厳冬期:八ヶ岳核心部縦走<2>
文三郎道~赤岳登頂
<その1>・・・クリックで振り返り
赤岳頂上直下の岩稜を急登する!
山が命と 笑ったあいつ 山を一番 愛したあいつ♪
連載<2>は
↑行者小屋を出発して、上記写真の赤岳にアタックするまでの足跡の記録。
行者小屋のテン場を抜け、中岳沢を登る。
雪に埋もれた指導標。
直進し、左手の尾根に取り付く。
この辺りからも阿弥陀が望めるが、まだ迫力の山容は見せない。
登りつめるとその迫力の山容を望めるので、続きの写真の中で確認されたい。
文三郎道の急登が始まる。
トレースは明瞭だが、青空に向かって登る感じ。
文三郎道はきつく、アイゼンやピッケルワークに慣れない者には
比較的安定した地蔵尾根からのピストンがお奨めらしいが、
天気もよかったので、通い慣れた八ヶ岳。 出した答えは、文三郎ルートでGo!
アイゼンをきかせ小気味よく高度を上げていく。
多少の緊張感はあるが、爽快な登りである。 振り返れば 以下のような展望が!
展望1
雲がたなびくラインが、北アルプス。車山、蓼科山も硫黄岳からの
稜線後方に見える。
展望2
大同心、真っ白に輝く硫黄岳。奥に、蓼科山など。
展望3
横岳、大同心あたり。
振り返り、見下ろす感じで、展望を楽しむ。
正面左手には、赤岳の岩岩の山頂が望める。
もうすぐ、あそこを登るんだと思うと胸が高鳴る。
中岳分岐から下ってくる登山者を捉える。
先頭のガイドにアンザイレンされたパーティだった。
総勢7名。快晴の今日なら問題なかろうが、本当にこれで安全が確保されるのか
少々、疑問を抱くのであった。
パーティーを見送ったら、中岳からの縦走路を目指して登る。
赤岳の岩稜の方から、こちらに呼びかける声がする。
目を凝らしてその方を見やると、 いた! 写真右隅の赤いアウターの3人。
バリエーションルートを下ってくる。 すげーー!!
急登して標高を稼いだことを確認。振り返る。↑
文三郎道、よくぞ登ったものだ。 写真中央付近の小さな平坦地が、行者小屋だ。
さあ、もうひと登り!
右にトラバース気味に登り、中岳・阿弥陀への分岐を目指す。
トラバース登りから眺めた、中岳と阿弥陀岳。意外と中岳も美しい。
今度は単独の登山者が下ってきた。
山頂には数名の1パーティがいるだけだ、空いてるよとのこと。
また、中岳・阿弥陀を眺める。
文三郎道上部からの中岳と阿弥陀岳。
中岳沢からの眺めと比較すると、登ってきたことも実感だし、迫力が増す。
阿弥陀・中岳 文三郎道 赤岳への分岐。
中岳からの縦走路に出て、
左手に赤岳の南面を斜めに登る。 風が急に強まる!
いよいよ核心部への突入だ! 雲の流れが速くなった。
南アルプスをバックに権現岳を眺めながら登っていく。
真っ白な要塞のような赤岳が神秘的ですらある。
無雪期は何度も登っている赤岳だが、 厳冬期の雪の赤岳は初めてだ。
雪山を始めてからの憧れ。 アルペン的な風格も十分だ。
今こそ、そのアッタクの時!
クサリ場、岩稜急登の始まりだ! なんと貸し切り!
