池上鉄工のブログ

池上鉄工一級建築事務所

指定講習会に行きました。

2006-11-15 21:47:26 | 講習会にいきました。

本日は、建築士会主催の「建築士の指定講習会」に行きました。

昨今は、建築士を取り巻く環境は、厳しい。

そんなこんなで、お題は、構造に関する事、マンションの事、紛争や訴訟に関する事。

しかし・・・・講習会離れというか・・・・

なんというか・・・・・

自分の席は後ろ方だったが、後ろからみる・・・どうも白髪あたまの後頭部ばかりが

目立つような気がする。

講習会のテキストの中で、面白い事を見つけた。

要は、建築士の報酬というコーナー。

そこで、年収の話が出ていたのですが、

例として、40歳の一級建築士の年収が約550万円

      40歳の医者・・・・・・・・約1100万円

      40歳の歯医者・・・・・・約900万円

      40歳の社会保険労務士約540万円

      40歳の弁護士・・・・・約2100万円

やっぱりという結果ですね。(弁護士の2100万円は不思議?)

確かに、建築士の報酬は低いように思われる・・・・・・

なぜに低いのか・・・・・・・それは・・・・目に見えて依頼者の利益にならないからだろう

と思う。

結局、ビジネスというものは、建物で(不動産以外は)お金を生むわけではないから

例えば、レストランや何かで、なにも建物が好きだからといってお客さんが増える

わけではない。(一部の建築好きやデザイン好きは別ですけど)

やはり、最終的には味であり、そこのサービスではないでしょうか。

そのサービスの中に建築物の雰囲気も含まれるだろうが・・・・

でも、やはり第一義的には味であろう。

もし、これからレストランをやろうとしている人がいて、レストランコンサルタントに

払う報酬と同額設計料を払うとしたら、どちらかひとつにしなくてはという時に

経営者はどちらにお金を払うだろうか?

一概に比較は出来ないが、どうだろうか?

それと、医者や病院にはお金を払うという常識がある。

弁護士も同じであろう・・・お金を払うのが常識ということである。

ところが、設計料はどうだろうか?

平面プランを何回もやって、結局、一円もならなかったことは良くあることである。

もし、医者に風邪が治らなかったからお金は払わないということはしない。

もしくは、風邪が治ったらお金を払う・・・・・ということもしない。

なぜなら、それが常識だからである。

講習の中で、よく・・・「技術者だから・・・・」とか「建築士としての・・・・」

とか・・・・よく講師の先生が言われる。

これもよくわからない。

このままでは、1000年たっても建築士であろう。

いろんな職種で、今のままでは食っていけないのでいろんなことに挑戦したり

失敗したりしてからなんとかしている。

なんとか、建築士として正当な報酬がもらえる日がくるといいと思う。