
うつ解消マニュアル
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)
第26回目(2008・12・30作成)
(マニュアルは第1回目にあります。常に最新版にしています。)
「瀬戸内寂聴・宇野千代・日野原重明・曽野綾子・ターシャ・テューダーの言葉」
「解消法、15から21までの解説」
グー(2007.7.1開設)のブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104

今日も除雪と
ガレージの雪下ろしをしました。
昨日の家の屋根の雪下ろしに比べれば、
楽勝ものでした。
それにしても不思議です。
除雪はこの歳になると
結構辛いものがありますが、
肉体的精神的にも楽でした。
もっとも、
昨日よりも早く終わった
ということもありますが。
脳や体は、やはり相対的なもので、
以前の体験と比較して
ストレスの度合いが
変わるのかも知れませんね。
ところで脳は、
「信・行・学」と「学・行・信」
のどちらを好むと思いますか。
つまり、
「先ずは信じて実行、
そしてその結果から学ぶ」か、
「学んでから実行、
そして結果が良ければ最後に信じる」
かということです。
私はやはり、
後者の「学・行・信」だと思います。
「信・行・学」では、
脳が退屈してしまうような気がするのです。
(実際の社会生活では、
「信・行・学」の方が多いですね。)
皆さんはどう思いますか。
さて、今日は頑張って、
最後までの説明をしたいと思います。

(北海道旭川市、花菜里ランド)
解消法15 年寄りが書いた随筆を読むべし。
例えば、瀬戸内寂聴・宇野千代・日野原重明等。
(認知療法、前頭前野の活性化、アハ体験)
瀬戸内寂聴さんは、
「すぐれた老人とつきあうことのほうが、
発奮させられ、元気づけられ、若くなって、
老いこまない秘訣ではないでしょうか。」
と言っていますが、全くそのとおりです。
随筆を読んでいると、
教えられることが実に多いのです。
お年寄りには、
経験や体験に裏付けされた
哲学があるからだと思います。
瀬戸内寂聴
(1922.5.15~、小説家・天台宗の尼僧)
「あなたはけっして、
ひとりぼっちではないのです。
人間は生まれた時から一人で生まれ、
死ぬ時もひとりで死んでいきます。
孤独は人間の本性なのです。
だからこそ、
人は他の人を求め、愛し、
肌であたため合いたいのです。」
「人間は絶望する前に
希望を捨ててはいけません。
それは人間として傲慢なことなのです。」
「どんな辛い病気をしても、
死ぬ瞬間まで努力をして下さい。
人の命は、
そうするに値するものなのですから。」
「みんな自分の身に起きた不幸が、
世界一のように思いこみたがります。
けれども世の中には
不幸と同じくらいの幸福も
ばらまかれているのです。
人は不幸のときは一を十にも思い、
幸福なときは
当たり前のようにそれに馴れて、
十を一のように思います。」
「幸福な人のそばに寄ると、
幸福のほてりを受けて
こちらも温かくなります。」
宇野千代
(1897.11.28~1996.6.10、小説家)
「近ごろ、私はふと思うのですが、
私は、何だか死なないような
気がするんですよ。
こんな私はおかしいでしょうか。
ハハハハ、ハ。」
「思いついた瞬間に行動する。
駆け出す。
そして熱中する。
その習癖が私に
いくつもの人生の出発を促した。
それは
後悔する暇のない素早さであった。
素早い行動は悲しみを
忘れさせてくれる。」
「人間は心が存在のすべてである。
私の関心はつねに愉しく
生きることにあった。
男と別れたあと、スタイル社を興し、
四度目の結婚をした。
人の幸、不幸は環境ではなく、
心の持ちようで決まる。」
「人は生きて行く限り
幸せを求めて行動する。
それが自然の本能である。
私の毎日はとても忙しい。
そして幸福である。」
日野原重明
(1911.10.4~、医師・聖路加国際病院理事長)
「鳥は飛び方を変えることはできない。
動物は、這い方、
走り方を変えることはできない。
しかし、
