最近のブツ撮りは写真のような簡易スタジオ環境で行っています.カメラは Nikon D700,レンズはアオリができる PC-E Nikkor 24mm 1:3.5D です.スリックのカーボン三脚にはマンフロットの 410 微動雲台がついています.背景紙は Superior Seamless の BPS-1800 スレートグレー,オートポールで支えた延長ポールに B クリップで吊り下げてあります.ライトは LPL の Light Bank 45x45.
かなり奢った機材もあれば,安価で簡便なものもあります.スクラッチから設計して揃えたものではないのでおかしなことになっていますが,ひと通りのものが揃うと作業が効率よく進められるようになります.
学生の頃から使っているオンキョーのアンプ.CD プレーヤと AM/FM チューナが内蔵されています.CD プレーヤはベルトが伸びてしまって動かなくなっていますが,他はまだまだきちんと動作します.購入したときは Intec 185 としてカセットデッキ・MD デッキとセットになっていましたが,今でも使っているのはこのアンプとスピーカだけになりました.
当時はまだ日本橋が元気だった頃で,いつも聴いている CD をもって店に行き,オンキョーの他にケンウッドとサンスイの製品を店頭で聴き比べてこれを選んだ記憶があります.ケンウッドは音がシャリシャリしていたのでまず選択肢から外れ,オンキョーとサンスイは甲乙つけ難かったのですがサンスイは専用のフラットケーブルでしかデッキと接続できなかったのでオンキョーを選択.このアンプが今でも現役なのは RCA 接続できることにもよりますから,選択は間違っていなかったといえるでしょう.
カメラなどを内蔵した専用ディスプレイを備えた製品はデスクトップに置いて生活環境と一体化させる個人用途に適していますが,これを会議室などに移動させて少人数の打ち合わせに使おうとすると画面サイズやカメラの性能に不足が出てくるでしょう.さらに PA 機器などを必要とするような広い部屋へ転用することを考えると,汎用性が高い外部インタフェースを十分に備えた型式を選択しておく必要があります.もちろん汎用性が高い製品は高価になりがちですから,コストパフォーマンスも考慮する必要があるでしょう.
いずれにしてもまずは遠隔会議システム整備のロードマップを策定し,それに沿った整備のファーストステップとして各部局に機器を導入すべきです.場当たり的な整備では,当初導入された機器が使われることなく死蔵されるといった無駄を生じる心配があります.
財務部にはこういったことも説明し,まずは主管すべき機構に相談をされてはどうですかとお勧めしたのですが,まだその段階ではないとのことでした.何が支障となっているのか,どのようなステークホルダーが存在するのか分かりませんが,できるだけ早い段階で適切な体制がとられることを期待しています.
布団乾燥機とホットカーペットで布団の湿気は吹き飛ばせたものと思っていたのですが,闘いはまだ終わっていなかったようです.乾燥機を動かしている最中に横を通りがかったところ,掃いたように床が曇っているのに気づきました.重なり合った布団の端から吹き出す熱風が床にあたり,そこで結露しているのです.
あわてて布団の周囲に手を滑り込ませてみたところ,ホットカーペットからはみ出して床に当たっている部分がびっしょり濡れています.乾燥機の熱風で押し出された湿気が吹き溜まったわけですが,布団がこれほど湿っていたとは驚きです.取り急ぎ部屋を換気して湿度をさげ,隅々までホットカーペットに載るようにして乾燥機をかけ直しましたが,やはりスノコのような根本的解決策をとる必要があるようです.
こういった状況に対応して財務部から各部局へは特定の型式で整備するよう指示が飛んでいるようですが,この型式も今後の展開を考えると最適解ではないように見受けられます.これも主管すべき機構ではなく財務部主導で検討されていることに由来するのかもしれません.
システムが整備されて運用が始まれば,それを技術的に支援するのは財務部ではないはずです.最終的には機構がサポートすることになるはずです.そうなるとすべての評価を機構が矢面に立って受け止めなくてはなりません.遠隔会議や遠隔講義では,セッションがどれだけ円滑に行われたかというユーザインタフェースの部分でしか評価が下されない場合がほとんどです.何か不具合があった場合,その原因がどこにありその原因を作り出したのが誰なのかという深いところまで議論されることはまずありません.今回の整備で導入された機種の選定に原因があったとしても,すべてはサポートしている機構の責任とされてしまうことがほとんどでしょう.
遠隔会議のノウハウをもった機構が機種選定の段階から主管していれば機種選定も適切に行われるでしょうし,責任をもって運用までサポートされることが期待されます.さらに各部局で個別に仕様を検討する必要もなくなります.時期からみて契約上の問題があることも推察されます.しかしそれを回避するための手法だけが先行しているように思えてなりません.
京都大学では,総長と各部局長を結ぶ遠隔会議システムの導入が検討されています.今回のシステムイメージは,総長が個別に部局長と打ち合わせを行うためのホットラインとしての遠隔会議システムです.すべての部局長を結んでセッションを構成するような大規模システムは想定されていません.そういった拡張は,今回整備されるシステムの利用状況などを踏まえて今後検討されていく可能性もありますが,少なくとも今年度の整備は 1 対 1 を基本とする遠隔会議システムです.
