ツリフネソウ;蛍袋;提灯花;風鈴花(キキョウ科)花言葉は、安楽。キキョウ科の多年草。山地の林の縁や道に沿って生える。高さ20~80㎝。全体に粗毛が生えている。地ぎわに生える葉は長い葉柄があり、卵形で無柄。6~7月、茎の先端部の葉のわきから先の浅く五裂した、長さ約5㎝の釣鐘形の花が数個垂れ下がって咲く。花色は淡紅紫色または白色。子供が蛍をこの花筒に入れて遊んだことから「蛍袋」の名がある。●奥ゆかしい風情でうつむいた姿は、釣鐘にも灯火にも見えロマンがる。「かわるがわる蜂吐出して釣鐘草 奥村 元」「宵月を蛍袋の花で指す 中村草田男」「夕風に蛍袋のひとかたまり 細見綾子」「どどどどと蛍袋のひとかたまり 金子兜太」「もごもごと虻ゐるほたるぶくろかな 飯島晴子」「眠くならぬこのごろ蛍袋かな 岡井省三」「ほたるぶくろ重たき光ひとつづつ 山田みずえ」「流人墓ほたるぶくろは白ばかり 神蔵 器」「でたがらずほたるぶくろの中の風 檜 紀代」「蛍袋出て來し蟻の濡れてをり 須原香和男」。この日記を書いている途中5;49分に震度5弱の地震が発生した。震源地は東京湾70k。多摩~調布;三鷹し5弱。久しぶりにマンションも大きな揺れを感じた。調布市の高速道路の交通状態をテレビで放送している。京王腺時速25キロの速度規制中・で運行中とのことである。(久方の地震ありけり目が覚める ケイスケ)。9月12日6時35分記載す。吾家では大きな音を聞いたが、何処かわからず、部屋の中を見ると、箪笥の上のコケシが数個倒れていた。これを直して6時50分完了した。9月12日5時20分前後ブログお赤き始まると地震が発生した。(平成22年9月12日午前7時記録完了)。(今朝の目覚めは地震のおかげ 目覚めけり ケイスケ)。
ソバ;蕎麦(タデ科)花言葉は、あなたを救う。一年草。高さ30~60㎝で、初秋のころ茎頂に白い小花か短い総状花序に群がるように開く。満開時は地面に真っ白な綿を置いたようになり、風に揺れると柔らかい茎の根元の赤さが覗く。花の形や色は淡紅色のものもある。花後の果実中の胚乳から蕎麦粉を製する。寒冷地や高地などの条件の悪い所にも栽培は可能である。「新蕎麦や葎の宿の根来椀 蕪 村」新蕎麦の袋を縫ひぬ赤き糸 長谷川かな女」「新蕎麦や暖簾のそとの山の雨 吉田冬葉」「手送りの箸の回るや走り蕎麦 榎本好広」「そば刈るやまだしら花の有りながら 曽 良」「蕎麦刈りに西より雨の来る信濃 石原舟月」「雁の束の間に蕎麦刈られけり 石田波郷」「蕎麦刈りの三人もをれば賑々し 小原琢葉」「城跡を泣く人誰そやそばの花 言 水」「山畑や煙のうへのそばの花 蕪 村」「月光のおよぶかぎりの蕎麦の花 柴田白葉女」「遠山の奥の山見ゆ蕎麦の花 水原秋桜子」「蕎麦の花火山灰の山畑暮れ残る 羽田岳水」「ふるさとは山より暮るる蕎麦の花 日下部宵二」「淋しきときは淋しき色に蕎麦の花 加藤瑠璃子」「仏より人たそがるる蕎麦の花 三田きえ子」「揺れそめて揺れひろがりて蕎麦の花 本井 英」「戸隠雲凝るならひ蕎麦咲けり 山上樹実雄」「花蕎麦や谷におくれて峠の灯 長田 等」。(噴煙の低くながるる蕎麦を刈る ケイスケ)。
クズ(マメ科)花言葉は、治癒。秋の七草の一っで、蔓性の草本。初秋のころ紫紅色の蝶形の花を穂状につける。花はあまり目立たなず葉ばかり茂って風に吹かれては白い裏を見せるので「裏見」を「恨み」にかけた歌がよく詠まれた。芭蕉が「葛の葉の面て見せけり今朝の霜」と詠んでいるのは興味深いことである。句作する場合人と同じ見方をしないことは、何よりも大切なことであろう。単に葛と、真葛という場合は葉を指すので、花を詠む場合は葛の花、葛咲くというように詠む。野山で群生の葛の花に出会うと、そのつやむくにおいに圧倒される思いがする。葛の根から葛粉が採れ、葛餅や葛湯の原料となる。奈良県の国栖はその産地として有名で、葛も国栖から名づけられた。「わが行けば露とびかかる葛の花 橋本多佳子」「谷風に遊ぶ蔓先葛の花 香西照雄」「葛の花水きびしめば水応え 岸田稚魚」「泳ぎつつ湯壺を更ふる葛の花 岡田貞雄」「いずこにか花の匂へる葛の闇 渡辺千枝子」(行き行きて倒れ伏すとも葛の原 ケイスケ)。
ハナシュクシャ;花縮砂(ショウガ科)花言葉は、あなたを信頼します。インド原産で、チョウを連想させる白や淡黄色のエキゾチックな花を咲かせます。芳香がねっとりと糸を引くような、官能的な雰囲気。葉や根茎がしょうがよく似ているのが名前の由来といわれています。日本には江戸時代に伝わってきて、縮砂といふ名で風流人にひじょうに珍重されていました。最近はカクテルなどに添えるエイデルフラワーとして人気があります。この花を詠んだ句は見当たらない。今日は台風18号が東海(静岡;御前崎)に上陸、北陸地方に向かう予定。東京も雨で気温22℃と冷え込んだ。
玉簾(ヒガンバナ科)花言葉は、潔白な愛。南米原産の球根植物。明治初めに渡来。花壇の縁取りなどに植えられる。草丈20~30㎝、葉は線状で、肉厚。春~秋に10枚ほど出葉するが、この葉を簾に見立てた花名である。7~9月に長さ20~30㎝の花茎を伸ばし、その先端に径4~5㎝の六弁花を上向きにつける。花色は白、花弁の外側が桃色を帯びる。「レインリリー」の英名があるが、雨の日の翌日に花茎が伸びる。「廓口から出て玉簾咲く小径 飴山 実」「新月や夜は花とずる玉すだれ 藤井静枝」「しろじろと息つめてをり玉すだれ 池上樵人」。別名「ゼフイランテス」とはギリシャ神話に登場する西風の神ぜフィロスの名と、花という意味のアントスを組み合わせたものだとも言われている。(玉簾家系の墓を飾りけり ケイスケ)。