人間は生き方を変えることができる。
繰り返す毎日の行動を変えることにより、
新しい習慣形成により、
新しい習慣の選択を人間は決意できる。
人間には選択の自由がある。
そして、意志と努力により、
新しい自己を形成することができる。
それは、
人間と動物とを根本的に
区別するものといえよう。」
「生きることは
たしかに苦しいけれども、
生き方を工夫すれば、
生きることを楽しみに
変えていくことができます。
老いること、病むこと、死ぬことも、
逃れようのない苦しみではなく、
どのようにして老いるか、
どのようにして病むか、
どのようにして死ぬかを
工夫していけば、
こちらも楽しみにしていける
はずだと考えます。」
曽野綾子(1931.9.17~、作家)
「いい人をやめたのはかなり前からだ。
理由は単純で、
いい人をやっていると疲れることを
知っていたからである。
それに対して、悪い人だという評判は、
容易にくつがえらないから安定がいい。
いい人はちょっとそうでない面を
みせるだけですぐ批判され、
評価が変わり、
棄てられるからかわいそうだ。」
「人間は、どこでも、生きている限り、
他人から文句を言われると、
つべこべ自己弁護を
するようになっているのだろう。
時には見え透いた嘘をついても
自分の責任を逃れようとする。
嘘はその瞬間の厳しさを
のがれるためだし、
さぼるのは何とか息切れせずに
生涯を終えるためである。
その卑怯さを
自分にも他人にも許さないと、
最終的に生きていけない。
「ほどほど」とは、
それがかなりうまく行った場合の、
むしろ褒め言葉だと思う。
卑怯さも、バランス感覚も、
諦めも、思い上がりも、謙虚さも、
すべて中庸を得ていない、
と、「ほどほど」にはならない。」
「どのような人が老人なのか。
私は今、比較的誰にでも当てはまり、
かつ、主観と客観の一致する方法として、
「もらう」ことを
要求するようになった人を、
何歳からでも老人と思うことにしている。
肉体的年齢が何歳であろうと、
もらうことばかり要求している人は、
どんなに若くとも老人である、
という考え方である。」
ターシャ・テューダー
(1915.8.28~2008.6.18、ガーディナー・人形作家・絵本作家)
「私はいくつに見られようと平気よ。
今の自分にできることをすれば、
91歳でも堂々と生きられるわ。」
「失敗や間違いを犯さない人など、いません。
がっかりしてあきらめてしまう
という選択もあるけれど、
それから学び、
未来を信じて希望を持ち続け、
前を向いて歩んでいくという
選択もあるのよ。」
「生きていれば、
落ち込むこともあります。
状況を好転できると思ったら、
ぜひ努力すべきです。
でも、変えられないのなら、
それを受け入れて歩み続けるしかありません。
何があっても
「生きていることを楽しもう」
という気持ちを忘れないで。」
「若い時は、人間はいつかは老い、
死ぬとわかっていても、
ずっと先のことで、信じがたいものです。
老眼鏡が必要になるとか、
体がいうことをきかなくなるなんて、
思いもしません。
いつの間にかそうなっていて、
ああ、光陰矢の如しだ、
人生は短いのだと、
気がつくんですよね。
でも、それに対してできることは
ほとんどないのですから、
それを堂々と受け入れ、
今の自分を楽しめばいいのですよ。」

(我が家の土手に咲いた野草)
解消法16 「人間万事、塞翁が馬」
「禍福はあざなえる縄の如し」等、
世界の格言・名言を読み、
ものの見方一つで世界が
一転することを実感すべし。
(認知療法、前頭前野の活性化、アハ体験)
「人間万事、塞翁が馬
(じんかんばんじ、さいおうがうま)」
中国前漢時代の思想書
「南子(えなんじ)」の人間訓
(因みに人間とは、
人間(にんげん)のことではなく、
世間(世間)のことです。)
「昔、中国北方の国境地帯の城塞近くに
占いの上手な老翁がいました。
ある日、翁の飼っていた馬が、
胡(こ)(遊牧民族の呼称)の地に
逃げてしまいました。
近所の人々が気の毒に思い、
慰めに来ましたが、
翁は悲しむどころか、
「なんの、これがどうして
