古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

SHIMANO MF-7400(後編)

2016-01-20 05:53:49 | ボスフリー

SHIMANO MF-7400 前回の続きで、観察&組み立て編。

外から見た感じはSHIMANO同世代のMF-Z012やMF-6208(shimano600)と変わりませんが、内部の仕上げは相当に異なります。綺麗にしてみたフリーの内部は、至る所が研磨されていて非常に美しい。ちょっとビックリ(@_@;)

ボールレースだけでなく、スペーサーとコーンが収まるところまで研磨されています。相手側の蓋とコーンも、この場所に被る部分は裏側までしっかり研磨されていました。

古い油分や汚れを綺麗に落としてから、元通りに組み立てマス。

ウチのボスフリー定番ケミカルはフィニッシュラインのカーボングリスとエバースのカーボンスーパースプレー。基本はグリスで、スプレーの方は希釈用途。

一旦油分を全て落としていますから、薄くムラなく全体にグリスを塗って作業開始。

中心部下側からボールを並べていきます。ボールレースが少しだけ内に削られている形状で、カップ側にボールを並べて中心部を被せる(落とし込む)方法だと入りません。

カップ側にもグリスを塗っておきます。ラチェット部分にグリスを入れすぎると重くなりますが、ソコソコ塗ってしまって、あとでスプレータイプのOILをプシュッとして馴染ませています。そうすることで液体ではないけどグリスでも無いって丁度良い具合に緩いグリスが留まってくれる。

上側にベアリングボール(31個)を並べてグリスを投入。一旦蓋をして回転させてグリスを馴染ませたら、最後にスプレータイプのOILをブシュッと一吹きしてグリスを柔らかくします。

蓋(玉押し)を取り付けて作業終了。(※逆ネジ)

回してみてあまりにもグリスの重みを感じるようなら、横のグリスホールからオイルを適量追加して緩め(薄め)ます。グリスホールが無いボスフリーなら、上蓋の脇や裏からOILを挿します。※滅多にメンテしないフリーなら多少重くてもOKってコトにしてるのは、勝手な私的ルール。

最後にダストカバーを兼ねている飾り蓋を取り付けて作業は終了。

今回MF-7400を2個メンテしましたが、先日のMF-Z012 同様に中心部の厚みが異なりました。たまたま両方の種類がウチにあったのはラッキーというか何と言うか(笑)

裏から見るともっと分かりやすい違いがあって、中心部の色が異なります。

どちらも使う予定で、出番が多そうな14-24t(14-15-17-19-21-24t)と14-25t(14-16-18-20-22-25t)で組むことにしました。同じ様な歯数構成ですが在庫の関係デス。オールドレーサーに限った事ではありませんが、ロードバイクのフリーは小さい方が圧倒的にカッコイイ。ただ、そこには脚力との現実的な問題がある訳で(笑)、どの自転車にもオールマイティーを求める傾向の私にはこの位が使い易い。

凝った造りと内部の美しさにちょっとビックリしたMF-7400。MF-Z012やMF-6208とは全ての歯で互換性がありますし、そのどちらも今のところSUNTOUR製ボスフリーよりも楽に入手出来ますから、更に良い。もう一つ、サンツアーのレギュラー6速INDEXで完全にシンクロするので、ウチのレギュラー6速環境には打ってつけの代替え品。



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