「脊柱側弯症の手術について」~患者の立場から~
脊柱側弯症「 46歳での手術まで30年間 いかに生きたか!?」その2
特発性脊柱側弯症の患者さんやご両親の方々も、お読みになっていることと思います。
私の成長期(30年前) に比べ、現在では脊柱側弯症の手術方法も進歩しています。
30年前は1年間入院が必要でしたが、現在は1ヶ月程度だそうです。
(若い方の側弯症の手術の場合)
私は重度まで進行していたにもかかわらず、当時すぐに手術を薦められなかったので、
成長が止まると、病院に行くこともなく、
20代から30代前半にかけては、悪いなりに安定していましたが、
30代後半から痛みが酷くなり、40歳を過ぎてから目に見えて症状が進行しました。
45歳での中井先生の初診では腰椎変性側弯症と診断されました。
脊柱側弯症が原因となって、年齢を重ね、腰椎がねじ曲がり、
腰椎の椎間板の前の部分が3カ所つぶれて固まって、
側弯症より腰椎の後弯の方が深刻な状態でした。
手術方法は、腰椎変性側弯症、腰椎後弯症などに対する中井修先生の術式
「後方前方後方三段階矯正固定術」だったため、長時間の大手術となりました。
若い方の脊柱側弯症の手術とは違いますので、
どうか誤解のないようにお願いいたします。
とは言っても、脊柱側弯症の手術は浸襲の大きな手術です。
脊柱側弯症の手術のことを知りたい方は、「脊椎手術ドットコム」
http://www.sekitsui.com/
をご覧ください。
ご本人もご両親も、手術について学んでおくことが大切です。
現在のところ、脊柱側弯症の手術は固定しか方法がありません。
固定範囲と固定の部位により程度は違いますが、
当然、固定された部分は動かなくなり、不自由を感じると思います。
背中の傷跡は、個人差がありますが、
私の場合は1年半くらいで、目立たなくなりました。
特発性脊柱側弯症の患者さん方が、信頼できる医師にめぐり逢い、
手術が必要な方は、ご本人にとって適切な時期に、
良い手術を受けられるように、願ってやみません。
私にとっては、46歳という年齢が、全ての面において、最も適切な時期でありました。
私としては、特発性脊柱側弯症の方も九段坂病院を受診されることをお薦めしたいと思います。
若い頃からの側弯症が悪化して、お困りの方は、是非、九段坂病院を受診してください。
九段坂病院も今は新病院となり、快適な空間で、
今までと変わらないスタッフの温かい対応に心が和みます。
九段坂病院のホームページは
http://www.kudanzaka.com/
九段坂のちょっとおかしな入院ライフより(2016年3月14日更新)
私の脊椎手術について知りたい方は、私の公式ホームページの
「九段坂のちょっとおかしな入院ライフ」をお読みください。
鎌倉伊織 URL http://www.kamakura-iori.net
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この写真は、術後8年目