幸福に転じないことがありましょうか。」
と言いました。
すると数ヶ月後、逃げた翁の馬が、
胡の良馬を連れて帰ってきました。
人々は、お祝いの言葉を
言いに来ましたが、翁は、
「これがどうして禍(わざわい)に
転じないと言えますか。」
と少しも喜ぶことがありませんでした。
翁の家は、良馬に恵まれましたが、
ある日、乗馬好きの息子が落馬して
股(もも)の骨を折ってしまいました。
可哀想に思った人々がまた、
慰めに来ましたが、翁は、
「いや、なんでこれが幸福に
転じないことがありましょうか。」
と平然としていました。
その後、胡人が城塞に
攻め込んで来ることがあり、
村の若者は皆、戦いに出て、
10人中9人までが戦死してしまいました。
しかし、翁の息子は、
足が不自由であったために、
戦に出ることがなく、
親子ともに無事だったということです。 」
どうですか、面白いでしょう。
人間の吉凶・禍福は
本当に分からないものです。
ことわざ辞典を読んでいると
思わぬ発見と感動があります。
ハッとしたり、ドッキとしたり、
ヘーと言ったり、フーンと言ったり、
中々忙しいものがあります。
解消法17 南枕で寝るべし。
(方向感覚是正、地球の磁力線の方向、
坊さんの北枕)
私はこの方法を1年間試してみました。
寝起きとその1日の気分を調べたのです。
結果は、南枕が
一番清々しい寝起きと一日を
約束してくれたのです。
理由は分かりません。
動物行動学者の竹内久美子著
「アタマはスローな方がいい!?」の中に、
「北枕と方向オンチ」という話があります。
東西南北のどの枕で寝た方が
優秀か(方向感覚の優劣)という実験を、
英国のロビン・ベイカーが
したというものでした。
この実験結果は、南枕が最も良く、
次に北、東西は両方とも
駄目だったのです。
そこで、私は直感的に
「これだ!」と思ったのです。
1日の三分の一は寝ているのだから、
他にも何か良いことがあるに
違いないと思ったのです。
早速方位磁石を買ってきて、
一年間、自分で人体実験をしたのです。
試してみて下さい。
あなたもきっと良い結果が出ると思います。
さあ、百円コーナーで方向磁石を買い求めて、
ベットを動かしてみましょう。
解消法18 小指の第一と
第二関節の間を冷湿布すべし。
(副交感神経優位、万病に効く、
臨床例あり)
これは、京都市の安田医院院長
安田謙さんが発見考案したものです。
小指の第一関節と第二関節の間に、
小さく切った湿布を貼るというものです。
安田医師は神経内科医なのですが、
うつ患者が例外なく利き手の小指の力が弱く、
反対に小指の力が強い人ほど
元気なことに気が付いたというのです。
その後研究を重ね、
小指と首との深い関係を発見したのです
理論化はまだ研究を
待たなければなりませんが、
この小指湿布をすると、
交感神経の緊張が取れ、
首筋の筋肉がゆるむことを
発見したのです
多くの臨床例には、
顔・目・鼻・口・アレルギー・
のど・首・肩・手の症状緩和、
その他不眠・夜間頻尿・めまい・
耳鳴り・頭痛・イビキ・
逆流性食道炎・片マヒ・カゼ・
イライラ・脳梗塞の歩行障害
などの症状に効果が
あったと報告しています。
皆さんも試してみるといいですよ。
私はイライラや不眠特に
寝起きが良くなりました。
飲み過ぎたときも良いですよ。
翌日はスッキリです。

(北海道鷹栖町、大西ガーデン)
解消法19 体温、特に35.5度C以下に
ならないようにする事。
運動、出来なければ
電気アンカや湯たんぽでお腹を中心に温めること。
(35.0度Cは癌細胞が最も活性化する体温、
39.6度Cで死滅する。副交感神経優位・
リンパ球増加・活性化)
低体温には、
特に気をつけなければなりません。
癌が一番活性化する体温は、
35℃であることが分かっています。
また、癌細胞が発生しない部位は
心臓とひ臓であることに思い至れば、
体温との関係は明白です。
それに、病気がちのときや
体調が優れないときは、
体が冷えていることを、
私達は日常的に経験しているはずです。
39.6℃以上になると
癌細胞が死滅することは、