南アルプスの北岳、甲斐駒、仙丈と手前に権現岳も迫って見えてくる。
山に憧れ 山に行き 言葉少なに 唯歩む
雪渓滑りて 岩場を登りゃ ふれる岩肌の 冷たさよ
誰かが言った きっとその青い空に
指を出せば 指先は 真っ青に染まるだろうと そう
あなたの白いシャツだって 染まるでしょう
僕はその中にある山を 今日も
独りみつめる そして
描く夢もみんな
えびの尻尾が付いた迫力の岩場を登る。
誰も助けてはくれない。 頼れるのは自分だけ。
アイゼンとピッケルを駆使して登る。
真っ白な岩稜と対峙しながら、自分で判断し、決断を下しながら慎重に登攀する。
ラストひと登りで、富士山が視界に入る山頂の真下に飛び出す場所だ。
ひょいと見上げると そこからこちらに下山しようとするパーティが
ふいに姿を現した。
私が登りつくまでしばし待機してくれているのだった。
憧れの雪の赤岳登頂の瞬間! その時が目の前にあるのであった。
厳冬期:八ヶ岳縦走<3>に続く。
晴れ男・・・カモシカさんの真骨頂ですね!!!
『♪~山をこの俺、恨みはせぬが あんないいやつ どこにもいない 何で吹雪に あいつは消えた♪』
30年余り前、こんな唄随分歌いました~♪
>えびの尻尾が付いた迫力の岩場
ほんま、こんな怖いとこ、よう行きますわ(関心)
んじゃ、続きお待ちしておりま~~す
すばらいし山行ですね。
天気も快晴。
こんな絶好の登山日和に私も巡り合いたいものです。
厳冬期の文三郎道上部から赤岳まではアイスバーンなのでしょうか。
アイゼンもなかなか効かない位氷結してるのでしょうか。危ないようであれば地蔵尾根から登るべきなのか、迷っております。
銀嶺の王者、黒い稲妻のトニーザイラーが設計したシャトレーゼ八ヶ岳(旧称・八ヶ岳ザイラーバレースキー場)は野辺山か。
コルティナ・ダンペッツォのオリンピックで猪谷千春(千晴じゃないよ)とスキー回転を競った。ザイラー金メダル 千春(千晴?)銀メダル
“白銀は招くよ”
ザイラーの恋人役が鰐淵晴子(母ドイツ人)
♪処女雪ひかるひかる 冬山呼ぶよ呼ぶよ
ヤーヤッホー ヤーヤッホー こだまがこたえるよ~…
なんだか今日はいいことが ありそうな気がするよ
すてきな恋のまえぶれか
カモシカ飛んでいく~♪ オオオ~
オイラも昨年の同じ山行を思い出して感動が再びですよ!
写真見直しちゃいましたもん
オイラたちの時より雪が多いですな
厳冬季の赤岳、次は登頂編ですね、楽しみだすわ。
青空と太陽、山の神様に感謝です。
>何で吹雪に あいつは消えた♪
『雪山に消えたあいつ』少々、主題は重いですが、この歌のきれいなメロディーと歌詞が好きです。 雪山を目の前にすると自然と出てきます。
ストレートな感想、どうも。
>ほんま、こんな怖いとこ、よう行きますわ
一般ルートで、天気に恵まれれば B作さんも虜になりますよ。
>こんな絶好の登山日和に私も巡り合いたいものです
是非、3連休は楽しんで来てくださいね。
Q&A
どちらのコース取りにするか、迷う所ですね。
・アイスバーンの部分もありましたね。アイゼンは効きます。ただし、常に雪の状態は変わっています。私の山行から1ヵ月後ですから、雨の後なら雪は溶けていますし、溶けて凍って、その上に薄く積雪の場合もありです。風で稜線に雪なしもあり得ます。
地蔵の方が無難かとは思いますが八ヶ岳の経験の有無にもよるかと。結論はゆとりとより安全なコース選択が基本と思います。後は、当日の天候、雪質を見極めての自己判断、自己責任でお願いします。
????? 「懐かしの◎◎」なんて番組で、名前だけは聞いたことありますが、この方の実態存ぜずです。
>なんだか今日はいいことが ありそうな気がするよ
毎日そうだといいんですが、日々の現実はなかなかそうばかりは参りませんね。