天城連山<ブナの新緑と天城シャクナゲ>
恒例の天城連山を歩く。 万二郎岳。
万三郎岳。
小岳。
戸塚峠~皮小平へ。
富士山の展望。 手前は、沼津アルプスの鷲頭山~大平山のピーク~小嵐山。さらに前に、葛城山。
富士山お左には、南アルプス。
万二郎岳から望む万三郎岳。
馬の背から望む万二郎岳。
トウゴクミツバツツジが、満開の見頃を迎え、新緑の登山道にアクセントを添えていた。
そして、メインは ブナ。
天城連山の旬は、ブナの新緑の時期である♪
ブナの原生林の中を歩くだけで、癒され、リフレッシュ効果抜群である!
展望の山ではないが、静かで、あるがままの手つかずの自然が残っている。
1000年以上の歳月を経て、現在の原生林を形成していると推定されている。
お気に入りのブナの大木に今年も挨拶ができた。
忘れてはならないのが、これ!!
小岳付近にある樹齢推定150~200年の『ヘビブナ』
ブナの原生林の中に生き続けるヘビブナ。
『ブナの原生林』というと、世界遺産である『白神山地』が有名ですが、
伊豆市に『ブナの原生林』があるんです。
伊豆市の天城山にあるブナの原生林は、国指定の『特別保護地区』に指定されています。
こちらは、特に優れた自然景観、原始状態が保たれている所で、いわゆる『極相林(きょくそうりん)』です。
『極相林』とは、裸地に手を加えず自然に任せた状態にしておくと、長い年月を経て植物が遷移して、
最終的にその土地の気候に最も適した樹木・植物の状態にたどり着いた森林のこと。
天城山のブナの原生林は、おそらく1,000年以上の年月をかけて、現在のような形にたどり着いたのだ。
伊豆市にある特別保護地区は、八丁池とその周辺、戸塚峠~小岳~万三郎岳~万二郎岳までの地域の2か所があります。
ブナの森は別名『緑のダム』と呼ばれています。
ブナの森を歩くとわかりますが、落葉した葉が長い年月をかけてフカフカの腐葉土となって地面を覆い、
スポンジのように雨水を受け止めて、その後ゆっくりと地面にしみこんでいくので、
急激な降雨があっても土砂崩れや土石流を防いでくれます。
そして、ゆっくりとしみこんだ水は、長い年月をかけて濾過され、栄養分を含んだ豊富な地下水となります。
ヨーロッパでは、ブナが『マザーツリー(母なる木)』と呼ばれている所以です。
ブナの木は、たくさんの水を蓄える木である。
そんな水に育まれた、天城山麓のワサビをはじめとする農産物のは、自然本来の味を提供してくれる。
今年は花が早くて、もう咲いているぞ!の情報を得て、アマギシャクナゲも狙ってみたが、、、、、、、
花芽は例年並みである。
日中は夏日も続いて、慌てて開花してしまったのだが、やはり夜は冷え込む。
開花したてのいつもの綺麗さがない。 いわば、しもやけ状態の今季の天城シャクナゲであった。
色合いや、勢いがイマイチ。 残念。
初めてご覧になったハイカーの皆様は、結構感激しておられたが、
一番綺麗な状態を知っているカモシカからすると、今年は当たり年ではない。
せっかく撮影した写真なので、数枚ペッタンしておこう。
最後にもう一度ブナ。
神秘的な雰囲気のブナの原生林
ブナとヒメシャラの群落
天城にあるブナの大親分! 圧倒されるボリュームの大木である。
天城連山の山行は、ブナと対話する山行であると言っても過言ではない。
また来年も語りかけに来るね。
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