日本の国立予防衛生研究所
(現、国立感染症研究所)
の研究で分かっています。
それ以上になれば、
肺炎の危険もありますが、
解熱剤で必要以上に熱を下げることは
得策ではないことは
お分かりいただけると思います。
病気をすると、
体温は必要があって上がるのです。
つまり、自然治癒力のなせる業です。
体が温かいと副交感神経が
優位になりリンパ球が増えます。
リンパ球が増えると、
免疫力がアップします。
解消法20 薬は、
出来るだけ飲まないようにすること。
(依存性、耐性、治癒反応阻害、
交感神経優位状態)
薬は人間に備わっている
自然治癒力を減退させます。
例えば、風邪をひいたときに
起こる諸症状について考えてみます。
鼻水はウイルスを
入口で防御しますし、
感染した後は
発熱して白血球のリンパ球を
増やして菌を殺します。
だから、薬で鼻水を止めたり、
熱を下げたりすると逆効果になり、
治りを遅くします。
実はそれだけではなく、
白血球の学習効果も
減退させてしまうのです。
だから私は、風邪をひいたら、
これで免疫力がアップすると
考えて静かに休むようにしています。
自律神経が勝手に判断して、
身体を治してくれるからです。
自律神経が気持ちよく
働いてくれるような環境を
つくってやることが大事です。
どうしても
薬を飲まなければならない場合でも、
良くなったら
直ぐに飲むのをやめることです。
体温39度以上になったら
それ以上にならない程度に、
解熱剤を飲めばいいのです。
解消法21 悲しかったら素直に涙を流すこと。
むしろ積極的に流すこと。
(ストレスホルモンの排出、ストレス解消)
この説明は、
第18回目のブログでしました。
再録します。
『数年前から、涙もろくなったせいか、
よく涙を流すようになりました。
涙を流すようになってから、
不思議なことに気が付いたのです。
以前より回復が早いのです。
歳のせいだと思っていたのですが、
どうもそうではない。
悲しみに慣れるなどと
言うことはないからです。
そんな時、
米国の生化学者のウイリアム・フレイ二世の
唱えたある学説に出会ったのです。
博士によると、
涙(98%は水、残り2%は
電解質のナトリウム・カリウム・
カルシウムなどや
アルブミン・グロブリンや
抗菌作用のあるリゾチームなどのタンパク)には、
感情の高振りによって
出来たたんぱく質を排出し、
感情を平静に戻すという
働きがあると言うのです。
博士が行った実験結果は、
この仮説を裏付けるものでした。
単なる刺激による(交感神経優位)ものではなく、
感情による(副交感神経優位)涙に、
ストレス反応によって生まれる
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が
含まれていることを見つけたのです。
つまり、涙を流すと、
ストレス解消に繋がるということです。
まだ感情と涙の関係は
良く分かっていませんが、
私には衝撃的なことでした。
何故なら、悲しい事があったときは、
努めて明るいことや楽しいことを考え、
そして行動していたからです。
まして泣くなどと言うことは、
決してしてはならないことだったからです。
その上、
こうして年齢を重ねるうちに、
涙を堪えることは
容易なことではなくなくなりました。
然らばと覚悟を決め、
今まで避けていた悲しい事件や話を
積極的に読んだり聞くようにしました。
そして、ウイリアム・フレイ博士
の学説の正しさに気が付いたのです。
文学や映画そして音楽、悲しい方が、
結局は癒してくれるのです。
悲しい曲や映画・文学は、
当然深い内容を持っているのですから
涙を誘います。
そして、涙を流した方が、
その後の立ち直りが早いのです。
泣くことは、
恥ずかしいことではありません。
辛い現実を癒やし、
深い感動をより強固なものにして、
明日への活力を培っていたのです。
これからは、悲しいときは
素直に涙を流すようにしましょう。』
最後までお付き合い戴きまして、
有り難う御座いました。
どうぞ、良いお年をお迎え下さい。
