暮らす、生きる、繋がる、持続可能な未来

人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

2級建築士ブログ受験講座 「No.9」

2018-11-12 09:53:38 | ビジネス・教育学習
◇学校の講座が休講でしたので、このブログ講座も休ませていただいていました。
◇先週、久しぶりに学生の元気な顔を見て、安堵するのと、エンジンのかけ直しです。
◇今週は、構造強度の規定と構造計算規定をまとめていきたいと思っています。

◇構造強度の図形問題として、柱の小径計算と軸組計算が軸になると考えています。
◇過去のこの分野での図形計算問題の傾向をみると、大きくは3つに分類できます。
 ①柱の小径計算問題:令43条
 ②外圧としての風圧力を求める問題:令46条
 ③軸組強度を求める問題:令46条
◇3年に一度、出題が無いことがありましたが、この中の一つが出題される傾向にあります。
◇今年(H30年)は、風圧力(外力)計算、昨年は軸組強度計算でした。
◇そこで今の学生には、柱の小径計算が有力ではないかと思い、演習の重点事項としました。
◇結果は正答率50%弱と悪く、私の指導の問題か、学生の意欲の問題なのか、悩むところです。

◇柱の小径計算問題は、令43条1項の表で、横架材の相互間垂直距離に乗ずる数値を検索します。
◇表では、マトリックスで12種類の数値を記載しています。
◇縦方向に、
 (1)項が特に重たい壁仕上げの建物:例として土蔵造りの壁の建物
 (2)項が軽い屋根仕上げの建物:例として金属板屋根のたてもの
 (3)項は、それらに該当しないその他の建物:例として乾式工法の壁に日本瓦屋根の普通の建物
◇横方向に、
 スパン10m以上の柱の建物又は用途が特殊建築物と、その他の建物(例:住宅)に分けています。
 その中で、2階建ての2階に平家の部分と、2階建ての1階部分の柱とに分類しています。
◇問題文に該当するこの数値から、どれが該当するかがポイントです。
◇これを間違えなければ、計算自体は易しいので、間違う事が無いと推察しています。
◇この演習問題を間違えた学生は、建物の仕上げによる分類が理解できていないと推察します。

◇軸組強度を求める問題は、法令集にある軸組の種類別強度(軸組倍率)を間違えないようにします。
◇特に(7)項において、たすき掛けの場合、通常2倍の「6」とするところを「5」としています。
◇次に図形の軸組の壁長さを計算しますが、問題文の記号と軸組の種類を間違えないことが肝心です。
◇同じ軸組の種類が何カ所あるかを確認して合算し、軸組倍率を掛け合わせて軸組強度を求めます。

◇風圧力を求める問題が、何故か、学生が一番苦労しています。
◇見方を変えれば、算数の計算問題なのですが、ここが弱点の学生が、意外に多いのです。
◇見付面積(受圧面積)に、法令集から「50㎝/㎡」の係数をかけるだけなのですが・・・。
◇これは、子供の頃に算数を得意としたか苦手であったかではないかと思うところです。
◇勿論、「2」の表の数値を利用して地震力を求め、不利な方を選択することは変わりありません。
◇ただ、2級の試験で、地震力が不利に働いたことは、過去問からは、見受けられません。
◇1級建築士試験での出題例では、桁行方向に働く見付面積で地震力が不利な出題となっています。

2018年11月12日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、建築基準適合判定資格者」

※2級建築士試験での過去の出題傾向を表にしていますので、参考情報としてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする