^)
“無欲って
生きるために必要なものが自分に整ってないと
なかなか難しいことですよね。”
あぁ、言われてみるとそうかもしれませんね。
お腹いっぱいの時って、
何も食べたくなくなりますものね。
あら?ちょっと違う?(笑)
無欲・・・
奥が深いですね。
いつもありがとうございます。
ホント不思議なお花ですよね。
だからこそ魅力的なのかもしれません。
そうそう、ポンっていう音の話。
よく聞きますね。
私は聞いたことがありませんが、
まんざら嘘でもなさそうな・・・
早朝のハス畑には、
ちょっと違う空気が流れている気がします。
いつもありがとうございます。
蓮ものがたり、というタイトルを拝見しただけで、
なんだかドキドキしてしました(嬉笑)
そして
目映いほどに清楚な白さとは
蓮の花のような白色を言うのだろうか
のまさに、ぴったり、期待通りの表現
これほどの美しい白
無限の美、と言ってしまいたいぐらいの
清楚さ、ですね
美しいメッセージとお写真
目と心の保養になりました
ありがとうございます
「泥の中 沈みて楽し 泥の中 それなりに咲く 花もあるらし」
数年前に詠んだ短歌です。
このように詠えあげていただいて、感激です。
一流の歌人さんですね、詩集の出版も近いのでは、
俳句で「ハス堀は 地獄の底から 這いあがる」と
言う句がありますが、正に的を得た句だと感心して
いましたが、ハス田一面に、白い花が咲きそろった
時には、泥田との落差の妙に心打たれるときでもあります
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