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)
第26回目(2008・12・30作成)
(マニュアルは第1回目にあります。常に最新版にしています。)
「瀬戸内寂聴・宇野千代・日野原重明・曽野綾子・ターシャ・テューダーの言葉」
「解消法、15から21までの解説」
グー(2007.7.1開設)のブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104

今日も除雪と
ガレージの雪下ろしをしました。
昨日の家の屋根の雪下ろしに比べれば、
楽勝ものでした。
それにしても不思議です。
除雪はこの歳になると
結構辛いものがありますが、
肉体的精神的にも楽でした。
もっとも、
昨日よりも早く終わった
ということもありますが。
脳や体は、やはり相対的なもので、
以前の体験と比較して
ストレスの度合いが
変わるのかも知れませんね。
ところで脳は、
「信・行・学」と「学・行・信」
のどちらを好むと思いますか。
つまり、
「先ずは信じて実行、
そしてその結果から学ぶ」か、
「学んでから実行、
そして結果が良ければ最後に信じる」
かということです。
私はやはり、
後者の「学・行・信」だと思います。
「信・行・学」では、
脳が退屈してしまうような気がするのです。
(実際の社会生活では、
「信・行・学」の方が多いですね。)
皆さんはどう思いますか。
さて、今日は頑張って、
最後までの説明をしたいと思います。

(北海道旭川市、花菜里ランド)
解消法15 年寄りが書いた随筆を読むべし。
例えば、瀬戸内寂聴・宇野千代・日野原重明等。
(認知療法、前頭前野の活性化、アハ体験)
瀬戸内寂聴さんは、
「すぐれた老人とつきあうことのほうが、
発奮させられ、元気づけられ、若くなって、
老いこまない秘訣ではないでしょうか。」
と言っていますが、全くそのとおりです。
随筆を読んでいると、
教えられることが実に多いのです。
お年寄りには、
経験や体験に裏付けされた
哲学があるからだと思います。
瀬戸内寂聴
(1922.5.15~、小説家・天台宗の尼僧)
「あなたはけっして、
ひとりぼっちではないのです。
人間は生まれた時から一人で生まれ、
死ぬ時もひとりで死んでいきます。
孤独は人間の本性なのです。
だからこそ、
人は他の人を求め、愛し、
肌であたため合いたいのです。」
「人間は絶望する前に
希望を捨ててはいけません。
それは人間として傲慢なことなのです。」
「どんな辛い病気をしても、
死ぬ瞬間まで努力をして下さい。
人の命は、
そうするに値するものなのですから。」
「みんな自分の身に起きた不幸が、
世界一のように思いこみたがります。
けれども世の中には
不幸と同じくらいの幸福も
ばらまかれているのです。
人は不幸のときは一を十にも思い、
幸福なときは
当たり前のようにそれに馴れて、
十を一のように思います。」
「幸福な人のそばに寄ると、
幸福のほてりを受けて
こちらも温かくなります。」
宇野千代
(1897.11.28~1996.6.10、小説家)
「近ごろ、私はふと思うのですが、
私は、何だか死なないような
気がするんですよ。
こんな私はおかしいでしょうか。
ハハハハ、ハ。」
「思いついた瞬間に行動する。
駆け出す。
そして熱中する。
その習癖が私に
いくつもの人生の出発を促した。
それは
後悔する暇のない素早さであった。
素早い行動は悲しみを
忘れさせてくれる。」
「人間は心が存在のすべてである。
私の関心はつねに愉しく
生きることにあった。
男と別れたあと、スタイル社を興し、
四度目の結婚をした。
人の幸、不幸は環境ではなく、
心の持ちようで決まる。」
「人は生きて行く限り
幸せを求めて行動する。
それが自然の本能である。
私の毎日はとても忙しい。
そして幸福である。」
日野原重明
(1911.10.4~、医師・聖路加国際病院理事長)
「鳥は飛び方を変えることはできない。
動物は、這い方、
走り方を変えることはできない。
しかし、
人間は生き方を変えることができる。
繰り返す毎日の行動を変えることにより、
