
ゴールデンウィークに久しぶりにテレビを見ていたら、鈴木さえ子さんが出演しているセキスイハイムのCMが多く放映されていてビックリしました(公式サイトはこちら)。
ソロ・アルバムを出していたのはもう20数年前になりますけれど、全然声が変わっていませんね。僕は鈴木さえ子さんの曲も声も演奏も大好きで、東京のコンサートにはほとんど行きました。ファースト&セカンド・アルバム「I WISH IT COULD BE CHRISTMAS EVERYDAY」と「科学と神秘」も今月5月28日に紙ジャケットで再発されるそうです。
CMには別ヴァージョンもあって、そちらにはムーンライダーズのかしぶち哲郎さんが出演していて、更にお2人のシーンが続けて流れるロング・ヴァージョンもあります。
「セキスイハイムCM-鈴木さえ子」
「セキスイハイムCM-かしぶち哲郎」
僕は幸運にもお2人とお会いした事がありまして、さえ子さんには色紙にサインをいただいたりもしました。鈴木さえ子さん専用の名前入りの譜面もいただきまして、今でも使わずに大切にしております。
お2人ともドラマーというのが面白いですね。そういえば坂本龍一&忌野清志郎「 い・け・な・いルージュマジック」がヒットしている時、テレビ番組でこの曲を演奏する時は鈴木さえ子さんがドラムを叩いていました。
僕がドラマーの鈴木さえ子さんを初めて見たのはもっと前で、おそらく1980年頃の「ニューイヤー・ロック・フェスティバル」だと思いますが、近田春夫さんが出演して「星くず兄弟の伝説」などを歌った時にそのバックでドラムを叩いていたのが鈴木さえ子さんだったのでした。
この時はドラムだけではなく、ドラムを叩きながらコーラスもやっていて、当時さえ子さんは全く無名のミュージシャンでしたが、ドスドスと重くパワフルなドラムを叩くのに可愛い声でコーラスをするそのギャップが強烈で、とても印象に残っています。
そういうわけで、鈴木さえ子さんのアルバムを聴き返しております。今聴いても全然古くなく、音楽的にもとても高度かつ複雑で、個性的でありながらも非常にポップです。僕には鈴木さえ子さんの作る音楽の代用になる音楽はこの世にありません。
もう長らく個人名義のソロ・アルバムを出していませんけれど、また聴きたいですねえ。そろそろ、歌も演奏もたっぷり聴けるロック印象派のアルバムを作ってくれないものでしょうか。
今日の画像は鈴木さえ子さんの4枚目のソロ・アルバム「STUDIO ROMANTIC(スタジオ・ロマンチスト)」です。イギリス録音も含み、XTCのアンディ・パートリッジなどがゲスト参加している名盤です。この時、さえ子さんはアンディ・パートリッジに「XTCのドラマーにならないか?」と誘われたというエピソードがあります。地味な曲ですけれど、最後に収録されている「アドベンチャー・イン・サウス・パシフィック」が特に好きです。
またCM以外でも歌ったり、ドラムを叩く姿を見てみたいものです。
関連文章です:
「毎日がクリスマスだったら/鈴木さえ子」
「MOTION PICTURE/シネマ」