安倍、
政治の表舞台復帰を狙っている
菅義偉政権を揺るがすコロナ・五輪政局の混迷を横目に、安倍晋三前首相が政治の表舞台に復帰したことが、永田町に揣摩臆測を広げている。
安倍氏は4月ごろから政治活動を本格化させ、各種議員連盟の役員に次々就任する一方、テレビ出演や雑誌のインタビューなどで精力的に発信を続けている。中でも、コロナ禍に苦闘する菅首相について「(10月以降の)続投は当たり前」などと熱いエールを送ったことが、政局絡みで注目された。
菅政権が命運を懸ける東京五輪・パラリンピックについても、安倍氏は「オールジャパンで臨めば開催できる」と菅首相への全面支援を表明。「一議員として菅首相を支える」と強調している。
■残る安倍前政権の「負の遺産」 こうした安倍氏の言動を受けて、自民党内保守派からは安倍氏の再々登板に期待する声が相次ぐ。安倍氏周辺からは「最大派閥の細田派を安倍派に衣替えしてキングメーカーになる」との声が出るなど、安倍氏の存在感は増すばかりだ。
ただ、菅首相の政権運営の火種ともなっている河井克行・案里夫妻の巨額買収事件に絡む1億5000万円支出問題など、安倍前政権の負の遺産は少なくない。安倍氏が首相として決断した東京五輪の1年延期も、現状では菅首相の「大きな重荷」(官邸筋)となっている。 政界では「安倍氏が菅首相の続投を支援するのは、将来の自らへの疑惑追及を封じるためで、自民党の最高実力者としての影響力確保が狙い」(自民長老)と指摘する向きも多い。安倍氏はそうした臆測もどこ吹く風で、月刊誌のインタビューで「ポスト菅」候補に言及。自民党内では「そもそも現在の混乱と自民党政権への批判の元凶は安倍氏」(閣僚経験者)との反発も根強い。
持病の悪化を理由に2020年8月末に突然首相を退陣してから9カ月余。安倍氏は昨秋から「体調も回復した」と趣味のゴルフを再開し、各種会合にも時折顔を出していた。今春からは複数の議員連盟の顧問などを積極的に引き受け、自らの悲願とする憲法改正でも旗振り役を買って出るなど、自民党実力者としての政治活動を本格化させた。 安倍氏への批判のもとになっていた「桜を見る会」問題では、2020年暮れに安倍氏の公設第1秘書が政治資金規正法違反(不記載)で略式起訴された。これを受けて安倍氏は国会招致に応じ、「事実に反するものがあった」と国会での虚偽答弁を認め、年明け以降も謹慎状態を余儀なくされていた。
しかし、安倍氏は4月に入って自民保守系グループの議員連盟「伝統と創造の会」の顧問に就任。さらに、自民党憲法改正推進本部の最高顧問も引き受けるなど表舞台に復帰した。
■改憲論議のリード役に意欲 憲法改正は、安倍氏が首相在任中に実現を目指したが果たせなかったテーマ。わざわざ推進本部の最高顧問に就任したのは「改めて改憲論議をリードする意欲」(自民幹部)からとみられている。 そこで注目されるのが、昨秋の自民総裁選で安倍氏の後継者となった菅首相との政治的な間合いだ。菅氏が首相に就任した後、憲法改正など安倍氏が委ねた宿題への慎重姿勢をにじませたことで、党内には両氏の不仲説が広がっていた。
しかし安倍氏は、菅首相の4月中旬の訪米や6月11日からイギリスで始まった先進国首脳会議(G7)出席に先立ち、いずれも初体験となる菅首相に対し、自らの経験に基づき実戦的な助言をして不仲説を打ち消してみせた。 安倍氏は憲法記念日の5月3日には、それまで封印していたテレビ情報番組に生出演。9月に自民党総裁任期満了を迎える首相について、「当然、継続して首相の職を続けるべきだ。昨年、総裁選をやったばかりで、1年後にまた総裁を代えるのか」などと述べ、党内の一部でささやかれる菅首相早期交代論を強い口調で牽制した。
これに呼応するように、菅首相も同日の改憲派集会へのビデオメッセージで、安倍前政権下で自民党がまとめた自衛隊明記や緊急事態条項など、改憲4項目の実現を目指す考えを強調した。
■「みそぎ」後に安倍派へ衣替え 安倍氏は3日のテレビ番組の中で「菅首相を一議員として全力で支えることが私の使命だ」と自らの再々登板説も否定。自民党内では「また『モリカケ』や『桜』で国民から批判されるより、キングメーカーとして党に君臨するつもりだ」(長老)と受け止められた。
安倍氏周辺も「次期衆院選の当選でみそぎをすませれば、細田派を安倍派に衣替えして最大派閥の領袖となる」と明言する。そうなれば、今後の総裁選も含め、「党内の権力闘争の陰の主役になるのは確実」(自民長老)だ。今回の菅首相へのエールも「続投への援護射撃というより、自らの復権戦略の一環」(同)と勘繰る向きも少なくない。 こうした揣摩臆測の背景には、菅政権での自民党内の権力構造の複雑さがある。安倍前政権と同様、内閣の大黒柱として行政府ににらみを利かせるのは、安倍氏の盟友でもある麻生太郎副総理兼財務相だ。その一方、自民党は二階俊博幹事長が総裁の菅首相以上の権勢を誇っている。