新しい習慣形成により、
新しい習慣の選択を人間は決意できる。
人間には選択の自由がある。
そして、意志と努力により、
新しい自己を形成することができる。
それは、
人間と動物とを根本的に
区別するものといえよう。」
「生きることは
たしかに苦しいけれども、
生き方を工夫すれば、
生きることを楽しみに
変えていくことができます。
老いること、病むこと、死ぬことも、
逃れようのない苦しみではなく、
どのようにして老いるか、
どのようにして病むか、
どのようにして死ぬかを
工夫していけば、
こちらも楽しみにしていける
はずだと考えます。」
曽野綾子(1931.9.17~、作家)
「いい人をやめたのはかなり前からだ。
理由は単純で、
いい人をやっていると疲れることを
知っていたからである。
それに対して、悪い人だという評判は、
容易にくつがえらないから安定がいい。
いい人はちょっとそうでない面を
みせるだけですぐ批判され、
評価が変わり、
棄てられるからかわいそうだ。」
「人間は、どこでも、生きている限り、
他人から文句を言われると、
つべこべ自己弁護を
するようになっているのだろう。
時には見え透いた嘘をついても
自分の責任を逃れようとする。
嘘はその瞬間の厳しさを
のがれるためだし、
さぼるのは何とか息切れせずに
生涯を終えるためである。
その卑怯さを
自分にも他人にも許さないと、
最終的に生きていけない。
「ほどほど」とは、
それがかなりうまく行った場合の、
むしろ褒め言葉だと思う。
卑怯さも、バランス感覚も、
諦めも、思い上がりも、謙虚さも、
すべて中庸を得ていない、
と、「ほどほど」にはならない。」
「どのような人が老人なのか。
私は今、比較的誰にでも当てはまり、
かつ、主観と客観の一致する方法として、
「もらう」ことを
要求するようになった人を、
何歳からでも老人と思うことにしている。
肉体的年齢が何歳であろうと、
もらうことばかり要求している人は、
どんなに若くとも老人である、
という考え方である。」
ターシャ・テューダー
(1915.8.28~2008.6.18、ガーディナー・人形作家・絵本作家)
「私はいくつに見られようと平気よ。
今の自分にできることをすれば、
91歳でも堂々と生きられるわ。」
「失敗や間違いを犯さない人など、いません。
がっかりしてあきらめてしまう
という選択もあるけれど、
それから学び、
未来を信じて希望を持ち続け、
前を向いて歩んでいくという
選択もあるのよ。」
「生きていれば、
落ち込むこともあります。
状況を好転できると思ったら、
ぜひ努力すべきです。
でも、変えられないのなら、
それを受け入れて歩み続けるしかありません。
何があっても
「生きていることを楽しもう」
という気持ちを忘れないで。」
「若い時は、人間はいつかは老い、
死ぬとわかっていても、
ずっと先のことで、信じがたいものです。
老眼鏡が必要になるとか、
体がいうことをきかなくなるなんて、
思いもしません。
いつの間にかそうなっていて、
ああ、光陰矢の如しだ、
人生は短いのだと、
気がつくんですよね。
でも、それに対してできることは
ほとんどないのですから、
それを堂々と受け入れ、
今の自分を楽しめばいいのですよ。」

(我が家の土手に咲いた野草)
解消法16 「人間万事、塞翁が馬」
「禍福はあざなえる縄の如し」等、
世界の格言・名言を読み、
ものの見方一つで世界が
一転することを実感すべし。
(認知療法、前頭前野の活性化、アハ体験)
「人間万事、塞翁が馬
(じんかんばんじ、さいおうがうま)」
中国前漢時代の思想書
「南子(えなんじ)」の人間訓
(因みに人間とは、
人間(にんげん)のことではなく、
世間(世間)のことです。)
「昔、中国北方の国境地帯の城塞近くに
占いの上手な老翁がいました。
ある日、翁の飼っていた馬が、
胡(こ)(遊牧民族の呼称)の地に
逃げてしまいました。
近所の人々が気の毒に思い、
慰めに来ましたが、
翁は悲しむどころか、
「なんの、これがどうして
幸福に転じないことがありましょうか。」
と言いました。
