カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

みずいろの手紙 <あべ静江 > 日本名曲遺産-23

2022-11-23 | 日本名曲遺産

みずいろの手紙

 

みずいろの手紙 あべ静江 1993


“お元気ですか
そして今でも
愛していると
言って下さいますか”


みずいろは涙色
そんな便箋に
泣きそうな心をたくします

あれこれと
楽しげなことを書きならべ

寂しさをまぎらす私です

会えなくなって
ふたつき過ぎて
なおさらつのる恋心…

手紙読んだら少しでいいから
私のもとへ来て下さい



みずいろは涙色
それを知りながら

あなたへの手紙を書いてます

誰からも
恋をしているとからかわれ

それだけが嬉しい私です

愛していると言われた時が
だんだん遠くなるみたい

手紙読んだら少しでいいから
私のもとへ来て下さい

 

1973年に発売されたあべ静江のこの曲は透明感のある歌声と

丁寧に歌い上げる清楚なルックスが人々の心を捉えた。

作詞・作曲は数多くのヒット曲を生んだ作詞:阿久悠、作曲: 三木たかしのコンビだ。

透き通るような歌声、爽やかめの曲調で心地よく聴ける。

 

既に逢えなくなってから2ヶ月が経っています。

「なおさらつのる恋心」

逢いたい、と思っているのですが、この後の歌詞では、彼女が逢いに行きたい、のではなく

男性の方が逢いに来て欲しい・・。

待つしかないような書き方・・・。

 

逢いたいとは書けず、知り合いからの他愛の無い手紙として書いたもの。

 

なので、せめて便箋の色を水色に。

私はあなたに逢えなくて泣きそうです、という想いが男性に伝わるように

「みずいろは涙いろ それを知りながら」選んだのでしょう。

 

「お元気ですか?~今でもわたしの事を愛していると言ってくださりますか」

言葉遣いが丁寧で、女性が男性の事を尊敬している。

または、年上の男性だということが想像できます。

何かのきっかけで別れてしまった、離れてしまった2人。

泣きそうなくらい悲しい心を手紙に託そうとしています。

現在のようにスマホもなければ、メールもない時代の歌。

電話はあるが、電話という手段を用いず、みずいろの便箋に手紙を書く・・・。

「会えなくなってふたつき すぎてなおさらつのる恋心」

「愛していると言われた 時がだんだん遠くなるみたい…」

現実の未練を伴う恋心とも 亡くなった人に向けた純真な想いとも解せる。

 

透明感のある歌声、平易な言葉でありながら奥深い意味を広げる歌詞。

 

カモシカの「日本名曲遺産-23」に登録である。

 

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