内閣と党の支柱となる麻生、二階両氏は「前政権時代から反目し合う関係」(麻生派幹部)とされる。2020年9月に党内の圧倒的支持で菅政権が発足した段階では両氏の対立も目立たなかったが、コロナ禍への対応で菅内閣の支持率が急減した辺りから「状況が変わった」(同)。 菅首相は「内閣は麻生氏、党は二階氏と連携することでバランスに腐心してきた」(側近)。次期衆院選や自民党総裁選を乗り越えて政権を維持するためには、麻生、二階両氏の支援と協力が不可欠だからだ。
しかし、コロナ・五輪政局の結末次第では「オリパラ開催中に自民党内でポスト菅レースが動き出す可能性がある」(有力閣僚)のは否定できない。その場合、「麻生、二階両氏の主導権争いが始まるのは間違いない」(同)とみられている。 党内の派閥地図をみると、100人近い圧倒的最大派閥・細田派の事実上のリーダーは安倍氏で、盟友の麻生氏が率いる50人を超える第2勢力の麻生派が手を組めば、「50人未満の二階派だけでは対抗できない」(同)のは自明の理だ。
しかも、党内5大派閥を形成する竹下、岸田両派には「反二階感情が強い」(竹下派幹部)とされ、二階氏の権謀術数も数の力にねじ伏せられる可能性は大きい。
■自民党内は「3A」対「2F」の戦いに そうした状況も踏まえ、ここにきて自民党内では「『3A』対『2F』の戦い」に注目が集まっている。「3A」は安倍、麻生両氏に甘利明党税調会長を加えた実力者トリオ。「2F」は「二階」氏というわけだ。 甘利氏が主導して自民党内に発足させた「半導体戦略推進議員連盟」(甘利会長)では、最高顧問に安倍、麻生両氏がそろって就任して「3A」の結束ぶりをアピール。同議連の設立総会(5月21日)には細田派の細田博之会長、岸田派の岸田文雄会長ら各派閥の領袖級が一堂に会したが、二階氏や二階派幹部の姿はなかった。
さらに、次期総裁選出馬に意欲を示す岸田氏が発足させた「新たな資本主義を創る議員連盟」の最高顧問にも安倍、麻生両氏が就任。甘利氏は発起人に名を連ねている。まさに「ポスト菅」を視野に入れた二階氏包囲網ともみえ、二階氏周辺も警戒感を隠さない。 もちろん、与党内には「コロナ禍という戦後最大の有事に立ち向かっているのに、自民党内での権力闘争などありえない」(公明幹部)との批判も渦巻く。菅首相もコロナ対策と五輪開催のためのワクチン大作戦に集中している。
ここにきての自民党内の動きは「安倍氏の表舞台復帰が発火点」(自民長老)とされる。コロナ・五輪政局の混迷が続く限り、安倍氏が政局のキーパーソンとして注目されるのは間違いなさそうだ。
<泉 宏 :政治ジャーナリストの記事より>
この記事への
★★★★ 国民、怒りの所見 ★★★★
これからのポイントは、衆議院選挙を控えての幹事長人事。これに触れずして、これからの政局は語れません。二階氏が権力を振るえるのも、二階派が人数を増やしてきたのも、幹事長でいるからです。
次期衆議院選挙では、自民党が苦戦しそうな選挙区がこれまで以上に多くなっています。その原因を作ったのが安倍前政権でした。
菅政権の内閣...もっと見る支持率が低下しているいま、強いリーダーの出現が期待され、安倍前首相の名前が挙がるのでしょうが、それは自民党内の次期リーダーの不在の証拠でしょう。
だからこそ、二階幹事長的なタイプの政治家の存在感が高まっていく。いまの菅総裁は彼を切れないでしょうし。
「・・・自民党内保守派からは安倍氏の再々登板に期待する声が相次ぐ。」
自民党には寄らば大樹の陰的な思考で、日本の将来などどうでもよい政治屋がなんと多いことか。
更に残念なことに、このような政党を支持する国民のなんと多いことか。
確かに乱立する野党のだらしなさも目に余るが、せめてやりたい放題の自民党の暴走を止めるために、次期選挙における自民党の過半数割れに期待したい。
登場する自民党の人物で、コロナ禍で手腕を発揮した者はいない。
安倍前首相が再登板を狙うとするなら、コロナが落ち着いてからなのは間違いない。
しかし次期衆院選で自民党が大敗すれば、政権運営が面倒なので表舞台には出てこなくなる。
安倍前首相はそういう人間。都合が悪くなればまた病気になるよ。
数々の悪事を働き、未だに説明責任を果たしていない方の再登板って、自民党はそこまで人材不足なのか。
国民を馬鹿にしているにもほどがある。
大罪人でしょ!