すると数ヶ月後、逃げた翁の馬が、
胡の良馬を連れて帰ってきました。
人々は、お祝いの言葉を
言いに来ましたが、翁は、
「これがどうして禍(わざわい)に
転じないと言えますか。」
と少しも喜ぶことがありませんでした。
翁の家は、良馬に恵まれましたが、
ある日、乗馬好きの息子が落馬して
股(もも)の骨を折ってしまいました。
可哀想に思った人々がまた、
慰めに来ましたが、翁は、
「いや、なんでこれが幸福に
転じないことがありましょうか。」
と平然としていました。
その後、胡人が城塞に
攻め込んで来ることがあり、
村の若者は皆、戦いに出て、
10人中9人までが戦死してしまいました。
しかし、翁の息子は、
足が不自由であったために、
戦に出ることがなく、
親子ともに無事だったということです。 」
どうですか、面白いでしょう。
人間の吉凶・禍福は
本当に分からないものです。
ことわざ辞典を読んでいると
思わぬ発見と感動があります。
ハッとしたり、ドッキとしたり、
ヘーと言ったり、フーンと言ったり、
中々忙しいものがあります。
解消法17 南枕で寝るべし。
(方向感覚是正、地球の磁力線の方向、
坊さんの北枕)
私はこの方法を1年間試してみました。
寝起きとその1日の気分を調べたのです。
結果は、南枕が
一番清々しい寝起きと一日を
約束してくれたのです。
理由は分かりません。
動物行動学者の竹内久美子著
「アタマはスローな方がいい!?」の中に、
「北枕と方向オンチ」という話があります。
東西南北のどの枕で寝た方が
優秀か(方向感覚の優劣)という実験を、
英国のロビン・ベイカーが
したというものでした。
この実験結果は、南枕が最も良く、
次に北、東西は両方とも
駄目だったのです。
そこで、私は直感的に
「これだ!」と思ったのです。
1日の三分の一は寝ているのだから、
他にも何か良いことがあるに
違いないと思ったのです。
早速方位磁石を買ってきて、
一年間、自分で人体実験をしたのです。
試してみて下さい。
あなたもきっと良い結果が出ると思います。
さあ、百円コーナーで方向磁石を買い求めて、
ベットを動かしてみましょう。
解消法18 小指の第一と
第二関節の間を冷湿布すべし。
(副交感神経優位、万病に効く、
臨床例あり)
これは、京都市の安田医院院長
安田謙さんが発見考案したものです。
小指の第一関節と第二関節の間に、
小さく切った湿布を貼るというものです。
安田医師は神経内科医なのですが、
うつ患者が例外なく利き手の小指の力が弱く、
反対に小指の力が強い人ほど
元気なことに気が付いたというのです。
その後研究を重ね、
小指と首との深い関係を発見したのです
理論化はまだ研究を
待たなければなりませんが、
この小指湿布をすると、
交感神経の緊張が取れ、
首筋の筋肉がゆるむことを
発見したのです
多くの臨床例には、
顔・目・鼻・口・アレルギー・
のど・首・肩・手の症状緩和、
その他不眠・夜間頻尿・めまい・
耳鳴り・頭痛・イビキ・
逆流性食道炎・片マヒ・カゼ・
イライラ・脳梗塞の歩行障害
などの症状に効果が
あったと報告しています。
皆さんも試してみるといいですよ。
私はイライラや不眠特に
寝起きが良くなりました。
飲み過ぎたときも良いですよ。
翌日はスッキリです。

(北海道鷹栖町、大西ガーデン)
解消法19 体温、特に35.5度C以下に
ならないようにする事。
運動、出来なければ
電気アンカや湯たんぽでお腹を中心に温めること。
(35.0度Cは癌細胞が最も活性化する体温、
39.6度Cで死滅する。副交感神経優位・
リンパ球増加・活性化)
低体温には、
特に気をつけなければなりません。
癌が一番活性化する体温は、
35℃であることが分かっています。
また、癌細胞が発生しない部位は
心臓とひ臓であることに思い至れば、
体温との関係は明白です。
それに、病気がちのときや
体調が優れないときは、
体が冷えていることを、
私達は日常的に経験しているはずです。
39.6℃以上になると
癌細胞が死滅することは、
日本の国立予防衛生研究所
(現、国立感染症研究所)
