「おなかに赤ちゃんがいます」というマークが配布されるようになって何年経つだろうか。
おなかの目立たないつわりの時期に、自然に周囲に気づいてもらえるという画期的な手段。
妊娠初期に、電車内で倒れた経験がある私。
その試みは、大変素晴らしいことだと思う。
でも、あのマークを見るたびに、何ともやるせない気持ちに襲われる私もいる。
生まれてくるはずだった命がおなかの中で消えてしまった人にとって、幸せそうな親子のイラストは、とても残酷だ。
もう、ずっとずっと昔のことなのに、そのマークは、いまだに胸にチクッと刺さるのです。
とても素晴らしい試みで、応援したい気持ちと、それとは正反対の気持ち。
もう一つ感じているのは、見た目には分からなくても、妊婦さんと同じくらい、いや、それ以上に気づいて欲しい人が、もっともっといるはずなのに、その人たちは、気づいてもらう手段がないということ。
妊婦さんも「妊娠してますっ」って主張しなくても、気遣うべき存在だと穏やかな気持ちで見守り、必要ならば快く手を貸したいと思っているのに...。あのマークが、その気持ちを削いでしまうのだ。
ハッキリとした理由はわからなくても、何かあったら手を貸してあげる存在なのだな!と認識できる、さりげない‘マーク'があればいいのに...と、胸がチクッとするたびに思っていました。
ありました! わたしのフクシ
見た目も性格も、限りなく前向き(っぽく見える)、私はいつも気遣うことを忘れてしまう『友』に、啓発用のストラップ最後の1個をいただきました。
実際のところ、何の手助けも出来ないかもしれませんが、誰かに手を貸して欲しいけど、誰に声かけていいか分からない時、私に声をかけてみてください。
...そんな思いで、小さくアピール。
当事者用には、ちっちゃなハートマークがついています。
現在は、生産が追い付かず、今は注文を受け付けていないようです。再開が待ち遠しい!
つわりに苦しむ妊婦さんにも、ぜひ、これをつけて欲しいと、切に切に願います。
そして、これらは、駅の窓口でもらえるんじゃなくて、母子手帳と一緒にとか、通院している病院で配布して欲しい。(このストラップは、1個400円で個人購入)
見えていないものがあるということ。
必要な時に、手を差し伸べる勇気を持つこと。
透明なこのマーク。ちょっと責任を感じつつ、今日も電車に乗ってアピールします!!