オリンピック招致、森友、アベノマスクや
消費税増税。
コロナの初期対応の遅れで蔓延した経緯がある
もう、反省期間は終わりで
二度目のアンコール?で、またゾンビみたいに復活?もう、貴方の時代はマジ勘弁。
1度は健康、2度目は説明を付けられない不祥事の数々で政権を投げ出したことを忘れるな。
しかも2度目は菅、二階と共謀、権謀術策の限りを尽くして菅政権を誕生させ、自らの膿を消し去ろうとした。
ほとぼりが冷めたら、菅に能力なしと見るや3度目の野望などと能天気。
国民を舐めたらいかん。
政権を壟断したらいかん。
とかくの噂を立てられる夫人と仏門にでも入り、やりたい放題をやってきた人生の浄化をやり、静かな晩年を迎えたまえ。
都合の悪い時に菅さんに任せ、また出て来ないでください。
最低の国家議員だ!
安倍晋三の復帰・復活は、絶対に許さん。日本を無責任社会にしてしまった罪は大きすぎる。
コロナだけでも大変なのに、アベノリスクは大きすぎる。
さすがに国民の怒りもおさまらないところまできてますよ
好き放題やり、ヤバくなったら病いで逃げるも2回
逮捕レベルの不祥事の数々に説明責任果たさず
報酬だけは当たり前の様に取り、コロナ禍で瀕死で今を助けて欲しい国民には
まだ手当てすら届かないところだらけ。
国民もいい加減自民への投票辞めなければ!!
自民に投票するからつけ上がっていく
今のオリンピックの混乱を招いたのは、何んの根拠も無く、ただ自分の任期中にやりたいから周りの助言も無視して1年延期とした、お前のせいだろ! 政界復帰したいなら、オリンピックが終わるのを待つのでは無く、正々堂々と前に出て、1年延期の理由といま開催する必要性を説明しろ!
そもそもモリカケ問題、さくらを見る会、河井議員の1億5千万円の選挙資金の支出等、何の説明責任も果たさずまだ国会議員であり続けている事があり得ない。そういう人を色々な事に担ぎ出している重鎮と呼ばれる方々がいる自民党には不信感しかない。
安部を総理に選んだのは国民ではない。自民党である。早くこの男を有罪でぶち込んで欲しいというのが国民の願いだ。
国民は自民党にノーを突きつけないと、いつまでの安倍や麻生、二階のような国民より五輪強行や年間積立金を利用した株価コントロールとか、森友加計学園桜問題みたいに、政治家とその周辺だけのための国、政治は続きます。内閣人事局がある限り、官僚は政治家のコントロール下です。内閣人事局は無くさないと、いつまで経っても看板を掛け替えただけの「アベ政治」は続きますよ。
忘れないでいただきたいのは、民主党が与党時代に野田首相と安倍氏の党首討論で野田総理の「議員定数削減を約束するなら解散します」の提案に安倍氏が「約束します」といって国会の場で約束して解散総選挙を行い自民党が与党を奪回しました。
しかしその後安倍氏は約束を反故にし定数削減には全く手をつけていません。
国民への裏切り行為です。
その後も息を吐くように嘘をつき続けてきました。
総理として以前に人間として許してはいけない存在です。
良識のある有権者なら、このような人が再び総理になるような事を許してはいけません。
自民党に不満がある人は絶対次回の衆院選には行きましょう。
現在の混乱の元凶はまさにこの人だ。モリ・カケ、アンリ議員への1.5億円の選挙資金提供etc.全てこの人から起きた問題なのに、何一つ解明されていない。復活など到底許されない。
国会で「桜を見る会」に関する虚偽答弁だけで118回、体調も回復したのに未だまともな説明も領収書も出さずダンマリ。一方で、他人の答弁に対して飛ばしたヤジは第二次の総理在任中だけで112回。
自分に責任があると言ったこと、責任を痛感すると言ったことは多々あれど、実際に責任を取った回数は0回。
「ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」とプーチンにポエムを送り北方領土はお金付きで献上。
コロナ禍でも自身の花道のために五輪1年延期を強行するも、有事対応も全く駄目と露呈する。
7年もあった在任中、事あるごとに「アベノミクス」と自賛するも、日本のGDP成長率は先進国として異常な一人負け状態。
とにかく見せかけ、虚栄だけで、実がないどころか日本国民にとって有害な政治家です。
「桜を見る会」「加計学園問題」など国民は忘れてはいない。
現在、我が国が抱えているコロナや五輪問題の元凶は 安倍晋三と断言してもいい!
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