の研究で分かっています。
それ以上になれば、
肺炎の危険もありますが、
解熱剤で必要以上に熱を下げることは
得策ではないことは
お分かりいただけると思います。
病気をすると、
体温は必要があって上がるのです。
つまり、自然治癒力のなせる業です。
体が温かいと副交感神経が
優位になりリンパ球が増えます。
リンパ球が増えると、
免疫力がアップします。
解消法20 薬は、
出来るだけ飲まないようにすること。
(依存性、耐性、治癒反応阻害、
交感神経優位状態)
薬は人間に備わっている
自然治癒力を減退させます。
例えば、風邪をひいたときに
起こる諸症状について考えてみます。
鼻水はウイルスを
入口で防御しますし、
感染した後は
発熱して白血球のリンパ球を
増やして菌を殺します。
だから、薬で鼻水を止めたり、
熱を下げたりすると逆効果になり、
治りを遅くします。
実はそれだけではなく、
白血球の学習効果も
減退させてしまうのです。
だから私は、風邪をひいたら、
これで免疫力がアップすると
考えて静かに休むようにしています。
自律神経が勝手に判断して、
身体を治してくれるからです。
自律神経が気持ちよく
働いてくれるような環境を
つくってやることが大事です。
どうしても
薬を飲まなければならない場合でも、
良くなったら
直ぐに飲むのをやめることです。
体温39度以上になったら
それ以上にならない程度に、
解熱剤を飲めばいいのです。
解消法21 悲しかったら素直に涙を流すこと。
むしろ積極的に流すこと。
(ストレスホルモンの排出、ストレス解消)
この説明は、
第18回目のブログでしました。
再録します。
『数年前から、涙もろくなったせいか、
よく涙を流すようになりました。
涙を流すようになってから、
不思議なことに気が付いたのです。
以前より回復が早いのです。
歳のせいだと思っていたのですが、
どうもそうではない。
悲しみに慣れるなどと
言うことはないからです。
そんな時、
米国の生化学者のウイリアム・フレイ二世の
唱えたある学説に出会ったのです。
博士によると、
涙(98%は水、残り2%は
電解質のナトリウム・カリウム・
カルシウムなどや
アルブミン・グロブリンや
抗菌作用のあるリゾチームなどのタンパク)には、
感情の高振りによって
出来たたんぱく質を排出し、
感情を平静に戻すという
働きがあると言うのです。
博士が行った実験結果は、
この仮説を裏付けるものでした。
単なる刺激による(交感神経優位)ものではなく、
感情による(副交感神経優位)涙に、
ストレス反応によって生まれる
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が
含まれていることを見つけたのです。
つまり、涙を流すと、
ストレス解消に繋がるということです。
まだ感情と涙の関係は
良く分かっていませんが、
私には衝撃的なことでした。
何故なら、悲しい事があったときは、
努めて明るいことや楽しいことを考え、
そして行動していたからです。
まして泣くなどと言うことは、
決してしてはならないことだったからです。
その上、
こうして年齢を重ねるうちに、
涙を堪えることは
容易なことではなくなくなりました。
然らばと覚悟を決め、
今まで避けていた悲しい事件や話を
積極的に読んだり聞くようにしました。
そして、ウイリアム・フレイ博士
の学説の正しさに気が付いたのです。
文学や映画そして音楽、悲しい方が、
結局は癒してくれるのです。
悲しい曲や映画・文学は、
当然深い内容を持っているのですから
涙を誘います。
そして、涙を流した方が、
その後の立ち直りが早いのです。
泣くことは、
恥ずかしいことではありません。
辛い現実を癒やし、
深い感動をより強固なものにして、
明日への活力を培っていたのです。
これからは、悲しいときは
素直に涙を流すようにしましょう。』
最後までお付き合い戴きまして、
有り難う御座いました。
どうぞ、良いお年をお迎え下さい。
最低、ひと月は試して下さい。
自信があるんですよ。
それにしても、結果が楽しみです。
とても嬉しいです