塩見・蝙蝠岳(南アルプス)山行記録:1~2日目まで ←クリックでどうぞ。
3日目(8/12)下山の日。
南アルプスの烏帽子岳(2726m)
塩見小屋を早朝に出発する。風がやや強かったが、快晴だ!
ご覧のような展望から山行最終日は始まった。代表して、北ア:槍穂を望む1枚。
太陽がパーっと出るや、清々しい夏山の朝が始まる。下りながら得られる展望。
代表して、雲海に浮かぶ中央アルプス。
本谷山付近からの仙丈・甲斐駒。
ぐんぐん下って、はやくも三伏山。1日目と同じく360℃の好展望だ!
昨日までの塩見・蝙蝠岳を遠望する。稜線を目で辿り今回の山行を反芻する。
反対側には、お花畑を挟んで烏帽子岳~小河内岳が見渡せる。CTだけ見れば小河内岳までピストンできる。天気も上々、寄り道決定である。
三伏峠手前の分岐を荒川・小河内岳方面に入る。5分も進めばお花畑が展開する。
お花畑が終わるとひとしきり急登となる。
三伏ガレと称される崖を右に見て、正面には前小河内岳~小河内岳が谷底から競りあがるように雄大な姿を現す。稜線は非常に穏やかだ。
進行方向の最奥に、烏帽子岳が見えてくる。
もうひと登りで烏帽子岳だ。
烏帽子岳(2726m)に到着。すぐさま塩見岳の雄姿を確認する。
写真では伝えきれないが、手前に広がるハイマツの斜面はまるで海のように見えた。こんなところからも南アルプスならではの山の大きさ、深さ、広さを実感するのである。
烏帽子岳というと北アルプス裏銀座の烏帽子岳が、先ず浮かぶのではなかろうか。
烏帽子岳という名前の山は全国に何十とあるが、その中での最高峰がここ南アルプスの烏帽子岳である。
塩見の左には、仙丈・甲斐駒・間ノ岳方面が望める。
塩見の右には蝙蝠岳。さらに右に目をやれば霊峰富士が端正な姿を見せる。
富士山よりさらに右に。塩見岳の向正面には、前小河内岳~小河内岳が美しい尾根を伴って見える。小河内避難小屋の赤い屋根も可愛らしく見えている。
その後方には、荒川三山と赤石岳、兎岳、大沢岳などが望める。
アップにするとこんな感じ。前小河内岳を挟んで小河内岳山頂に至るまでの稜線が全て明瞭に見通せる。
烏帽子岳から続くこの稜線はどんどん歩いていきたいところである。
長期の夏休みが得られたデカザックの山男さんは、縦走していく。
羨ましく後姿を見送る。
もうあんなに小さく見える。(写真にしたら先ほどの山男さん、私にしか位置が分からんか)
烏帽子岳は360℃の大ロケーションである。小河内岳までのピストンとなるとかなり忙しい行程となる。
相棒の千晴と相談した結果、この先のルートはまたの機会に取っておき、今回は烏帽子岳の山頂で存分に展望を味わい、まったりするプランにした。
そうなれば、快晴の山頂。
ご覧の皆さん、予想通りですか?
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当たりです!
歓喜のカモシカジャンプ!
最高の青空! ここはひとつ 跳ばせてくだされ!
中央アルプスもご覧のとおり、ズラリ雲海の上です!
躍動の後は、静かに山岳風景を心ゆくまで堪能しましょう。
小河内避難小屋、ここは是非1度はお泊りしたい小屋だ。最高のロケーションが得られるはずだ。
静かに何回も周囲を見渡す。1日こうしていても飽きることはない。
そんな中、ひょっこりこんな人が目の前に現れた。
ウソでしょ! ナニ、南アルプス南部3,000mの稜線を・・・・・・・!
マウンテンバイクかい!!かつて箱根の明神ヶ岳と金時山を挟む稜線でマウンテンバイクの人に出会ったことがあるが、まさか南アルプスのど真ん中で!?
山にはいろいろな兵(つわもの)がいるが、参りました!お気をつけて。
でも、山はゆっくり楽しんでほしいなぁ。
山岳ライダーを見送ったあと、再度パノラマを目に焼き付けて下山する。
思い出をありがとう。また来るよ、と烏帽子岳に別れを告げる。
先ほどのお花畑をもう一度通る。
お花畑と水場の中間点付近から塩見岳を望む。さらば、塩見。
また来る時にも笑っておくれと、手を振ってお別れするのがカモシカの儀式。
三伏峠小屋のテン場は、入山時に見た時よりもテントの数が増え、賑わっていた。
南アルプスの中央部に位置する塩見・蝙蝠岳。人気の秀峰塩見岳の存在感は格別だ。加えて、南アルプスの重厚長大な山並みや原生林を見て、はるかに続く雲上の尾根を歩いて静かな山歩きが楽しめた蝙蝠岳。おまけの烏帽子岳も展望では引けを取らない。ルートを変えてまた訪れてみたい山である。塩見は深Q100名山でその価値は揺るぎないが、蝙蝠岳・烏帽子岳は、カモシカ・マイ100名山に刻まれた。
(補筆)
デジカメの具合が悪く、今回の山行ではいい場面がかなり撮り損ねた。
テン場のこの1枚を機にとうとう画像がグレー真っ白けばかりとなる。
同じ道を下るので、まあいいか。
この直後のジャンダルム行きには修理がぎりぎりで間に合った。
南アの3000m稜線で・・・MTB??
いるもんですね~♪ バケモノみたいな兵が・・・。
(*’-’*)アハハ♪
南アは甲斐駒と北岳だけなんです。
今まで北アにばかり目がいってしまい南アには縁がなかったのですが、こんな綺麗な稜線が待っているんですもの。是非歩かなくては・・・!!
MTBは大菩薩で見たことがありますが3000mの稜線でだなんて・・・ツワモノですね。
趣味の世界は広い!
本当に何時見ても最高の天気ですね!
ジャンプも素晴らしい。
MTBも凄いとは思いますが、ちょっと私は賛同しかねます。3000mの山にMTBで登る事に・・・個人の自由でしょうが・・・。
ベテラン山屋を魅了して止まない南アルプスは初心者山屋の私には憧れの地です。
いつかこんな青空でチャレンジしてみたいです。
カモシカジャンプ、これだけの快晴の中では最高の気分では??
MTB、ホントに兵ですね~。
でも私もやまとそばさんと同じく、ちょっと賛同は出来ないかもです。
やっぱり低山でMTBによる荒れた山道を見てしまうとと、ここもそんな風にならないで欲しいなと願うばかりです。もちろん、危ないですしね。
MTBで縦走してきたとか、あきれました。
のんびりとね!
いくら趣味でもMTBは考えものです。
MTBの件については、やまとそばさんの見解と同じくです。本記事の中で「でも、山はゆっくり楽しんでほしいなぁ。」とやんわりコメントをつけましたが、歩くだけでもそれなりに自然を壊すこともあるのですから、ましてやタイヤの通ったその下にはと思いを巡らしますとね・・・・。
少しずつ自分の山を広げていくのがいいですよ。
背伸びは危険ですし、ほんとの意味で楽しめませんから。
>MTBによる荒れた山道を見てしまうとと、ここもそんな風にならないで欲しいなと願うばかりです。もちろん、危ないですしね。
↑その通りです。自然に対する思いやりの心を持ちたいものですね。
自分自身も充分気をつけて山に入ろうと改めて思いました。
肝要なのは、自然に対してローインパクトでありたいということですね。