古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

SUNTOUR Sprint ハブ

2014-02-05 21:22:11 | レストア&オールドパーツ

SUNTOUR Sprint リアハブです。外は綺麗にしてあるので中身を綺麗にしますが、シールドベアリングなのでカップアンドコーン式ハブみたいに細かいメンテナンスは出来ません。

SUPERBE PROの下位グレードですが、シールドベアリングで1988年のSprint9000というシリーズ。シールドベアリングだからでしょうか、25年前のものとは思えない位に凄くスムーズに回ります。カーボンロードで使っているDURA-ACE7801SLと比べても遜色無い(少し落ちる)位。なんじゃこりゃって感じ。

軸棒、ダストキャップ、ベアリング支持スリーブ、ロックナット、アルミスペーサー。普通、分解・洗浄はここまで。

支持スリーブは左右共20mm(リア)。フロントは、今度測ってみます。

回転良好なので本来は不要ですが、興味本位でベアリングを開けてみます。シールには接触式とか非接触式とか色々あって、細かい事は分かりませんがベアリングの「図」を見るとシールの外周はどんなタイプでも接触していて、接触とか非接触とかってのは内周部に隙間があるかないかの事のようです。接触している外周にカッターの背を軽く入れて起こしてあげると簡単に外れました。シールは薄いので、刃の方を入れると切れてしまいそうです。

外れました。透き通った薄紫色のグリスとベアリングボールが見えます。錆は無いようです。

中が見れて満足したので元に戻しましたが、ベアリングについて興味が湧いたので少し調べてみました。このベアリングは6001DU(又はDJ)と4桁の数字と2列アルファベットで型番が示されています。一番最後の「U」は「J」にも見えますが、隣のJAPANの「J」と比較すると「U」に見えます。意味合いは以下の通り。

6=深溝玉軸受(ボールベアリング)
0=外径寸法※呼び番号01(12mm)で28mm
01=内径寸法(12mm)
最後のアルファベットを「DU」と読むと=シールド系(非接触式)とシール系(非接触式・接触式・低トルク形)などのシールの形式で、NSK(日本精工)にはDDUという記号があって、それによるとシール系の接触式という意味。「DU」でなく「DDU」なので自信がありませんが、ここでいう「DDU」というシールの色は「茶」とのことで、今回のベアリングと一致します。
※もうひとつ、最後のアルファベットを「J」と読むと=保持器記号(J=鋼製保持器)。そうすると直前の「D」も単独記号として読まなければいけなくて、「D」=接触角24~32の円すいころ軸受っていう意味。もう何がなんだかって感じですね。

基本的に4ケタの数字が合っていれば良い感じで選択肢は多そうですが、一つ気になるのがベアリングの奥行。この辺はもう少し調べてみようと思います。今ついている「NSK 6001」というのは日本精工のベアリングで現在も入手可能です。定価567円、信頼の日本製で、これだけ回れば充分ですね。



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