脊椎手術後の生活の工夫3「トイレの問題」
(脊柱側弯症の進行による腰椎変性後側弯症での脊椎の広範囲固定手術後の生活)
~ 続 九段坂のちょっとおかしな入院ライフ4~
脊柱側弯症の進行による腰椎変性後側弯症で、脊椎の広範囲固定手術を受けると、
術後のトイレの問題、これは大問題!
とにかくウォッシュレットのある時代で良かった!!
硬いコルセットをしていた半年以上は、
ウォッシュレットの無いトイレは使えませんでした。
(3椎体くらいの固定手術の方は、全く手術前と変わりませんので、ご心配無く!)
■自宅のトイレの工夫
トイレットペーパーもウォッシュレット用の吸水性の良いものを使います。
トイレットペーパーのホルダーも、巻き取りやすい位置に設置し直しました。
身体をねじることが出来ないので、巻き取りやすい位置の工夫が必要です。
汚物入れは、低い位置にあると、
腰を曲げることも、狭い場所でしゃがむことも出来ないので、
捨てることが出来ません。
スリムで背の高いふた付きのごみ箱にしました。
(台に乗せたりしても良いでしょう。)
もちろんマジックハンドは狭いトイレでは必需品。
何かの事態のために、トイレ用を一つトイレの壁に掛けておきます。
自宅のトイレは自分の工夫次第ですが、
外出時は困ります。
外出時は、事前にその施設に身障者用トイレがあるかどうか問い合わせ、
必ず確認してから出かけました。
今でも、ウォッシュレットの無い、身障者用トイレがありますので、
ウォッシュレットの有無の確認も忘れずに!
■外出時のトイレの工夫
ご自宅のウォッシュレットの場合、操作ボタンが便器の右に付いていても、
感でわかるようになりますよね。
でも、外のトイレで、そういう位置に操作ボタンがあるタイプだと、
座ってしまうと見えないので、
最初に見て、確認してから座るようにしていました。
また、トイレットペーパーは、薄い一重のものが多く、
巻き取りにくい位置に設置されている場合も多いので、
トイレに入ったら、まず、トイレットペーパーを巻き取って、
準備してから、便座に座るようにするといいですよ!
当時の旧九段坂病院の整形外科外来がある1階の身障者用トイレは、
操作ボタンはリモコンでしたが、
リモコンの設置位置が横すぎて、身体をねじれないので、使いづらく、
私と同じタイプの手術の方も多いので、
中井先生の診察の時に、位置を変えてもらえるようにお願いしたら、
設備の人に指示するために、メモ帳か何かに書くのかと思ったら、
私のカルテに書きました!
意味不明!!
と、思っていたのですが、硬いコルセットから、柔らかいコルセットになり、
多少身体の動きが良くなったら、
その位置でも操作パネルの使用が難しくなくなりました。
身障者用トイレ(多目的トイレ)は使いやすさが様々です。
全く、身障者の事を考えてないトイレもあります。
使い易い身障者用トイレだと、その会社や施設の企業姿勢を高評価してしまいます。
逆に、健常者にも使えない、身障者用トイレだと、企業姿勢は最低評価してしまいます。
某新聞社の音楽ホールの身障者用トイレは、
探しても表示も無いので、クロークで尋ねて、
その方向に行っても、見つからない、よ~く探したら
小さなモノトーンの表示がありました。
40代で視力のいい、近距離の歩行に問題ない私でも見つけるのが困難なのですから、
障害が私より大変な方や、視力が少し悪いと、見つけることが困難です。
入ってみると、ムダに広い。
まずトイレットペーパーを巻き取って、便器に座ってハッとした。
トイレットペーパーホルダーが真後ろにある!!!
私は外出先でトイレに入ったら、まず、トイレットペーパーを巻き取る習慣があったので、
問題ありませんでしたが、
私以外の人だったら、用を足したら、トイレットペーパーが無いのです!!
何といっても、真後ろ!!
これでは健常者でも使えません!
こういうトイレにご用心くださいね!
該当する施設の方、改善をお願いします!
もう既に改善されていると良いのですが・・・。
現在、私は、普通のトイレも使うことができます。
広くてキレイなトイレを選びますけどね・・・。
写真は術後8年半後、普通の人より健康に見える私・・・
「九段坂のちょっとおかしな入院ライフ」の本編は、
鎌倉伊織 URL http://www.kamakura-iori.net
最新情報はFacebookまたはInstagramをご覧ください