総長の執務室にはすでに遠隔会議システムが設置されており,学内外との小規模な打ち合わせなどに利用されています.遠隔会議システムと呼ばれる製品はさまざまなメーカーからリリースされていますが,いま検討されているのは総長執務室に設置されているものと同じメーカーの製品に限られています.これはマルチベンダー環境になることでエラー訂正などメーカー独自の機能が性能を発揮できない可能性があるためです.
今回の整備は各部局で独立して行われるため,すでにさまざまな部局から複数のベンダーに対して見積依頼が出ています.各部局では,これを機会に遠隔会議システムについて情報収集する動きも広がっており,学内での意識も高まりつつあります.
今年の新風館のクリスマスイルミネーションは,いつもよりもゴージャスな感じです.赤や金色のターフで新風館そのものがラッピングされたようです.
プロジェクトは現在データ蓄積中,学生さんが卒論・修論に向けて研究を進めています.年が明けると新風館のリニューアル工事のためシステムは一時的に撤去され,4 月を目途に再度設置する予定です.
新書にふさわしく言語学のキーアイデアを日常の言葉に言い換えて解説してくれます.言葉の限界が発想の限界であるという「言葉の牢獄」の話から,物事に名前をつける(他人がつけた名前を手に入れる)ことで知ったつもりになって停止してしまう人の思考について述べられています.さらに,言葉がその正しさによらず人間を超えた「制度」として働くこと,その「制度」すら社会のありようによって異なること,さらにその社会のありようすら「底が抜けている」というポストモダンの考え方へと展開していきます.
さらにポストモダンから脱構築へと話は進み,物事に本質的はものはなく本質的でないものが本質的なものを規定する様子,本質と非本質との二項対立がなくなって意味が解体する様子を例示してくれます.「豚カツをがカトレットではなく豚カツとして存在しうるのは,脂を拭うような爽やかなキャベツの千切りの存在.」「セントルイスブルースが『いやん,ばかん』にしか聞こえない.」といったあたりはなかなか笑わせてくれます.
サブタイトルにある発想の極意といったところにノウハウ的なものを期待されると裏切られるかもしれませんが,記号をつなげ・逆転し・省き・デフォルメし・ずらし・物語を与え・意味を奪い・そこに単位を導入するといった操作,直喩・隠喩・換喩・提喩・風諭・諷喩・諷諭・寓喩・矛盾語法・同語反復といったレトリック,インダクション・デダクションに加えてアブダクションを含めた論理,デカルトの方法序説に述べられている明証性・分析・総合・枚挙の規則など伝統的な哲学的ツールについても概説してあります.
また「発見」とは,表面的に違うコードのメッセージが同じだと気づくこと,分かっていたのに気がつかないことが明示化されること,これまでの結びつきではない別の結びつきを見つけることと言い換えることで,上位概念として論理のハシゴを上がってしまいそうな「発見」という言葉を手元にぐっと近づけてくれます.特に新しい結びつきを見つけることの例として,ある距離をもった 2 つの言葉のぶつかり合いから始まるファンタジーの二項式をとりあげ,2 つの言葉が近すぎると平凡になり遠すぎると読み取れないという距離感のセンスについても指摘してくれています.
とにかく盛りだくさん,随所にアタマの中を掻き回してくれるようなヒネリも入っていて楽しませてくれます.まとめてみても面白さが伝わっていないのは明らかです.面白さを経験するためには一読を.
iPad や iPod など USB から給電する機器が増えてくると,あちこちに USB 充電器が欲しくなってきます.iPod から長時間 Ustream するためにひとつ,Sleep Cycle を使うために枕元にもひとつ.
AC から USB 給電する同様のアダプタ製品は数多あるのですが,電源容量が 1.5A (7.5W) までのものがほとんどです.iPad に必要な 2A (10W) の容量をもつものはまだ限られています.iPad 純正の AC アダプタを購入しようかとも思ったのですが,もう少し口数が欲しいということでこれを選びました.
左右の側面に 2 ポートづつ合計 4 つの USB ポートがあります.出力は 4 ポートの合計で 2A まであり,容量を超えると LED が点滅して教えてくれます.また 2A 出力が可能なポートは「▲2A PORT」と書かれたひとつだけですので,iPad など 2A が必要な機器を接続するときは注意が必要です .
フォーカスモードは AF・AF マクロ・MF と 3 つありますが,AF マクロで合焦する距離が思いのほか遠いので国産コンパクトカメラとはかなり感覚が異なります.ちょっと近めのスナップショットでもマクロモードを選択しないと合焦しない場合があります.手元のものを撮る場合はマニュアルフォーカスにして最短距離の 30cm に合わせ,置きピンで焦点を合わせて撮るのがよいでしょう.
APS-C サイズ(23.4mm×16.7mm)で 24mm の焦点距離ですから,フルサイズ(36mm×24mm)に換算するとおよそ 36mm.ライカ純正の 36mm ファインダーもあるのですが,スクエアなフォルムなので個人的にはあまり好みではありません.そこでファインダーにはフォクトレンダーの 35mm を選んでみました.